マーケット市況情報

2023年05月16日 15時00分

週報(5/8~5/12)2023年05月16日 15時00分

1,060ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初対ユーロでのドル安を背景に割安感から買われ、1,080ドル近辺まで上昇すると、その後もCPI発表を前にした底堅い展開での推移となり1090ドル近辺までじり高となった。週央に発表されたCPIはインフレ率の伸びが鈍化したことから、インフレ圧力の緩和を示唆する内容となり、先行きへの楽観的な見方から上昇した米株式市場に追随して1,120ドル近辺まで上昇した。週末にかけては米新規失業保険申請者数が増加するなど、金利上昇の弊害ともみられる結果を受けて米株式市場が下落すると、米連邦債務上限問題等もマイナス要因となり1,050ドル近辺まで下落して越週した。

2,010ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、週初より米連邦債務上限の引き上げに関する問題を受けた対ユーロでのドル安を受けて底堅く推移すると、その後も米株式市場の下落など先行き不透明感が高まる中で買われる展開となり2,030ドル台中盤まで上昇した。週央発表されたCPIはインフレ圧力の緩和を想起させたものの、米連邦債務上限問題を受けた警戒感から上値の重い展開での推移となった。その後は週末にかけてPPIの前年同期比の伸びが鈍化したことからドル高となり、金相場は下落に転じ2,010ドル近辺まで下落するも、米連邦債務上限問題の先行き不透明感を背景とした買いとドル高を受けた売りが交錯し、方向感に乏しく同値近辺で越週した。

25.60ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初より方向感に欠ける展開で、同値を挟み小幅に推移した。週央にはCPIの発表があったものの、インフレ率の伸びが鈍化したことから25.40ドル近辺まで小安くなった。週末にかけては、英中銀の利上げによる利回り較差の変化や米労働指標の上昇を受けた米ドル高から下落した金相場に追随する展開で23.90ドル近辺まで下落したものの、その後は売買が交錯し、23.90ドル台中盤で越週した。

135.00円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初、週央に発表されるCPIの発表を待つ展開となる中で方向感に乏しく、134.70円近辺から135.30円近辺のレンジで推移した。週央の10日に発表された米CPIは市場予想同様に前年同期比の伸び率が5.0%を下回るなど、米インフレ圧力の後退を意識する動きから米金利引き上げの一時停止への意識も高まり、主要通貨に対するドル安から円相場も134.10円近辺を示す展開となった。その後は133.80円近辺に差しかかる瞬間もあったものの、米経済指標がインフレ圧力の緩和を示すものであったことから、世界的な金融政策の引き締めの終わりが意識されることとなり、基軸通貨であるドルを買う動きが広がったことで円安が進行し、135.70円近辺で越週した。


略語注釈
CPI:消費者物価指数
PPI:卸売物価指数
  • 「地金・コイン・RE:TANAKA」の
    店舗での取引に関するお問い合わせ

    0120-76-4143
    9:00~17:00(土日・祝日も受付)
  • 「田中貴金属 総合口座」、
    「純金積立」に関するお問い合わせ

    0120-43-5610
    9:00~17:00(土日祝・年末年始除く)

ご注意ください!田中貴金属の社名を利用した投資などの勧誘にご注意ください。