マーケット市況情報

2022年11月15日 13時00分

週報(11/7~11/11)2022年11月15日 13時00分

950ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、徐々に下値を切り上げ980ドル近辺まで上昇すると、8日には米中間選挙で民主党の苦戦報道を材料視したドル安から1,000ドルを回復するまで続伸した。その後、米10月CPIの結果を見定めたいとの思惑の広がりから目立った動きがなく推移したものの、発表後は全体的に市場予想を下回ったことで12月のFOMCでの利上げ幅が縮小されるとの見通しの広がりから、ドルが対主要通貨で弱含み1,030ドル近辺まで上昇する展開となった。週末は同値近辺を推移し越週した。

1,670ドル台中盤でスタートした先週の金相場は、週初米中間選挙や米CPIの内容を見極めたいとの思惑の広がりから模様眺めムードが漂った。そして8日には米中間選挙において民主党が劣勢との報道がされると、公約に掲げていた大規模な社会支出計画が頓挫する懸念の高まりからドル売りが優勢となり1,700ドルを回復した。その後、再び米CPIの結果を見定めたいとの思惑の広がりから目立った動きがなく同値近辺を推移した。そして、同指標が発表されると、市場予想を下回ったことで米FRBが12月の利上げ幅を縮小するとの見方が強まった。これによりドルや米長期金利が急落した為に1,770ドル近辺まで急騰し越週した。

19.50ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週を通して金相場の流れに追随する展開となった。週初こそ米国で行われる中間選挙や10月CPIの結果を見定めたいとの思惑の広がりから模様眺めムードが漂ったことで同値近辺を推移したものの、中間選挙で民主党が劣勢との報道がされるとドル安から21.50ドル近辺まで上昇した。その後、利食い売りから値を下げたものの、10月CPI発表後は市場予想を下回ったことによるドル安を材料にした金相場の上昇に追随し21.90ドル近辺まで上昇した。そして、週末にかけては材料出尽くし感による利食い売りから20.90ドル近辺まで値を下げ越週した。

147.00円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初中国政府関係者がゼロコロナ政策を保持する旨の発言がなされたことを受けてドル買いとなり円相場は下落したものの、米中間選挙を控えて様子見ムードが漂いレンジ相場を形成した。そして、米中間選挙が開始されると各報道に左右される展開が続く中、民主党劣勢との旨が報じられると一転して145.50円近辺まで値を落とした。そして、10日に発表された米10月CPIでは全体的に市場予想を下回ったことが材料視され140円近辺まで急落した。また、その後発表された経済指標も市場予想を下回る結果となったために、12月のFOMCでは利上げ幅を縮小するとの見方が一段強まったことが重石となり、138.50円近辺にて越週した。


略語注釈
CPI: 消費者物価指数
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会
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