マーケット市況情報

2023年05月02日 12時00分

週報(4/24~4/28)2023年05月02日 12時00分

1,120ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は週初、前週末の上昇に対する利食い売りや米国で発表された経済指標が市場予想を下回ったことによる米国経済の後退懸念が台頭したことで1,090ドル近辺まで値を下げた。その後も、米4月消費者信頼感指数が鈍化傾向にあるほか、米地方銀行の第1四半期決算で預金の大幅な流出が発表されたことで金融不安が再燃し、プラチナ相場も一時1,060ドル台後半まで続落した。週央には安値拾いの買いから1,100ドルまで回復したものの、週末に入ると米国でのインフレ率を計る経済指標が軒並み高水準を維持したことで、5月のFOMCで再び利上げが意識され軟調に推移し、1,080ドル台中盤で越週した。

1,980ドル台中盤でスタートした先週の金相場は、米国で発表された各経済指標が軒並み市場予想を下回る結果となったことが材料視され、2,000ドルを目指す展開となり26日には2,010ドルまで上昇した。しかし、直近高値を付けたことによる利食い売りにより上値が抑えられ、再び2,000ドルを割り込むと一時1,970ドル台中盤まで値を下げた。その後発表された米1-3月期GDP速報値は市場予想を下回る伸び率だったことが材料視され1,990ドルを超えるまで回復した。週末にかけては、米国のインフレ率を示す経済指標が軒並み高水準を維持したことでFRBによる追加利上げ実施への見方が高まると再び値を下げ、1,990ドル台前半で越週した。

25.10ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初からドル高を材料に値を下げる展開が散見された。しかし、下落は一時的な動きに留まり、24.60ドル近辺から25.20ドル近辺のレンジ相場を形成し、週を通して目立った動きもなく25.00ドル近辺で越週した。

134.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初日銀総裁が金融緩和継続を示唆する発言がされたことを背景とした日米金利差拡大が意識されたものの、軒並み市場予想を下回る米国の経済指標の結果を背景とした米長期金利の低下が意識されドルが下落した。その後、米地方銀行による預金の大規模な流出報道を受けて133.50円近辺まで続落した後、同値近辺で揉み合う展開となるも、米3月耐久財受注等の経済指標が好調だったことで134.00円を目指してドルが上昇した。週末にかけては、米長期金利が下落したことを受けて一時133.00円近辺まで下落するも、米PCEが高水準を維持したことで5月のFOMCで追加利上げが実施されるとの見方が強まった。一方で、日銀の金融政策決定会合では、現状維持が発表されたために日米金利差が強く意識される結果となり、136.00円を突破し136.30円近辺で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
PCE:個人消費支出
FOMC:米連邦公開市場委員会
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