マーケット市況情報

2022年10月04日 16時00分

週報(9/26~9/30)2022年10月04日 16時00分

860ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、前週末の急激な下落に対する買いが散見されたものの、FRBによる積極的利上げ姿勢継続への警戒感が上値を重くした。週央にかけてもFRBによるインフレ抑制のための利上げ継続姿勢を背景とした米国経済の後退懸念の高まりから底値を探る展開が続き、一時840ドルを割り込むまで下落した。週後半にかけてはドイツの9月消費者物価指数(速報値)が市場予想を上回ったことによるECBの利上げ加速への見方の高まりからユーロ買い・ドル売りとなり870ドル近辺まで上昇すると、週末も同値近辺を維持し越週した。

1,640ドル近辺でスタートした先週の金相場は、前週末の下落を引き継いで始まると、ドイツで発表された経済指標が市場予想を下回ったことによる欧州経済のリセッションへの見方の高まりからユーロ売り・ドル買いとなり1,620ドル近辺まで下落した。週央にかけては一時反発の兆しを見せるも、米長期債利回りの上昇により上値が抑えられた。その後、BOEが自国国債の一時的買い入れを発表し、これにより米長期債利回りが急落してドル安となり、1,660ドル近辺まで反発した。週末には一時1,670ドル台中盤まで続伸するも、引けにかけては値を下げ1,660ドル台中盤にて越週した。

18.80ドル台中盤でスタートした先週の銀相場は、前週末の下落を引き継いだことで上値の重い展開が継続し、週央には18.00ドルを割り込むまで下落した。その後、節目を割り込んだことへの安値買いやBOEによる自国国債一部買い入れ報道を背景とした金相場の上昇に追随し、19.00ドルを回復。週末には非鉄金属がロシアへの制裁の動きから反発したことに好感し、19.10ドル近辺にて越週した。

143.50円近辺でスタートした先週の為替相場は、週初FRBによる長期的利上げの継続の見方が意識され144.00円近辺まで上昇すると、その後も米国で発表された経済指標が市場予想を上回ったことに加え、FRB関係者によるタカ派発言から144.80円近辺まで上昇した。その後、ポジション調整や米長期金利の下落に伴うドル売りから一時144.00円を割り込むも、週後半には米長期金利の反発から再び144.50円近辺まで値を戻すと、週末には同値を維持し144.70円台後半にて越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
ECB:欧州中央銀行
BOE:英中央銀行
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