マーケット市況情報

2023年06月06日 16時00分

週報(5/29~6/2)2023年06月06日 16時00分

1,020ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初英米市場が休場日の中でも底堅い推移となって1,030ドル台中盤まで上昇するも、その後は米債務上限法案の成立をめぐる不透明感から売られると、中国の経済指標が悪化していることや、市場予想を上回った米経済指標を受けてFRBがさらなる利上げを行うのではないかとの不安感から下落し、節目の1,000ドルを割り込んで一時990ドル近辺まで下落した。週末にかけては、安値拾いの買いや6月のFOMCでの利上げ見通しの後退を受けて買い戻される展開となって1,000ドル台を回復したものの、上値は重く1,000ドル近辺で越週した。

1,940ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、週初英米市場が休場日となる中で方向感に乏しい展開となるも、休日明けには債務上限問題の解消の見通しによる安心感の広がりから米債券利回りは下落して金相場は買われる展開となり、1,960ドル近辺まで上昇した。週央にかけては、1,960ドル近辺から1,970ドル近辺を挟んだ狭いレンジ内での推移となるも、軟調な米経済指標や6月のFOMCでの利上げは見送られるとの投資家の見方が強まったことで米債券利回りが低下する中で買われ、1,980ドル近辺まで上昇した。週末にかけては同値近辺での推移となるも、米雇用統計の平均時給の伸びが鈍化したことでインフレ終息の兆しととらえる向きもあり、金相場には逆風となって1,940ドル台後半で越週した。

23.30ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初英米市場が休場日の中で方向感に乏しい展開で推移すると、その後も値動きに乏しく23.10ドル近辺から23.40ドル近辺でのレンジ相場を形成した。週央にかけてはFRB高官らによる利上げの一時停止をめぐる発言や、米債務上限問題の解消の道筋が見えたことでデフォルトリスクの後退を受けた米債券利回りの低下を背景に上昇した金相場に追随し、24.00ドルをうかがうまで上昇した。その後は23.90ドル台での推移となるも、週末の引けにかけては予想外に好調な米雇用統計を受けて売られる展開となって23.60ドル近辺で越週した。

140.70円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初英米市場が休場日となる中で前週末に急速な円安が進んだことへの反発から円高が進むと、30日に行われた財務省と日銀の情報交換会後の発言を受けて140円を割り込んだ。その後もFRB高官の利上げ一時停止に関する発言を受け、主要通貨に対するドル高が後退する中で139.50円近辺まで円高が進行すると、米景況指標が前月よりも悪化したこともあって6月のFOMCでは利上げが見送られるとの見方が投資家の間で共有されて138.80円近辺まで円高が進行した。週末にかけても同値近辺での推移となるも、米雇用統計が市場予想を上回ったことを受けた対主要通貨のドル高が進行し、140.00円近辺まで円安に推移して越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会
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