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マーケット市況情報
2023年03月07日 17時00分
2023年2月の貴金属市況2023年03月07日 17時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格 為替:TTM
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,925.60ドルでスタートした2月のドル建て金相場は月初、FOMC後のFRB議長の発言を受け米金融引き締め長期化観測が後退したことで、翌2日には月間最高値の1,954.90ドルまで上昇した。しかし、その後発表された米1月雇用統計などの経済指標が軒並み市場予想を上回る結果だったことで、米利上げの長期化が意識されドルが急伸すると1,870ドル近辺まで下落した。月半ばにかけては、安値を拾う動きから底堅い動きを見せる場面もみられたが、利食い売りに押されると1,860ドル近辺まで下落し、米1月消費者物価指数の結果を材料にドル高が進むと、1,840ドル近辺まで続落した。その後、同値近辺で揉み合ったあとは、2月に入ってからの強い経済指標などが背景となり、FRBが予想より長期間にわたり高金利の水準を維持するのではとの見方が強まる中で軟調な展開を継続すると、27日には月間最安値の1,809.05ドルまで下落した。同水準では買い戻しの動きが強まり、月末28日には1,824.60ドルまで反発して終了した。
■円建て金相場
月間最高値の8,113円でスタートした2月の円建て金相場は、軟調なドル建て金相場を受けて下落すると、13日には月間最安値の7,932円まで値を下げた。月末にかけて、ドル建て相場は引き続き軟調地合いとなったものの、為替相場が円安方向に進んだことで、月末28日には8,012円まで回復して終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,007ドルでスタートした2月のドル建てプラチナ相場は月初、FRB議長の発言を背景に対ユーロなどでドル安が進むと、2日には月間最高値の1,032ドルまで値を伸ばした。その後、米経済指標が良好な結果だったことで、今後も利上げの余地があるとの見方が強まり、利上げによる景気悪化懸念を嫌気した売りから980ドル近辺まで急落した。月半ばにかけても上値の重い展開となると、米1月消費者物価指数が市場予想を上回ったことで、直近の中で上げ幅が大きいメタルであっただけに利益確定の売りが強まり、16日には月間最安値の912ドルまで下げ幅を拡大した。同水準ではアジア圏を中心に安値を拾う動きが強まったことに加え、米株価の下落が一服したことを好感した買いから960ドル近辺まで回復した。月末にかけて、米物価関連の指標を受け、米金融引き締め長期化観測が強まり、一時920ドル近辺まで急落したものの、先の下落局面で下値を確認していた安心感もあり安値拾いの買いが強く月末28日には951ドルまで回復して終了した。
■円建てプラチナ相場
月間最高値の4,329円でスタートした2月の円建てプラチナ相場は、ドル建てプラチナ相場が下落したことで軟調な展開となり、17日には月間最安値の4,059円まで下げ幅を拡大した。月末にかけて、ドル建て相場が反発したことに加え、為替相場も円安方向に進んだことで切り返すと、月末28日には4,202円まで回復して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
23.495ドルでスタートした2月のドル建て銀相場は月初、FOMC後のFRB議長の発言を受け、米利上げ長期化懸念が和らぐと、2日には月間最高値の24.435ドルまで上昇した。しかし、その後発表された米経済指標が軒並み市場予想を上回り、ドル買い戻しの動きが強まると、22.20ドル近辺まで急落した。月半ばから後半にかけては、FRBによる金融引き締めが長期化するのではとの見方が強まり、21.50ドル近辺から22.00ドル近辺で上値重く推移した。月末にかけては、米経済指標が市場予想を上回り、ドル全面高となる中で軟調地合いを継続すると、月末28日には月間最安値の20.525ドルまで下落して終了した。
■円建て銀相場
101.40円でスタートした2月の円建て銀相場は月初、ドル建て銀相場が上昇したことで、翌2日に月間最高値の101.80円まで値伸ばした。その後、為替相場が円安方向に進んだものの、弱いドル建て相場を受けて上値を削ると、月末28日には月間最安値の92.80円まで下げ幅を拡大して終了した。
■為替
129.90円でスタートした2月の為替相場は月初、FOMCで市場予想通り利上げが実施されたものの、インフレ圧力が弱まっている兆しがあるとの見解をFRB議長が示したことで値を下げると、翌2日には月間最安値の128.50円までドルが下落した。その後、米1月雇用統計の強い結果を受け、金融引き締め長期化が意識されると133.00円近辺まで急伸した。しかし、FRB議長が本年のインフレは大幅に低下するだろうと発言したことで、大幅な利上げには至らないとの見方が強まり131.00円近辺まで下落した。月半ばにかけては、本邦中央銀行総裁の後任人事が報道されたことで一時130.00円近辺まで続落するも、現在の金融政策について適切であるとの認識を示したことで下げ幅を打ち消した。また、2月に入り強い米経済指標が散見されていたことや、米1月消費者物価指数が市場予想を上回ったことで、インフレの抑え込みに時間がかかるとの観測が強まり134.00円近辺まで上昇すると、月後半にかけて堅調地合いを継続した。月末にかけても、米物価関連の指標などを材料に金利先高観が強まる中で値を伸ばし、月末28日には月間最高値の136.33円まで上昇して終了した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格 為替:TTM
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,925.60ドルでスタートした2月のドル建て金相場は月初、FOMC後のFRB議長の発言を受け米金融引き締め長期化観測が後退したことで、翌2日には月間最高値の1,954.90ドルまで上昇した。しかし、その後発表された米1月雇用統計などの経済指標が軒並み市場予想を上回る結果だったことで、米利上げの長期化が意識されドルが急伸すると1,870ドル近辺まで下落した。月半ばにかけては、安値を拾う動きから底堅い動きを見せる場面もみられたが、利食い売りに押されると1,860ドル近辺まで下落し、米1月消費者物価指数の結果を材料にドル高が進むと、1,840ドル近辺まで続落した。その後、同値近辺で揉み合ったあとは、2月に入ってからの強い経済指標などが背景となり、FRBが予想より長期間にわたり高金利の水準を維持するのではとの見方が強まる中で軟調な展開を継続すると、27日には月間最安値の1,809.05ドルまで下落した。同水準では買い戻しの動きが強まり、月末28日には1,824.60ドルまで反発して終了した。
■円建て金相場
月間最高値の8,113円でスタートした2月の円建て金相場は、軟調なドル建て金相場を受けて下落すると、13日には月間最安値の7,932円まで値を下げた。月末にかけて、ドル建て相場は引き続き軟調地合いとなったものの、為替相場が円安方向に進んだことで、月末28日には8,012円まで回復して終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,007ドルでスタートした2月のドル建てプラチナ相場は月初、FRB議長の発言を背景に対ユーロなどでドル安が進むと、2日には月間最高値の1,032ドルまで値を伸ばした。その後、米経済指標が良好な結果だったことで、今後も利上げの余地があるとの見方が強まり、利上げによる景気悪化懸念を嫌気した売りから980ドル近辺まで急落した。月半ばにかけても上値の重い展開となると、米1月消費者物価指数が市場予想を上回ったことで、直近の中で上げ幅が大きいメタルであっただけに利益確定の売りが強まり、16日には月間最安値の912ドルまで下げ幅を拡大した。同水準ではアジア圏を中心に安値を拾う動きが強まったことに加え、米株価の下落が一服したことを好感した買いから960ドル近辺まで回復した。月末にかけて、米物価関連の指標を受け、米金融引き締め長期化観測が強まり、一時920ドル近辺まで急落したものの、先の下落局面で下値を確認していた安心感もあり安値拾いの買いが強く月末28日には951ドルまで回復して終了した。
■円建てプラチナ相場
月間最高値の4,329円でスタートした2月の円建てプラチナ相場は、ドル建てプラチナ相場が下落したことで軟調な展開となり、17日には月間最安値の4,059円まで下げ幅を拡大した。月末にかけて、ドル建て相場が反発したことに加え、為替相場も円安方向に進んだことで切り返すと、月末28日には4,202円まで回復して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
23.495ドルでスタートした2月のドル建て銀相場は月初、FOMC後のFRB議長の発言を受け、米利上げ長期化懸念が和らぐと、2日には月間最高値の24.435ドルまで上昇した。しかし、その後発表された米経済指標が軒並み市場予想を上回り、ドル買い戻しの動きが強まると、22.20ドル近辺まで急落した。月半ばから後半にかけては、FRBによる金融引き締めが長期化するのではとの見方が強まり、21.50ドル近辺から22.00ドル近辺で上値重く推移した。月末にかけては、米経済指標が市場予想を上回り、ドル全面高となる中で軟調地合いを継続すると、月末28日には月間最安値の20.525ドルまで下落して終了した。
■円建て銀相場
101.40円でスタートした2月の円建て銀相場は月初、ドル建て銀相場が上昇したことで、翌2日に月間最高値の101.80円まで値伸ばした。その後、為替相場が円安方向に進んだものの、弱いドル建て相場を受けて上値を削ると、月末28日には月間最安値の92.80円まで下げ幅を拡大して終了した。
■為替
129.90円でスタートした2月の為替相場は月初、FOMCで市場予想通り利上げが実施されたものの、インフレ圧力が弱まっている兆しがあるとの見解をFRB議長が示したことで値を下げると、翌2日には月間最安値の128.50円までドルが下落した。その後、米1月雇用統計の強い結果を受け、金融引き締め長期化が意識されると133.00円近辺まで急伸した。しかし、FRB議長が本年のインフレは大幅に低下するだろうと発言したことで、大幅な利上げには至らないとの見方が強まり131.00円近辺まで下落した。月半ばにかけては、本邦中央銀行総裁の後任人事が報道されたことで一時130.00円近辺まで続落するも、現在の金融政策について適切であるとの認識を示したことで下げ幅を打ち消した。また、2月に入り強い米経済指標が散見されていたことや、米1月消費者物価指数が市場予想を上回ったことで、インフレの抑え込みに時間がかかるとの観測が強まり134.00円近辺まで上昇すると、月後半にかけて堅調地合いを継続した。月末にかけても、米物価関連の指標などを材料に金利先高観が強まる中で値を伸ばし、月末28日には月間最高値の136.33円まで上昇して終了した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会