マーケット市況情報

2023年05月23日 15時00分

週報(5/15~5/19)2023年05月23日 15時00分

1,050ドル台後半でスタートした先週のプラチナ相場は、前週末の急落に対する安値拾いの買いやドル安を材料に1,070ドル近辺まで上昇するも、米地区連銀総裁が利上げに対して強気な姿勢を示したことで上値は抑えられる展開となった。その後、同値近辺で売り買いが交錯するも、債務上限問題への懸念が一服したことで上昇する米株価を好感し、1,080ドル近辺まで値を伸ばした。週末にかけては、米経済指標が市場予想を上回ったほか、債務上限問題について下院議長が合意に達する道筋が見えてきたと発言したことでドルが強含むと1,050ドル近辺まで下落した。しかし、週末になるとやや楽観視されていた同問題の協議が中断したことなどを背景にドル安が進み、1,070ドル台中盤で越週した。

2,010ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初こそ同値近辺で推移していたものの、米地区連銀総裁が追加利上げに対して今後も積極的な姿勢を維持すると示したことでドル高が進み、金は1,990ドル近辺まで下落した。週央には売り買いが交錯しするも、後半には懸念されていた債務上限問題について下院議長が「合意に達する道筋がみえてきた」と発言し、翌週にも下院で承認がなされる可能性が台頭した。これにより米国経済への先行きに対する不透明感が一服し、ドルが買い進まれる中で1,950ドル近辺まで下落した。しかし、週末には債務上限問題への交渉が中断されたことや、パウエルFRB議長の利上げ停止を示唆する発言が材料視され1,980ドル台中盤で越週した。

先週の銀相場は、週を通して金相場の流れに追随する展開となった。24.00ドル近辺でスタートすると、米国で発表された経済指標が強弱入り混じる内容だった中で、米地区連銀総裁が今後の追加利上げに対して強気な姿勢を示したことで23.80ドル近辺まで下落した。その後同値近辺で推移するも、週後半には米国で懸念されていた債務上限問題で合意に達する見込みが高いとの見方が広がり、23.30ドル近辺まで値を下げた。週末には、金相場の上昇に追随する展開となり24.00ドル近辺まで回復して越週した。

135.70円近辺でスタートした先週の為替相場は、米国で発表された小売売上高が市場予想を下回ったものの、他経済指標が市場予想を上回ったことが好感される中、米地区連銀総裁が追加利上げへ強気な姿勢を示したことで136.50円近辺までドルが上昇した。その後も良好な米経済指標や、懸念されていた債務上限問題で両院対話が順調に進んでいることなどを材料に、ドルが買い進まれる展開となり137.50円近辺まで続伸した。加えて週後半には下院議長が同問題について「合意に達する道筋がみえてきた」と発言するなど、翌週には下院の承認がなされる可能性が高まったことで138.50円近辺まで上昇した。しかし、合意に向け楽観的な見方が広がっていた同問題の協議が一転し中断されたことや、パウエルFRB議長の利上げ停止を示唆する発言が材料視され、138.00円近辺で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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