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マーケット市況情報
2023年01月12日 18時00分
2022年12月の貴金属市況2023年01月12日 18時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格 為替:TTM
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,779.60ドルでスタートした12月のドル建て金相場は月初、前月末にFRB議長が利上げペース減速について触れ、早ければ12月になる可能性にも言及したことにより、ドル全面安となる中で買いが旺盛となると、1,800ドル近辺まで上昇した。しかし、米11月雇用統計など月初から発表された米経済指標が軒並み好調な結果だったことで、米経済の底堅さが確認され、前述のFRB議長の発言が否定された形となると、金融引き締め長期化の可能性が意識され、米長期金利が上昇する中でドル買いが強まり、7日には月間最安値の1,771.85ドルまで下落した。月半ばにかけて、徐々に下値を切り上げる展開となったあとは、13日に発表された米11月消費者物価指数の伸び率が鈍化し、FRBによる利上げ幅縮小が現実味を帯びてくると、ドル全面安の中で急伸し、同日に月間最高値の1,823.55ドルまで上昇した。FOMCでは市場予想通り利上げ幅の縮小が決定されたものの、利上げに対する積極的な姿勢が維持されたことでドル買いが強まると、再び1,780ドル近辺まで値を下げた。しかしその後、本邦中央銀行が長期金利の許容変動幅拡大を発表すると、円主導でドル全面安となり1,820ドル近辺まで回復した。月後半には、力強い米経済指標を材料にドル買い戻しの動きが強まり、1,800ドル近辺まで下落すると、その後は欧米のクリスマス休暇や年末年始休暇で市場参加者が限定的となり、同値近辺での揉み合いが続いたあとは、月末30日に1,812.35ドルで終了した。
■円建て金相場
7,897円でスタートした12月の円建て相場は、為替相場が円安方向に進んだことで底堅く推移すると、ドル建て金相場の反発もあいまって、12日には月間最高値の7,943円まで上昇した。その後は、為替相場が急落したことで値を下げると、23日には月間最安値の7,699円まで下げ幅を拡大した。月末にかけては、ドル建て相場の上昇を受け、月末27日には7,745円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,035ドルでスタートした12月のドル建てプラチナ相場は月初、市場予想を上回る米経済指標を材料にドル高が進行する中で値を下げ、7日には月間最安値の983ドルまで下落した。その後は、安値を拾う動きなどから底堅く推移すると、FOMCで利上げに対する積極的な姿勢が示されたことでドル全面安となり、1,040ドル近辺まで回復した。しかし、FRBの積極的な利上げ継続への姿勢は景気後退を想起させ、相場を支える材料も乏しく徐々に上値を削る展開となると、再び1,000ドルを割り込む水準まで下落した。月後半にかけては、クリスマス休暇や年末年始休暇で市場参加者が限定的な中、ドルが弱含んだことで反発すると、月末30日には月間最高値の1,065ドルまで値を伸ばして終了した。
■円建てプラチナ相場
月間最高値の4,659円でスタートした12月の円建てプラチナ相場は、上値の重いドル建てプラチナ相場を受けて値を下げると、為替相場で円高が急速に進んだこともあり、23日には月間最安値の4,298円まで下落した。その後はドル建て相場が上昇すると、月末27日には4,469円で終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最安値の22.135ドルでスタートした12月のドル建て銀相場は月初、米利上げ幅縮小観測からドルが弱含むと23.500ドル近辺まで上昇したものの、市場予想を上回る米11月雇用統計を材料に金融引き締めの長期化が意識され、ドル買い戻しの動きが強まり、上げ幅を打ち消す展開となった。その後は安値を拾う動きから底堅く推移すると、米11月消費者物価指数の伸び率鈍化などを受けドル全面安となる中、23.900ドル近辺まで上昇した。月半ばから後半にかけては、FOMCで利上げ幅は縮小されたものの、利上げに対する積極的な姿勢が堅持されたことでドルが買われ、一時22.600ドル近辺まで下落した。その後、本邦中央銀行が大規模金融緩和策の修正を発表すると、円が牽引するかたちで主要通貨に対してドル安が進行し、23.900ドル近辺まで反発した。その後は、クリスマス休暇や年末年始休暇で市場参加者が限定的となり方向感が出ない中で、23.500ドル近辺から23.900ドル近辺でレンジ相場を形成。月末30日には月間最高値の23.945ドルで終了した。
■円建て銀相場
101.20円でスタートした12月の円建て銀相場は月初、ドル建て銀相場が下落したことを受け7日には月間最安値の100.00円まで軟調に推移した。しかしその後は、ドル建て相場が急騰したことで値を伸ばし、15日には月間最高値の105.80円まで上昇した。月末にかけては為替相場が急落したことで上値を抑えられると、月末27日には104.50円で終了した。
■為替
137.09円でスタートした12月の為替相場は月初、米製造業関連の経済指標が市場予想を下回る内容だったことで一時134円近辺まで下落したものの、その後発表された米11月雇用統計が良好な結果だったことから下げ幅を打ち消し、137円近辺まで回復した。その後は、同値近辺で揉み合う中、米長期金利が上昇したことから底堅く推移し、13日には月間最高値の137.83円までドル高が進行した。月半ばにかけては、米11月消費者物価指数の伸び率が鈍化したことで、12月FOMCで利上げ幅縮小の可能性が期待され、135円近辺までドルが急落した。しかし、同会合で利上げ幅は縮小されたものの、利上げに対する積極的な姿勢が維持されたことでドル買いが強まり、一時138円近辺まで急騰した。月後半にかけては、本邦中央銀行による長期金利の許容変動幅の拡大決定を、これまでの大規模金融緩和策の修正と市場がみなしたことで、急速に円買いが強まり、21日には月間最安値の131.78円まで下落した。その後は、急速な円高に対する巻き戻しから134.50円近辺まで回復したものの、年末にかけて米長期金利が低下する中でドルが売られ、月末30日には132.70円で終了した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格 為替:TTM
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,779.60ドルでスタートした12月のドル建て金相場は月初、前月末にFRB議長が利上げペース減速について触れ、早ければ12月になる可能性にも言及したことにより、ドル全面安となる中で買いが旺盛となると、1,800ドル近辺まで上昇した。しかし、米11月雇用統計など月初から発表された米経済指標が軒並み好調な結果だったことで、米経済の底堅さが確認され、前述のFRB議長の発言が否定された形となると、金融引き締め長期化の可能性が意識され、米長期金利が上昇する中でドル買いが強まり、7日には月間最安値の1,771.85ドルまで下落した。月半ばにかけて、徐々に下値を切り上げる展開となったあとは、13日に発表された米11月消費者物価指数の伸び率が鈍化し、FRBによる利上げ幅縮小が現実味を帯びてくると、ドル全面安の中で急伸し、同日に月間最高値の1,823.55ドルまで上昇した。FOMCでは市場予想通り利上げ幅の縮小が決定されたものの、利上げに対する積極的な姿勢が維持されたことでドル買いが強まると、再び1,780ドル近辺まで値を下げた。しかしその後、本邦中央銀行が長期金利の許容変動幅拡大を発表すると、円主導でドル全面安となり1,820ドル近辺まで回復した。月後半には、力強い米経済指標を材料にドル買い戻しの動きが強まり、1,800ドル近辺まで下落すると、その後は欧米のクリスマス休暇や年末年始休暇で市場参加者が限定的となり、同値近辺での揉み合いが続いたあとは、月末30日に1,812.35ドルで終了した。
■円建て金相場
7,897円でスタートした12月の円建て相場は、為替相場が円安方向に進んだことで底堅く推移すると、ドル建て金相場の反発もあいまって、12日には月間最高値の7,943円まで上昇した。その後は、為替相場が急落したことで値を下げると、23日には月間最安値の7,699円まで下げ幅を拡大した。月末にかけては、ドル建て相場の上昇を受け、月末27日には7,745円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,035ドルでスタートした12月のドル建てプラチナ相場は月初、市場予想を上回る米経済指標を材料にドル高が進行する中で値を下げ、7日には月間最安値の983ドルまで下落した。その後は、安値を拾う動きなどから底堅く推移すると、FOMCで利上げに対する積極的な姿勢が示されたことでドル全面安となり、1,040ドル近辺まで回復した。しかし、FRBの積極的な利上げ継続への姿勢は景気後退を想起させ、相場を支える材料も乏しく徐々に上値を削る展開となると、再び1,000ドルを割り込む水準まで下落した。月後半にかけては、クリスマス休暇や年末年始休暇で市場参加者が限定的な中、ドルが弱含んだことで反発すると、月末30日には月間最高値の1,065ドルまで値を伸ばして終了した。
■円建てプラチナ相場
月間最高値の4,659円でスタートした12月の円建てプラチナ相場は、上値の重いドル建てプラチナ相場を受けて値を下げると、為替相場で円高が急速に進んだこともあり、23日には月間最安値の4,298円まで下落した。その後はドル建て相場が上昇すると、月末27日には4,469円で終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最安値の22.135ドルでスタートした12月のドル建て銀相場は月初、米利上げ幅縮小観測からドルが弱含むと23.500ドル近辺まで上昇したものの、市場予想を上回る米11月雇用統計を材料に金融引き締めの長期化が意識され、ドル買い戻しの動きが強まり、上げ幅を打ち消す展開となった。その後は安値を拾う動きから底堅く推移すると、米11月消費者物価指数の伸び率鈍化などを受けドル全面安となる中、23.900ドル近辺まで上昇した。月半ばから後半にかけては、FOMCで利上げ幅は縮小されたものの、利上げに対する積極的な姿勢が堅持されたことでドルが買われ、一時22.600ドル近辺まで下落した。その後、本邦中央銀行が大規模金融緩和策の修正を発表すると、円が牽引するかたちで主要通貨に対してドル安が進行し、23.900ドル近辺まで反発した。その後は、クリスマス休暇や年末年始休暇で市場参加者が限定的となり方向感が出ない中で、23.500ドル近辺から23.900ドル近辺でレンジ相場を形成。月末30日には月間最高値の23.945ドルで終了した。
■円建て銀相場
101.20円でスタートした12月の円建て銀相場は月初、ドル建て銀相場が下落したことを受け7日には月間最安値の100.00円まで軟調に推移した。しかしその後は、ドル建て相場が急騰したことで値を伸ばし、15日には月間最高値の105.80円まで上昇した。月末にかけては為替相場が急落したことで上値を抑えられると、月末27日には104.50円で終了した。
■為替
137.09円でスタートした12月の為替相場は月初、米製造業関連の経済指標が市場予想を下回る内容だったことで一時134円近辺まで下落したものの、その後発表された米11月雇用統計が良好な結果だったことから下げ幅を打ち消し、137円近辺まで回復した。その後は、同値近辺で揉み合う中、米長期金利が上昇したことから底堅く推移し、13日には月間最高値の137.83円までドル高が進行した。月半ばにかけては、米11月消費者物価指数の伸び率が鈍化したことで、12月FOMCで利上げ幅縮小の可能性が期待され、135円近辺までドルが急落した。しかし、同会合で利上げ幅は縮小されたものの、利上げに対する積極的な姿勢が維持されたことでドル買いが強まり、一時138円近辺まで急騰した。月後半にかけては、本邦中央銀行による長期金利の許容変動幅の拡大決定を、これまでの大規模金融緩和策の修正と市場がみなしたことで、急速に円買いが強まり、21日には月間最安値の131.78円まで下落した。その後は、急速な円高に対する巻き戻しから134.50円近辺まで回復したものの、年末にかけて米長期金利が低下する中でドルが売られ、月末30日には132.70円で終了した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会