マーケット市況情報

2023年01月17日 17時00分

週報(1/9~1/13)2023年01月17日 17時00分

1,100ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、前週末に発表された米雇用統計の結果を背景に利上げペースの鈍化が意識されたものの、米各地区連銀総裁が会見で今後の利上げに関して強気な姿勢を示したことが警戒され米国株が下落した。これを受け、プラチナ相場も軟調な展開となった後は、米CPIの発表を前に1,080ドル近辺で揉み合う展開となった。同指標は市場予想の通り、伸び率が鈍化していたことで、利上げペースの減速観測が強まり一時反発したものの、週末には投機筋を中心としたポジション調整などから下落し1,070ドル近辺にて越週した。

1,870ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週後半まで12日に発表される米CPIの結果を見定めたいとの思惑の広がりから1,870ドル近辺から1,890ドル近辺のレンジ相場を形成した。市場予想としては、前年同月比で6.5%の上昇になるとの見方が強いことに加え、FRBがこれまで行ってきた利上げによりインフレ率がピークアウトしたことを明確に示した結果が出されるのかが注目を集める展開となった。同指標が発表されると、予想通り6.5%の上昇が示されインフレ率の後退が示される結果となった。この結果を受けて米長期金利が低下し、一時1,900ドルを突破すると、週末にも勢いは継続し、1,920ドル近辺にて越週した。

24.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、前週末の上昇基調を引き継ぎ上昇するも、利食い売りから上値が抑えられる展開となり23.40ドル近辺まで反落する展開となった。週央にかけても軟調に推移し、一時23.20ドルまで値を下げた。しかし、12日に発表される米CPIを前にした買戻しにより反発をすると、同指標の結果を受けたドル安から続伸し、一時24.20ドル近辺まで回復した。週末にも勢いは継続し、24.30ドル近辺にて越週した。

132.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、前週発表された米雇用統計の結果を受け、FRBによる追加利上げペース鈍化の見方が高まっているものの、週を通して12日に発表される米CPIの結果を見定めたいとの思惑の広がりからも目立った動きはなく、同値近辺を推移する展開となった。そして、同指標は市場予想通りの結果となり、インフレ率の鈍化が示されたことで、今後の利上げペースも鈍化するとの見方が強まった。それにより130.00円を割り込み129.10近辺までドルが下落すると、週末には日銀が大規模緩和政策の修正を行うとの憶測が広がったために円が買われ、127.90円近辺で越週した。


略語注釈
CPI::消費者物価指数
FRB:米連邦準備制度理事会
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