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マーケット市況情報
2023年05月09日 15時00分
週報(5/1~5/5)2023年05月09日 15時00分
1,070ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初米経済指標が市場予想を上回るなど好調な要素はあったものの、米地方銀行の破綻報道を受けて先行きへの不透明感が高まる中、1,050ドル近辺まで下落したが、ドル安を背景に買い戻しも見られて1,060ドル近辺まで上昇した。その後は、FOMCの声明を待つ展開で方向感に乏しく推移したものの、注目された声明では利上げの停止時期の明確な示唆はない一方、高止まりするインフレ率への懸念を示すなど、早期の利上げ停止を否定も肯定もしない姿勢であったことを受けた米株式市場の下落を背景に再び下落基調となり、1,030ドル台まで値を下げた。週末にかけては好調な米雇用統計や、米株式市場の上昇を追い風に1,060ドル近辺まで上昇して越週した。
1,980ドル近辺からスタートした先週の金相場は、FOMCを控えていることから方向感が出にくい展開となるも、米地方銀行の破綻報道を受け一時的に2,000ドル台に達する場面もあったが、総じて1,980ドル近辺から1,990ドル近辺のレンジで推移した。週央にかけて、イエレン米財務長官の米連邦債務の上限問題に関する発言を受けて金への選好が高まり、2,010ドル台に上昇すると、FOMC後の声明での利上げ停止示唆など、金融引き締めの終わりが近づいた印象を与えたことで米債券利回りが低下し、2,050ドル台まで上昇した。その後は週末の米雇用統計発表までは方向感に欠いた展開で推移したが、市場予想を上回る米雇用統計を受けて米経済の堅調さが改めて示され、米債券利回りが上昇すると下落し、2,020ドル近辺で越週した。
25.00ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初はFOMCを待つ展開となる中で小幅な値動きとなった後は、米地方銀行の破綻報道を受けて上昇した金相場に追随し一時26.00ドルに迫るも、米大手銀行による買収が決まったことですぐに鎮静化し、上値の重い展開で24.60ドル台まで下落した。週央にかけて、イエレン米財務長官の米連邦債務の上限に関する発言を受けて上昇した金相場に追随して25.20ドル近辺まで上昇すると、その後もドル安を背景に底堅い展開で推移し、FOMC後の声明で利上げ停止を示唆したことや週初の米地銀の破綻を受けた米地銀株価の下落も手伝って、26.10ドル近辺まで上昇した。週末にかけては予想外に好調だった米雇用統計を受け、過剰なリスク回避の姿勢が後退し、上げ幅を削って25.60ドル近辺で越週した。
136.30円近辺からスタートした先週の為替市場は、前週に行われた日銀の金融政策決定会合で、現行の金融政策の継続が決定されたことから、週初は円売りが継続し、137.60円近辺まで円が下落した。その後はFOMCを待つ展開となる中で米債券利回り低下等を受けたドル安から円が136.50円近辺に上昇すると、注目されていたFOMCの声明では今後の利上げ停止が示唆されながらも時期は明言されず、市場参加者の直近での利上げ停止を織り込む動きから米金利は低下を続け、ドル売りの動きから134.50円近辺まで円高が進行した。週末にかけてはECBが利上げ幅の縮小を表明するなど金融引き締め策の後退がやや見られる中で、一時133.80円近辺までさらに円高に推移するも、米雇用統計が市場予想を上回ったことで経済の底堅さを裏付け、対円ではドル高となって134.80円近辺まで円安となって越週した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
ECB:欧州中央銀行
1,980ドル近辺からスタートした先週の金相場は、FOMCを控えていることから方向感が出にくい展開となるも、米地方銀行の破綻報道を受け一時的に2,000ドル台に達する場面もあったが、総じて1,980ドル近辺から1,990ドル近辺のレンジで推移した。週央にかけて、イエレン米財務長官の米連邦債務の上限問題に関する発言を受けて金への選好が高まり、2,010ドル台に上昇すると、FOMC後の声明での利上げ停止示唆など、金融引き締めの終わりが近づいた印象を与えたことで米債券利回りが低下し、2,050ドル台まで上昇した。その後は週末の米雇用統計発表までは方向感に欠いた展開で推移したが、市場予想を上回る米雇用統計を受けて米経済の堅調さが改めて示され、米債券利回りが上昇すると下落し、2,020ドル近辺で越週した。
25.00ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初はFOMCを待つ展開となる中で小幅な値動きとなった後は、米地方銀行の破綻報道を受けて上昇した金相場に追随し一時26.00ドルに迫るも、米大手銀行による買収が決まったことですぐに鎮静化し、上値の重い展開で24.60ドル台まで下落した。週央にかけて、イエレン米財務長官の米連邦債務の上限に関する発言を受けて上昇した金相場に追随して25.20ドル近辺まで上昇すると、その後もドル安を背景に底堅い展開で推移し、FOMC後の声明で利上げ停止を示唆したことや週初の米地銀の破綻を受けた米地銀株価の下落も手伝って、26.10ドル近辺まで上昇した。週末にかけては予想外に好調だった米雇用統計を受け、過剰なリスク回避の姿勢が後退し、上げ幅を削って25.60ドル近辺で越週した。
136.30円近辺からスタートした先週の為替市場は、前週に行われた日銀の金融政策決定会合で、現行の金融政策の継続が決定されたことから、週初は円売りが継続し、137.60円近辺まで円が下落した。その後はFOMCを待つ展開となる中で米債券利回り低下等を受けたドル安から円が136.50円近辺に上昇すると、注目されていたFOMCの声明では今後の利上げ停止が示唆されながらも時期は明言されず、市場参加者の直近での利上げ停止を織り込む動きから米金利は低下を続け、ドル売りの動きから134.50円近辺まで円高が進行した。週末にかけてはECBが利上げ幅の縮小を表明するなど金融引き締め策の後退がやや見られる中で、一時133.80円近辺までさらに円高に推移するも、米雇用統計が市場予想を上回ったことで経済の底堅さを裏付け、対円ではドル高となって134.80円近辺まで円安となって越週した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
ECB:欧州中央銀行