マーケット市況情報

2023年03月07日 12時00分

週報(2/27~3/3)2023年03月07日 12時00分

910ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は週初、米長期金利の低下を材料にドル安となると、安値を拾う動きもあいまって950ドル近辺まで急騰した。週央から週後半にかけて、弱い米経済指標を受けたドル安から値を伸ばし970ドル近辺まで続伸すると、米株価が上昇に転じたことを好感し同水準で底堅い動きとなった。週末には、米地区連銀総裁の発言を受け大幅利上げへの警戒感が和らぐと、980ドル近辺まで値を伸ばして越週した。

1,810ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、米長期金利が低下したことで買い進められると、その後発表された米経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで1,830ドル近辺まで上昇した。週央から後半にかけては、独消費者物価指数が市場予想を上回り、ECBの利上げ長期化観測の高まりから対ユーロでドルが売られたことに加え、主要な現物需要国である中国の景気回復期待から選好され、1,845ドル近辺まで値を伸ばした。その後は、米労働関連の指標が底堅い結果となったことで、FRBによる金融引締めが長期化するのではとの思惑から1,830ドル近辺まで下落した。しかし週末には、米地区連銀総裁の発言を材料に大幅利上げ観測が後退し、米長期金利が低下したことで1,850ドル近辺まで反発して越週した。

20.80ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、前週末の軟調地合いを継続し20.50ドル近辺まで下落した。その後は、弱い米経済指標を材料にドル安が進んだことで20.90ドル近辺まで回復すると、良好な中国経済指標を背景に同国の景気回復期待から買い進められ21.10ドル近辺まで続伸した。しかし、同水準では利食い売りが強まったことに加え、対ユーロでドルが弱含むと20.80ドル近辺まで反落した。週後半から週末にかけては、再び21.00ドルを試すと、米国の大幅な利上げ観測が後退する中でドル安が進み、21.20ドル近辺で越週した。

136.40円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、同値近辺での揉み合いが続いたあとは、市場予想を下回る米経済指標を材料にドル売りが強まると、米長期金利の低下も重しとなり週央には135.40円近辺まで下落した。しかし、その後米長期金利が切り返したことで、ドル買い戻しの動きが強まると136.00円近辺まで回復した。週後半から週末にかけては、米新規失業保険申請が市場予想を下回り、米労働市場が引き続き強いことが示されると、一時137.00円近辺まで値を伸ばした。同水準では利食い売りが強まったことに加え、FRBによる大幅利上げ観測が後退したことで値を下げると、135.80円近辺で越週した。


略語注釈
ECB:欧州中央銀行
FRB:米連邦準備制度理事会
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