マーケット市況情報

2023年03月22日 12時00分

週報(3/13~3/17)2023年03月22日 12時00分

970ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は、週初米中堅銀行やニューヨークに拠点を置く銀行の経営破綻を受け、連鎖倒産等を警戒したドル安から一時1,000ドルを突破するまで急騰したが、米財務省高官が会見で預金の全額保証を発表したことで連鎖倒産の懸念が後退し、980ドル台中盤まで下落した。その後もスイスに拠点を置く投資銀行に対しての存続不安が広がった為に対ユーロでドル高となり一時950ドル台中盤まで下落した。週後半にかけてはECBが対インフレの抑制を最優先とすると発表し、政策金利の引き上げを決定した。米国でも米地銀の預金流出リスクに対する支援策が発表されると、金融不安が後退したことが好感され、週末には一時1,000ドル近辺まで回復した。しかし12日に経営破綻した米銀行の親会社が破産申請法の適用を申請したことを背景に米国株価が下落し、980ドル近辺まで値を下げ越週した。

1,880ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初米中堅銀行やニューヨークに拠点を置く銀行の経営破綻の発表を受け、連鎖倒産等金融不安への警戒感が高まったために1,920ドル近辺まで上昇した。しかし、米財務省高官が預金者に対して全額保証をする措置を発表したことを受けて金融不安への懸念が後退し、1,880ドル台中盤まで値を下げた。しかし米国で発表された経済指標が市場予想を下回ったことやスイスに拠点を置く投資銀行の存続を巡る警戒感の高まりにより再び反発し、1,930ドル台後半まで上昇した。週後半にはECBによる政策金利が市場予想に反し引き上げられた事がサプライズにはなったものの、息切れ感から目立った動きはなく1,930ドルを挟んで推移。週末には12日経営破綻した米銀行の親会社が破産申請法の適用を申請したことで銀行関連株が下落し、リスク回避が再燃したために1,980ドル近辺まで急騰し越週した。

21.60ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、米銀行の相次ぐ経営破綻報道を受けた金相場の上昇に追随し、21.90ドル近辺まで急騰する展開を見せた。その後目立った動きはなく概ね21.50ドル近辺から22.00ドル近辺のレンジ内を推移する形となり週末を迎えた。しかし、金融不安の再燃を背景とした金相場の上昇に追随し、22.30ドル台中盤まで上昇し越週した。

135.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、米銀行の経営破綻報道から円が買われると、米金利低下も追い風となり133.00円を割り込むまで円高が進行した。その後米株価が切り返し133.00円を回復すると、米国で発表された2月CPIが市場予想を上回ったことで135.00円を回復した。週後半にかけては米地銀大手が身売りを検討する旨の報道が出たことで再び連鎖倒産の警戒感が高まり132.00円を割り込んだものの、大手銀行が支援する旨の発表が安心材料となり133.70円近辺まで反発した。しかし、12日に経営破綻した米銀行の親会社が破産申請法を申請したことを背景に米国株価が下落、加えて米国で発表された経済指標が市場予想を下回ったためにドル安を誘発し、131.80円台後半まで下落し越週した。


略語注釈
ECB:欧州中央銀行
CPI: 消費者物価指数
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