マーケット市況情報

2023年06月13日 17時00分

週報(6/5~6/9)2023年06月13日 17時00分

1,010ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、米国で発表されたISM非製造業景況指数の鈍化に伴うドル安から1,040ドル近辺まで上昇するも、週央には売り買いが交錯し1,030ドル近辺から1,050ドル近辺のレンジ相場を形成する展開となった。その後、カナダ中央銀行が利上げを終了すると見られていた中で追加利上げを発表したことがサプライズ要因となった。これにより、13日から開かれるFOMCでの追加利上げが意識されたことでドル高となり、1,020ドル近辺まで値を下げた。週末にかけても米国で発表された新規失業保険申請件数が高水準を記録したことで米国経済への先行き不透明感が台頭し、週初水準の1,010ドル近辺まで値を下げると、週末は同値近辺を維持し1,010ドル台後半にて終了した。

1,940ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初米国で発表されたISM非製造業景況指数の鈍化を受けてドルが下落したことで、週央には1,970ドル近辺まで上昇した。買い一巡後はカナダ中銀が市場予想に反して利上げ再開を発表し、FRBも利上げを継続するとの思惑の広がりから1,940ドル近辺まで下落した。週後半は米新規失業保険申請件数の増加により、一転してFRBの利上げ停止観測が広がり1,970ドル近辺まで上昇するも、翌週にFOMCを控えて様子見ムードが漂い1,960ドル台中盤で越週した。

23.50ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初低調な米経済指標を背景にドル安が進んだことで23.70ドル台まで上昇した。週央にかけては24.00ドルをうかがう水準まで上昇した後、FRBによる利上げ継続への警戒感から23.40ドル近辺まで下落した。週後半は米雇用関連指標の悪化を受けてFRBの利上げ停止観測が広がったために24.50ドル近辺まで上昇すると、同値近辺を維持し24.40ドル近辺にて越週した。

140.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、前週末発表された雇用統計の結果を引き継ぎドルが上昇して始まるも、米国で発表されたISM非製造業景気指数の伸び率が鈍化したことを受け、米国経済への先行き不透明感から139.50円近辺までドルが反落すると、FOMCを前にFRB当局者が公的発言を控えるブラックアウト期間に入ったことで週央には為替相場も様子見展開となった。その後、週後半にかけても目立った動きはなく週末まで139.50円を挟んだレンジ相場で推移する展開が続き139.40円近辺にて越週した。


略語注釈
ISM:全米供給管理協会
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会
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