マーケット市況情報

2023年03月14日 15時00分

週報(3/6~3/10)2023年03月14日 15時00分

980ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初より中国の成長率目標値の引き下げ報道を受けて下落する局面もあるなど上値重く推移すると、パウエルFRB議長の議会証言でも米金利の先高観を助長するような発言があったことで米株式市場が下落し、連れ安となって930ドル近辺まで急落した。その後は急落を受けた安値拾いの買いも見られて、週央にかけて下げ幅を取り戻すような展開で950ドル近辺までじり高となるも、米雇用統計の発表を前にリスク選好が後退する中で米金利が上昇すると、上値重く930ドル近辺まで上げ幅を失う展開となった。週末にかけては、米雇用統計の内容にインフレ圧力の緩和が一部で見られたことを受けて米金利の先高観が幾分和らぎドル安となったことで上昇し、960ドル近辺で越週した。

1,850ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、パウエルFRB議長の議会証言を前に上値の重い展開となると、議会証言でインフレの長期化懸念と米金利のさらなる引き上げの可能性を表明したことから米債券利回りの上昇を受けて1,810ドル近辺まで急速に下落した。週央にかけてはパウエル議長の発言が消化される中で底堅く推移すると、米労働指標が市場予想を下回ったことによるドル安を背景に金は買われて1,830ドル近辺まで上昇した。週末にかけては米銀行の破綻報道を背景にリスク回避の資金流入から急騰し、1,870ドル近辺で越週した。

21.20ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初よりパウエルFRB議長の議会証言を控えて上値の重い展開となると、注目の議会証言でのインフレ長期化とさらなる米金利の引き上げの可能性への言及から、ドル高となる中で下落する金相場に追随、20.00ドル近辺まで急速に下落した。その後、週央にかけてはパウエル議長の発言が消化されたものの、米株式市場がまちまちの推移となったことから方向感には乏しく、19.90ドル近辺から20.20ドル近辺のレンジで推移した。週末の引けにかけて、米銀行が破綻したとの報道からリスク回避先として金が選好されると、銀の資産性の側面も注目されたと見られ、20.60ドル近辺まで上昇して越週した。

136.00円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初はパウエルFRB議長の議会証言を待つ展開となる中で方向感に乏しく、135.70円近辺から136.00円近辺でのレンジ推移となった。注目されていたパウエル議長の議会証言では、さらなる金利の引き上げを進める可能性に言及するなど、2023年上半期には利上げサイクルが停止する可能性は後退したと自らが明らかにしたことで、ドル買いが急速に進行する中で一時138.00円をうかがうまで円安が進行した。週央以降では、特段の新しい材料がない中でパウエル議長の発言が消化され、円高基調での推移となって136.00円近辺まで小安く推移したが、週末に発表された米雇用統計はFRBの利上げペースが緩やかになることを想起させるものとなって、ドル安の進行から急速に円高が進行し、一時は134.30円近辺まで推移するも、買い戻しもみられて135.10円近辺で越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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