マーケット市況情報

2022年10月12日 14時00分

週報(10/3~10/7)2022年10月12日 14時00分

860ドル台中盤でスタートした先週のプラチナ相場は週初、市場予想を下回る米経済指標を受けドル安が進んだことで900ドルを回復した。その後は、米労働省発表の調査で米労働市場の軟化が示され、利上げ速度が一服するとの見方が強まるとドルが続落し、940ドル近辺まで値を伸ばした。週半ばから後半にかけては、利食い売りから一時900ドル近辺まで値を下げたものの、同水準では買い支えられ930ドル近辺まで回復した。週末には、米9月雇用統計が市場予想を上回ったことでドルが強含み、920ドル近辺まで下落して越週した。

1,660ドル台中盤でスタートした先週の金相場は週初、9月ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことで米長期金利が急低下すると、1,700ドル近辺まで急騰した。その後は、米労働省が発表した8月雇用動態調査で求人件数が大幅に減少し、労働市場の軟化が示されたことで、急速な利上げは一服するとの見方が高まりドルが弱含むと、1,730ドル近辺まで続伸した。週半ばから後半にかけては、市場予想を上回る米経済指標を材料に1,710ドル近辺まで下落すると、週末には、良好な米9月雇用統計を受け1,690ドル台中盤まで続落して越週した。

19.10ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、市場予想を下回る米経済指標を受けドル安が進んだことで、節目の20.00ドルを突破した。その後、米労働省発表の調査で労働市場の軟化が示されると、利上げ速度が鈍化するのではとの見方が強まり、ドルが更に下落すると21.00ドル近辺まで続伸した。その後は、ドルの買い戻しや利食い売りから値を下げ20.00ドル近辺まで下落した。週央から週後半にかけては新規材料に欠け、20.50ドルから20.80ドル近辺で売り買いが交錯する展開となると、週末に発表された米9月雇用統計では市場予想を上回る結果だったことからドル高が進み、20.10ドル近辺まで下落して越週した。

144.80円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、政府・本邦中央銀行による円買い介入への警戒感が根強い中、9月ISM製造業景況指数が2年4か月ぶりの低水準となり、製造業の更なる減速が示されたことでドル売りが加速し143.80円近辺まで下落した。週半ばから後半にかけては、米経済指標が市場予想を上回ったことや、米金融当局者が相次いで積極的な利上げ姿勢を示したことから買い戻され、145.00円近辺まで上昇した。週末に発表された米9月雇用統計は市場予想を上回り、FRBによる積極的な金融引き締めが継続するとの見方から買い進められ、145.30円近辺まで続伸して越週した。


略語注釈
ISM:全米供給管理協会
FRB:米連邦準備制度理事会
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