マーケット市況情報

2023年02月14日 17時00分

週報(2/6~2/10)2023年02月14日 17時00分

980ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、前週末の米雇用統計の結果を受け、利上げ停止観測が後退する中、ドルが強含んだことで970ドル近辺まで下落した。その後、FRB議長がインフレ低下が始まったとしたことで一時990ドル近辺まで反発した。しかし、雇用の強い状況などを背景に高金利環境が継続する可能性が示唆されたこともあり、週末にかけて売り込まれると、950ドル近辺まで下げ幅を拡大して越週した。

1,870ドル近辺でスタートした先週の金相場は、前週末の米雇用統計の結果を受け、早期利上げ停止観測が後退する中、週を通して上値の重い展開となった。週初から週半ばにかけて、買い戻しの動きから軟調地合いは一服、1,890ドル近辺まで徐々に下値を切り上げたものの、米長期金利の上昇に上値は抑えられる展開となった。週後半には、市場予想を下回る米経済指標を受け、米長期金利の上昇が一時的に低下したものの、その後すぐに切り返したことで金は急落し、1,860ドル近辺まで下落した。週末には、安値を拾う動きから反発するも、好調な米経済指標を受け上値は重く、1,860ドル台中盤で越週した。

22.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、前週からの軟調地合いを継続し上値の重い展開となった。週半ばにかけて、米長期金利が上昇したことで上値を削ると、22.00ドル近辺まで下落した。その後、米新規失業保険申請件数が悪化したことでドルが弱含み22.50ドル近辺まで回復した。しかし、買い支えるだけの材料も無く、米長期金利の上昇を眺め、22.00ドルを割る水準まで急落した。週末には安値を拾う動きから切り返すと、22.10ドル近辺で越週した。

132.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、前週末の強い米雇用統計の結果を受け、早期に利上げを停止するとの観測が後退する中で、ドル買いが進み133.00円近辺まで上昇した。その後、FRB議長が今年はインフレが大幅に鈍化すると発言したことを受け、ドル全面安となり週半ばには131.00円近辺まで下落した。しかし、FRB議長の発言の中には、早期の政策転換を否定する内容も含まれていたことから、その後は米長期金利の上昇を眺めドル買い戻しの動きが優勢となり底堅い展開となった。週末にかけては、米新規失業保険申請件数が悪化したことで再びドルは下落に転じ130.60円近辺まで急落したものの、週末に発表された市場予想を上回る米経済指標を受け、131.40円近辺まで反発して越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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