マーケット市況情報

2023年07月11日 16時00分

週報(7/3~7/7)2023年07月11日 16時00分

900ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は週初、一時900ドルを割るまで下落したものの、同水準では安値を拾う動きが強まり週央にかけて930ドル近辺まで回復した。その後は、大きな方向感は出ず920ドル近辺での揉み合いが続くと、米ADP雇用統計などの米経済指標が市場予想を上回る結果だったことで、米金融引き締め長期化観測が強まり、景気の先行きを懸念した売りから再び900ドル近辺まで弱含んだ。週末には、強弱入り混じる米6月雇用統計を眺め、売り買いが交錯し910ドル近辺で越週した。

1,920ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、米国の祝日を前に動意に乏しく、1,920ドル近辺から1,930ドル近辺で売り買いが交錯する展開となった。週央に発表された米FOMC議事要旨は概ね市場予想通りの内容だったため反応は限定的であったが、その後発表された米経済指標が市場予想を上回り、米長期金利が上昇する中で1,900ドル近辺まで下落した。週末には、米6月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことでドルが弱含むと、1,920ドル台中盤まで買い戻されて越週した。

22.80ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、米国の祝日に伴い方向感に欠ける展開となり、22.80ドル近辺から23.00ドル近辺のレンジで推移したあとは、週央にかけて安値拾いの買いが入り、23.30ドル近辺まで上昇した。週後半から週末にかけては、市場予想を上回る米経済指標を材料に下落する金相場に連れ安となり22.60ドル近辺まで下落した。その後は、米6月雇用統計で雇用の伸びが鈍化したことでドル安が進むと23.10ドル近辺まで上昇して越週した。

144.40円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米6月ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことでドル売りが強まり、一時144.00円近辺まで下落したものの、日米金融政策の方向性の違いが根本にある中で、徐々にドルが買い戻される流れとなり144.70円近辺まで反発した。週央から週後半にかけては、一時143.60円近辺まで下落する場面もみられたが、良好な米ADP雇用統計などの結果を材料に144.20円近辺まで値を戻す展開となった。週末に発表された米6月雇用統計は、強弱入り混じる内容だったものの次第に米長期金利が低下する中でドル売りが強まると、142.10円近辺まで下落して越週した。

略語注釈
ADP:オートマティック・データ・プロセッシング社
FOMC:米連邦公開市場委員会
ISM:全米供給管理協会
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