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マーケット市況情報
2007年01月10日 18時59分
2006年12月の貴金属市況2007年01月10日 18時59分
価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
12月の金相場は、約2ヶ月半振りに1バレル=63ドル台まで上昇した原油相場を好感して640ドル台後半と12月の最高値のレベルで寄付きました。その後は5日にかけて640ドル台と高値圏での取引が続きましたが、7日に欧州中央銀行(ECB)が利上げを決定(3.25%→3.5%)すると、材料の出尽し感から利益確定の売りが出て軟調地合に推移。結局同日630ドル近辺まで下落しました。続く8日に発表された米国11月の雇用統計では、景気浮沈の指標となる非農業部門での就業者数が13.2万人増と市場予測の10.5万人を上回る結果となり、加えて本邦日銀が年内の追加利上げを見送ったとの報から、ドル為替が強含み基調となると、金相場は軟調な展開に終始。 結果的に630ドルを割り込むと15日にかけて620ドル台での往来相場が継続しました。その後はクリスマス・年末休暇を控え、新規材料に乏しい中、ポジションクローズの売りが先行する形となり、18日には月間の最安値となる614.00ドルまで下落しました。又 中旬は比較的米国株式市場が堅調であり、投機資金が株式に集中した事から、金市場は人気離散の傾向が強まりました。その後クリスマス休暇の明けた26日には2002年に発覚したイランの核開発問題を巡り、23日に国連安全保障理事会が初めて制裁決議を採択した事を受けて、「資金の逃避先」としての金需要が再燃。年末にかけて堅調地合を保つと630ドル台中盤で越年しました。
■為替相場
12月のドル円為替相場は115円台後半でスタートした後、当初本邦円金利の再利上げが12月中に行われる事が期待された事から、ややドル安/円高基調となり6日には一時114円台まで円は買い進まれました。しかしその後、円の年内再利上げが懐疑的になった事に加え、8日に発表されたECBの利上げが予測の範疇であり、発表後のトリシェ総裁の記者会見は新鮮味にかける内容となった事から、ユーロがドルに対して軟調に推移。つれて円も弱含み基調となり115円台を回復すると、11日には116円台中盤までドル高/円安の傾向が強まりました。その後も、米国の雇用統計・小売売上げ高が比較的堅調な推移を示した事が、ドルが買われ易い市場環境を演出。14日に117円台を付けると18日には118円台までドル高・円安が進みました。続く19日、日銀金融政策決定会合では実際に本邦の追加利上げが見送られた事に加え、会合後の福井日銀総裁の発言が現状を許容する内容となった事から、更にドル高・円安が進むと22日には一時119円台に迫る勢いとなりました。その後はクリスマス休暇で海外勢の市場参加が減少する中、方向感を欠き揉み合う展開となりましたが、引き続き118円台後半とドル高・円安圏を維持しての越年となりました。
■国内金相場
国内円建て金相場は月初2,434円でスタートした後、ドル建て金価格の下落を反映して、当初やや軟調な取引となりました。結果7日には月間の最安値となる2,364円まで下落。但しその後は下げ渋り25日までほぼ2,300円台後半での揉み合い相場に終始しました。その後ドル建て金価格が再度上昇に転じ、為替市場におけるドル高/円安が顕著となった下旬には2,400円台を回復し、2,421円にて越年しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
12月のプラチナ相場は、11月後半に急騰(1,390ドル)した後の手仕舞いが未だ完全に終了していない段階で寄付いた為、軟調な商いが続きました。月初こそ1,175ドルでスタートしましたが、18日に月間の最安値となる1,102ドルに下落するまでほぼ一方的に売られ続けました。 同期間 金相場も軟調であった事等、プラチナ独自要因以外からのサポート要因が見られなかった事も、プラチナ価格の軟調を長引かせた要因となりました。しかし19日に南ア大手プラチナ生産者であるロンミン社が、同社精錬所の一号炉を修繕のため最大40日間閉鎖すると発表した事から、相場は上昇に転じ1,100ドル台を回復。加えて「07年1月のロシアからの船積みが滞るのでは」との噂から上昇基調を保つと、プラチナ相場は1,117ドルまで回復して越年しました。
■国内プラチナ相場
国内円建て相場は、月初4,457円でスタートした後、ドル建てプラチナ価格の急落を受ける形で軟調な地合を示し、7日には一時月間の最安値となる4,140円まで下落しました。その後は18日にかけて、為替相場において円安が進んだ事を背景に値を戻し4,200円台前半での往来相場に終始。ドル建てプラチナ相場に大きな回復が見られなかった事から、4,300円を超えて値を伸ばす展開には至りませんでした。ようやく上記ロンミン社の報を受けドル建てプラチナ価格が反転した19日から円建てプラチナ価格も本格的に反騰。20日に4,300円台を回復すると、為替市場における更なる円安の影響も加わり27日には4,366円台を回復するなど、価格上昇基調での越年となりました。
以上
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:N.Y.F.M 円建: 〃
金(Gold)
■海外金相場
12月の金相場は、約2ヶ月半振りに1バレル=63ドル台まで上昇した原油相場を好感して640ドル台後半と12月の最高値のレベルで寄付きました。その後は5日にかけて640ドル台と高値圏での取引が続きましたが、7日に欧州中央銀行(ECB)が利上げを決定(3.25%→3.5%)すると、材料の出尽し感から利益確定の売りが出て軟調地合に推移。結局同日630ドル近辺まで下落しました。続く8日に発表された米国11月の雇用統計では、景気浮沈の指標となる非農業部門での就業者数が13.2万人増と市場予測の10.5万人を上回る結果となり、加えて本邦日銀が年内の追加利上げを見送ったとの報から、ドル為替が強含み基調となると、金相場は軟調な展開に終始。 結果的に630ドルを割り込むと15日にかけて620ドル台での往来相場が継続しました。その後はクリスマス・年末休暇を控え、新規材料に乏しい中、ポジションクローズの売りが先行する形となり、18日には月間の最安値となる614.00ドルまで下落しました。又 中旬は比較的米国株式市場が堅調であり、投機資金が株式に集中した事から、金市場は人気離散の傾向が強まりました。その後クリスマス休暇の明けた26日には2002年に発覚したイランの核開発問題を巡り、23日に国連安全保障理事会が初めて制裁決議を採択した事を受けて、「資金の逃避先」としての金需要が再燃。年末にかけて堅調地合を保つと630ドル台中盤で越年しました。
■為替相場
12月のドル円為替相場は115円台後半でスタートした後、当初本邦円金利の再利上げが12月中に行われる事が期待された事から、ややドル安/円高基調となり6日には一時114円台まで円は買い進まれました。しかしその後、円の年内再利上げが懐疑的になった事に加え、8日に発表されたECBの利上げが予測の範疇であり、発表後のトリシェ総裁の記者会見は新鮮味にかける内容となった事から、ユーロがドルに対して軟調に推移。つれて円も弱含み基調となり115円台を回復すると、11日には116円台中盤までドル高/円安の傾向が強まりました。その後も、米国の雇用統計・小売売上げ高が比較的堅調な推移を示した事が、ドルが買われ易い市場環境を演出。14日に117円台を付けると18日には118円台までドル高・円安が進みました。続く19日、日銀金融政策決定会合では実際に本邦の追加利上げが見送られた事に加え、会合後の福井日銀総裁の発言が現状を許容する内容となった事から、更にドル高・円安が進むと22日には一時119円台に迫る勢いとなりました。その後はクリスマス休暇で海外勢の市場参加が減少する中、方向感を欠き揉み合う展開となりましたが、引き続き118円台後半とドル高・円安圏を維持しての越年となりました。
■国内金相場
国内円建て金相場は月初2,434円でスタートした後、ドル建て金価格の下落を反映して、当初やや軟調な取引となりました。結果7日には月間の最安値となる2,364円まで下落。但しその後は下げ渋り25日までほぼ2,300円台後半での揉み合い相場に終始しました。その後ドル建て金価格が再度上昇に転じ、為替市場におけるドル高/円安が顕著となった下旬には2,400円台を回復し、2,421円にて越年しました。
プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
12月のプラチナ相場は、11月後半に急騰(1,390ドル)した後の手仕舞いが未だ完全に終了していない段階で寄付いた為、軟調な商いが続きました。月初こそ1,175ドルでスタートしましたが、18日に月間の最安値となる1,102ドルに下落するまでほぼ一方的に売られ続けました。 同期間 金相場も軟調であった事等、プラチナ独自要因以外からのサポート要因が見られなかった事も、プラチナ価格の軟調を長引かせた要因となりました。しかし19日に南ア大手プラチナ生産者であるロンミン社が、同社精錬所の一号炉を修繕のため最大40日間閉鎖すると発表した事から、相場は上昇に転じ1,100ドル台を回復。加えて「07年1月のロシアからの船積みが滞るのでは」との噂から上昇基調を保つと、プラチナ相場は1,117ドルまで回復して越年しました。
■国内プラチナ相場
国内円建て相場は、月初4,457円でスタートした後、ドル建てプラチナ価格の急落を受ける形で軟調な地合を示し、7日には一時月間の最安値となる4,140円まで下落しました。その後は18日にかけて、為替相場において円安が進んだ事を背景に値を戻し4,200円台前半での往来相場に終始。ドル建てプラチナ相場に大きな回復が見られなかった事から、4,300円を超えて値を伸ばす展開には至りませんでした。ようやく上記ロンミン社の報を受けドル建てプラチナ価格が反転した19日から円建てプラチナ価格も本格的に反騰。20日に4,300円台を回復すると、為替市場における更なる円安の影響も加わり27日には4,366円台を回復するなど、価格上昇基調での越年となりました。
以上