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マーケット市況情報
2022年12月06日 16時00分
週報(11/28~12/2)2022年12月06日 16時00分
980ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初米長期金利低下に伴うドル安から上昇し、1,000ドルを一時超えると、欧州のインフレ率鈍化に伴う利上げ観測の後退が相場を底上げする展開となり1,010ドル近辺まで上昇した。その後米国で発表された11月ADP雇用統計の結果が市場予想を下回ったことや、パウエルFRB議長の講演で12月の利上げペースを緩める旨を示唆する発言が材料視されるとドル売りが優勢となり1,050ドル近辺まで上昇した。そして、週末発表された米雇用統計では市場予想を上回ったことによる追加利上げペース鈍化への期待感が後退した為に下落に転じ1,025ドル近辺にて越週した。
1,750ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初FRB高官による利上げに対するタカ派発言から値を下げたものの、安値拾いの買いから反発し週初水準まで値を戻した。その後、11月ADP雇用統計の結果が市場予想を下回ったことを材料に上昇を始めると、パウエルFRB議長が講演で12月の利上げペースを鈍化させる可能性を示唆したことが材料視され、1,780ドル近辺まで続伸した。週末にかけても個人消費支出が前年同期比で6.0%上昇したものの、前月発表から鈍化の傾向を示しており、インフレ圧力が緩和されていることが示唆される結果となった。これによりFRBの利上げペースもピークアウトするとの見方が強まり、1,800ドル近辺まで続伸する展開となった。週末に米雇用統計が発表されると、市場予想を上回ったことで一時下落したものの引けにかけては買い戻され、同値近辺まで値を戻し越週した。
21.30ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初FRB高官によるタカ派発言を材料視した金相場の下落に追随し値を下げ一時21.00ドルを割り込んだ。しかし、米国で発表された経済指標が市場予想を下回ったことや、FRB議長が講演で今後の利上げペースを鈍化させる可能性があるとの発言を背景とした金相場の上昇に追随し22.50ドル近辺まで上昇すると、週後半にかけても勢いが継続し一時22.90ドル近辺まで続伸する展開となった。そして週末雇用統計の結果を背景に一時値を下げるも、投機筋の買いが先行し23.10ドル近辺で越週した。
139.20円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初FRB議長による講演内容や週末に発表される米雇用統計の結果を見定めたいとの思惑の広がりから目立った動きはなく、概ね139.00円をはさんで推移した。そして、注目されていた講演では、今後の利上げペースを早ければ12月から鈍化させる可能性を示唆したことが材料視され、138.00円近辺までドル安が進行した。その後も下値を探る展開が継続すると、FRBが物価指標として注目している個人消費支出が前年同期比6.0%上昇だったものの、前月に比べ鈍化していることからインフレ圧力が緩和しているとの見方が広がり、135.00円近辺まで続落した。週末には米雇用統計が発表され、市場予想を上回る結果により12月の利上げペース鈍化への見方がやや後退したものの下値への圧力は強く、134.30円台中盤にて越週した。
略語注釈
ADP:オートマティック・データ・プロセッシング社
FRB:米連邦準備制度理事会
1,750ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初FRB高官による利上げに対するタカ派発言から値を下げたものの、安値拾いの買いから反発し週初水準まで値を戻した。その後、11月ADP雇用統計の結果が市場予想を下回ったことを材料に上昇を始めると、パウエルFRB議長が講演で12月の利上げペースを鈍化させる可能性を示唆したことが材料視され、1,780ドル近辺まで続伸した。週末にかけても個人消費支出が前年同期比で6.0%上昇したものの、前月発表から鈍化の傾向を示しており、インフレ圧力が緩和されていることが示唆される結果となった。これによりFRBの利上げペースもピークアウトするとの見方が強まり、1,800ドル近辺まで続伸する展開となった。週末に米雇用統計が発表されると、市場予想を上回ったことで一時下落したものの引けにかけては買い戻され、同値近辺まで値を戻し越週した。
21.30ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初FRB高官によるタカ派発言を材料視した金相場の下落に追随し値を下げ一時21.00ドルを割り込んだ。しかし、米国で発表された経済指標が市場予想を下回ったことや、FRB議長が講演で今後の利上げペースを鈍化させる可能性があるとの発言を背景とした金相場の上昇に追随し22.50ドル近辺まで上昇すると、週後半にかけても勢いが継続し一時22.90ドル近辺まで続伸する展開となった。そして週末雇用統計の結果を背景に一時値を下げるも、投機筋の買いが先行し23.10ドル近辺で越週した。
139.20円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初FRB議長による講演内容や週末に発表される米雇用統計の結果を見定めたいとの思惑の広がりから目立った動きはなく、概ね139.00円をはさんで推移した。そして、注目されていた講演では、今後の利上げペースを早ければ12月から鈍化させる可能性を示唆したことが材料視され、138.00円近辺までドル安が進行した。その後も下値を探る展開が継続すると、FRBが物価指標として注目している個人消費支出が前年同期比6.0%上昇だったものの、前月に比べ鈍化していることからインフレ圧力が緩和しているとの見方が広がり、135.00円近辺まで続落した。週末には米雇用統計が発表され、市場予想を上回る結果により12月の利上げペース鈍化への見方がやや後退したものの下値への圧力は強く、134.30円台中盤にて越週した。
略語注釈
ADP:オートマティック・データ・プロセッシング社
FRB:米連邦準備制度理事会