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マーケット市況情報
2023年04月04日 15時00分
週報(3/27~3/31)2023年04月04日 15時00分
980ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初、破綻した米金融機関の救済報道はあったものの投資家の金融システムへの不安感は根強く、上値重い展開での推移となると、米経済指標が市場予想を上回ったことで長期化するインフレによる景気後退への懸念から下落に転じて950ドル台中盤まで続落した。週末にかけては、金融システムに関する投資家の動揺が収まる中で上昇した欧米株式市場の流れに追随し、1,000ドルの大台をうかがう水準まで上昇したものの、利益確定売りもあって大台越えとはならずに990ドル近辺で越週した。
1,970ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、週初、破綻した米金融機関の処理をめぐって米同業が救済を行うことが発表されたことから、目先の金融システムへの不安感が後退する中で売られて1,940ドル台中盤まで下落した。その後は対ユーロでのドル安が進行する中で割安感から買われる展開となると、週央にかけて一時下落する局面は見られたものの、総じて底堅く推移して1,970ドル近辺まで上昇した。週末にかけて、ドイツのインフレ指標が市場予想を上回ったことでECBの大幅利上げが継続するとの見通しが強まったことを受けて急伸、1,990ドル近辺まで上昇したものの、金曜日に発表された欧州CPI速報値が市場予想を下回ったことでドル高となる中で、利益確定売り等から金は売られて1,970ドル近辺で越週した。
23.20ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初こそ前週末からの金融システムへの不安感から下落した欧米株式市場を背景に方向感に乏しい展開で、22.90ドル近辺から23.20ドル近辺での推移となった。その後は金融システム不安の後退とともにドル安の進行から金相場とともに買われる展開となると、投資家のリスク選好が回復する中で上昇した米株式市場を受けて産業用メタルとしての側面からじり高となると、週末までその流れが継続、24.00ドルの節目を超えて一時は24.10ドル近辺をうかがうなど上昇基調で推移して、24.00ドル台中盤で越週した。
130.50円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初より前週の急速な円高の巻き戻しで円売りが進み131.50円近辺をうかがうも、主要通貨に対してドル高が進行する中で円も買われる展開で再び130.50円近辺まで円高が進行した。週央以降は米金利の上昇や投資家のリスク選好の後退等を受けて再び円売り基調での推移となり、132.70円近辺まで円安に転じると、週末の米インフレ指標の発表を待つ展開となって、132.50円近辺から133.00円近辺でのレンジ推移となった。注目されていた米インフレ指標の発表前には133.50円近辺まで円が売られるも、発表された内容が前月比で伸びが鈍化するなど、インフレの終息を予感させたことで米債券利回りの低下を受けて主要通貨に対するドル安が進んだことで円は上昇し、132.80円近辺で越週した。
略語注釈
ECB:欧州中央銀行
CPI:消費者物価指数
1,970ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、週初、破綻した米金融機関の処理をめぐって米同業が救済を行うことが発表されたことから、目先の金融システムへの不安感が後退する中で売られて1,940ドル台中盤まで下落した。その後は対ユーロでのドル安が進行する中で割安感から買われる展開となると、週央にかけて一時下落する局面は見られたものの、総じて底堅く推移して1,970ドル近辺まで上昇した。週末にかけて、ドイツのインフレ指標が市場予想を上回ったことでECBの大幅利上げが継続するとの見通しが強まったことを受けて急伸、1,990ドル近辺まで上昇したものの、金曜日に発表された欧州CPI速報値が市場予想を下回ったことでドル高となる中で、利益確定売り等から金は売られて1,970ドル近辺で越週した。
23.20ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初こそ前週末からの金融システムへの不安感から下落した欧米株式市場を背景に方向感に乏しい展開で、22.90ドル近辺から23.20ドル近辺での推移となった。その後は金融システム不安の後退とともにドル安の進行から金相場とともに買われる展開となると、投資家のリスク選好が回復する中で上昇した米株式市場を受けて産業用メタルとしての側面からじり高となると、週末までその流れが継続、24.00ドルの節目を超えて一時は24.10ドル近辺をうかがうなど上昇基調で推移して、24.00ドル台中盤で越週した。
130.50円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初より前週の急速な円高の巻き戻しで円売りが進み131.50円近辺をうかがうも、主要通貨に対してドル高が進行する中で円も買われる展開で再び130.50円近辺まで円高が進行した。週央以降は米金利の上昇や投資家のリスク選好の後退等を受けて再び円売り基調での推移となり、132.70円近辺まで円安に転じると、週末の米インフレ指標の発表を待つ展開となって、132.50円近辺から133.00円近辺でのレンジ推移となった。注目されていた米インフレ指標の発表前には133.50円近辺まで円が売られるも、発表された内容が前月比で伸びが鈍化するなど、インフレの終息を予感させたことで米債券利回りの低下を受けて主要通貨に対するドル安が進んだことで円は上昇し、132.80円近辺で越週した。
略語注釈
ECB:欧州中央銀行
CPI:消費者物価指数