マーケット市況情報

2022年11月29日 16時00分

週報(11/21~11/25)2022年11月29日 16時00分

980ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は週初、中国での新型コロナ感染拡大を受けて970ドル近辺まで小幅に下落するも、欧米株式市場が堅調な推移となったことを受けて底堅く推移し、990ドル近辺まで上昇した。その後は週央に控えるFOMC議事要旨を待つ中で990ドルを挟んだ狭いレンジでの推移となったが、発表された議事要旨は利上げペースの鈍化を示すものであったことから、経済減速への警戒感の後退から買われるも、1,000ドル近辺では売りも強く990ドル台での推移が続いた。週末にかけては米休日の中で一時1,000ドルを上回る局面もみられたものの、利益確定売りや中国でのコロナ感染者増加等の報道を受けて上値を削る展開で推移し980ドル近辺で越週した。

1,750ドル近辺からスタートした先週の金相場は週初、中国での新型コロナ規制を受けた世界経済の先行き懸念によるドル高を背景に売られ、1,730ドル台前半まで下落した。その後は、週央に控えるFOMC議事要旨や米国の休日を前に動意に乏しい展開となって1,730ドル近辺から1,750ドル近辺でのレンジ推移となった。注目されていたFOMC議事要旨では、急速な利上げによる引き締め効果の浸透を受けて利上げペースの鈍化を示したことから、米金利の先高観が一服したことが金相場を支援し、1,750ドル台中盤まで上昇した。週末にかけては米休日の中で手掛かり難から方向感に乏しい展開で、1,755ドルを挟んだ狭いレンジでの推移となって同値近辺で越週した。

21.00ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初こそ中国での新型コロナ感染増加を受けた規制による世界経済の先行き見通しへの懸念が高まったことで20.60ドル近辺まで一時下落するも、底堅く推移した欧米株式市場が好感されて21.00ドル台を回復した。週央にかけては同値水準で方向感なく推移するも、FOMC議事要旨の公開を受けて米金利先高観が後退する中で、ドル安の進行による金相場の上昇に追随して21.60ドル近辺まで連れ高となった。その後は米休日の中、同値近辺で取引されるも、中国での新型コロナ感染者数の増加を受け21.20ドル近辺まで下落する場面も一時見られ、経済の先行き見通しに左右される展開となったが、底堅い金相場の影響を受けて21.60ドル近辺で越週した。

140.30円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初は中国での新型コロナ感染拡大を受けた大都市のロックダウンへの懸念が高まりを受けてドル選好が高まる中、一時142.20円近辺まで円安が進行した。その後は週末に米国が休日となることを受けて薄商いになる中で手掛かり難から下げ幅を縮小して141.50円近辺まで円高となると、週央に発表されたFOMC議事要旨では直近の大幅な引き締め効果の浸透を受けて利上げペースの鈍化が示されるなど、米金利先高観の後退を受けて主要通貨に対してドル安が進む中で円も他通貨に追随して買われ、138.30円近辺まで円高となった。週末にかけて米休日明けで薄商いとなる中、ドルが買い戻されたことで円は売られて139.20円近辺で越週した。


略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
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