マーケット市況情報

2023年04月18日 15時00分

週報(4/10~4/14)2023年04月18日 15時00分

1,010ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、前週末の米雇用統計の結果を受けドル買いが強まる中で値を下げ990ドル近辺まで下落した。週半ばにかけて節目の1,000ドルを挟み売り買いが交錯したあとは、米消費者物価指数の結果を受け、利上げ停止観測が台頭すると1,020ドル近辺まで上昇した。週後半にかけても、米物価関連の経済指標が市場予想を下回り、利上げ停止観測が更に強まったことで利上げによる景気後退への警戒感が和らぎ、1,060ドル近辺まで急騰した。しかし週末には、FRB理事の発言を材料に米株価が下落したことを嫌気し、1,050ドルまで値を下げて越週した。

2,000ドル台中盤でスタートした先週の金相場は週初、前週末に発表された米雇用統計が米労働市場の底堅さを示す内容だったことでドル買いが強まり、1,990ドル近辺まで下落した。その後は、安値を拾う動きから節目の2,000ドルを突破すると、米3月消費者物価指数が市場予想を下回り、インフレの鈍化傾向を示す結果だったことから、米利上げ停止観測が台頭しドルが弱含む中で2,020ドル近辺まで上昇した。週後半には、米物価関連の経済指標が軟化を示すと対ユーロでドルが続落し、2,050ドル近辺まで続伸した。しかし週末には、利食い売りが強まったことに加え、FRB理事の発言を背景に米金融引き締めの長期化が意識されると2,000ドル近辺まで下落して越週した。

24.90ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、25.00ドルを前に揉み合う展開となった。週半ばにかけて底堅く推移する金相場につれる形で25.00ドルを突破すると、米経済指標の結果を受け、利上げ停止観測が台頭する中でドル安が進み25.60ドル近辺まで上昇した。その後発表された米卸売物価指数も軟化しドルが続落したことで値を伸ばし、26.00ドル近辺まで上昇した。週末には、FRB理事の発言から米金融引き締めの長期化観測が強まり、ドルが反発したことで値を下げると25.40ドル近辺で越週した。

132.10円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、前週発表の米雇用統計が労働市場の底堅さを示す内容だったことに加え、本邦中央銀行新総裁が大規模金融緩和を継続することが適当との見解を示したことで円売りが強まり、133.80円近辺までドルが上昇した。しかし、週央に発表された米3月消費者物価指数が市場予想に反し軟化したことから、FRBが早期利上げ停止に動くとの見方が強まり133.00円近辺までドル売りが強まった。週後半にかけても、米物価関連の指標が弱い結果だったことで132.10円近辺までドル安が進行するも、週末にはFRB理事の発言から米金融引き締め長期化観測が強まり、ドル買いが旺盛となる中で133.80円近辺まで反発して越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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