マーケット市況情報

2023年03月28日 17時00分

週報(3/20~3/24)2023年03月28日 17時00分

980ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、米株価の上昇を好感した買いから1,000ドルを試すも、利食い売りに押され960ドル台中盤まで急落した。その後は、徐々に下値を切り上げると、FOMCで利上げ停止の可能性が示唆されたことで景気後退懸念が和らぎ、再び1,000ドルを試す水準まで上昇した。しかし、同水準では利食い売りが強まり値を下げると、980ドル近辺で越週した。

1,980ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、前週から続く欧米での金融不安を背景に買い進められ一時2,000ドルを突破した。しかし、同水準では利食い売りが強まったことに加え、当局の迅速な対応から過度な金融不安が解消し1,940ドル近辺まで下落した。週央から週末にかけては、FOMCで市場予想通り利上げが実施されたものの、近く利上げ停止の可能性が示唆されたことに加え、米財務長官が預金保険の上限引き上げは検討していないと発言したことで米長期金利が低下すると、再び2,000ドル近辺まで値を伸ばす展開となった。その後は、市場予想を上回る米経済指標などを背景に値を下げ1,980ドル近辺で越週した。

22.40ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、前週から継続する欧米での金融不安から金相場に連れ高となるものの、工業用メタルとしての側面も意識され上値は限定的となり、週半ばにかけて22.50ドル近辺で揉み合う展開が続いた。その後は、FOMCで利上げ停止の可能性が示唆されたことに加え、米財務長官が預金保険の上限引き上げ検討を否定したことで急騰する金相場になびくと、23.00ドルを突破する水準まで上昇した。週末にかけても底堅さを維持すると23.30ドル近辺まで続伸して越週した。

131.80円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、先週からの軟調地合いを継続し一時130.50円近辺までドル安が進行したが、当局の一連の迅速な措置を背景に欧米金融機関の経営に対する過度な警戒感が一服すると、133.00円近辺まで回復した。その後は、FOMCで市場予想通り利上げが実施されたものの、近く利上げ停止の可能性が示唆されたほか、米財務長官が預金保険の上限引き上げは検討していないと発言したことでドル売りが活発化し再び130.50円近辺まで下落した。週後半から週末にかけては、米新規失業保険申請件数が良化したことに加え、米財務長官が預金保護のため追加措置を講じる用意があると前日の発言を翻したことで131.50円近辺まで回復した。しかし、買い一巡後は上値重く推移し、再び金融不安が高まったこともありドル売りが強まると130.70円近辺で越週した。


略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
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