マーケット市況情報

2022年09月21日 17時00分

週報(9/12~9/16)2022年09月21日 17時00分

880ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、前週からの堅調地合いを引き継ぎ910ドル台中盤まで上昇した。しかし、米8月消費者物価指数の上昇率が市場予想を上回り、米利上げ幅の拡大や金融引き締め長期化が意識されドル全面高となると880ドル近辺まで下落した。しかし、先週から続く強含みの展開の中で、投機筋を中心として安値を拾う動きは根強く、920ドル近辺まで回復した。週末にも再び900ドルを割る場面が見られたが、すぐに押し戻され910ドル近辺まで反発して越週した。

1,720ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、米8月消費者物価指数の発表を前に揉み合ったあとは、同指標が市場予想を上回る上昇率だったことから、FRBによる金融引き締めが長期化するとの見方が強まり、ドル全面高となる中で1,700ドル近辺まで下落した。その後、1,700ドルの節目を意識した揉み合いが続いたものの、米長期金利の一段高をきっかけにドルが続伸したことで、コロナ禍以降意識されてきた下値の1,700ドルを割り込むと、投機筋の損失確定の売りを巻き込み1,660ドル近辺まで急速に下げ幅を拡大した。週末には、買い戻す動きがみられたものの、FRBによる利上げペース加速への警戒感は強く、上値の重い相場展開となり1,675ドル近辺で越週した。

19.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、前週の堅調地合いを継続し一時20.00ドル近辺まで上昇した。その後は米8月消費者物価指数の結果を受け、FRBによる利上げ幅拡大と金融引き締め長期化が意識されドル高となると19.60ドル近辺まで下落した。週後半にかけても、米金融引き締めの長期化による景気後退懸念が燻り、上値を削る展開が継続し一時19.00ドルを割る水準まで下落するも、金相場に比べ6月頃から先んじて下落していた割安感からその後は買い戻しが加速し、19.60ドル近辺で越週した。

142.50円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米長期金利の上昇を受けてドル高が進んだものの、米8月消費者物価指数の発表を前に上値の重い展開となった。注目の同指標は市場予想を上回る上昇率を示し、FRBによる更なる利上げや金融引き締めの長期化が意識されると144.90円近辺まで急騰した。しかし、週央から週後半にかけては、本邦通貨当局者が円安をけん制する発言が相次ぎ、政府や本邦中央銀行のレートチェック実施の報せなどにより為替介入が意識される中で円を買い戻す動きが強まり、142.70円近辺まで下落した。その後は、翌週に控えたFOMCを前に、急激に進む円安の中で着地点を探る展開が続き142.90円近辺で越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会
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