マーケット市況情報

2022年09月13日 12時00分

週報(9/5~9/9)2022年09月13日 12時00分

830ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週を通して堅調な展開となった。週初、投機筋を中心に安値を拾う動きから850ドル近辺まで上昇した。週央にかけて、売り買いが交錯したあとは、プーチン露大統領が停止中の欧州向け主要ガスパイプラインの再開を示唆したことで、エネルギー価格高騰を背景に台頭していた欧州の景気後退懸念が一服し、対ユーロでドルが弱含むと870ドル近辺まで上昇した。週末にかけては、ECBが利上げを決定しドル安が進んだことに加え、南アフリカ鉱山会社大手がPGMの生産見通しの引き下げを発表をしたことで買い支えられ890ドル近辺で越週した。

1,710ドル台中盤でスタートした先週の金相場は週初、米国が祝日休場だったことで目立った動きがなかったものの、祝日明けに発表された米経済指標が良好な結果だったことを受けドル高が進むと節目の1,700ドルを割り込み、一時1,690ドル近辺まで下げ幅を拡大した。その後は、露大統領が欧州向けガスパイプラインの再開を示唆すると、対ユーロでドル安が進み1,720ドル近辺まで反発した。週末にかけて値を下げる場面もみられたが、FRB高官の発言を材料に、利上げへの警戒感や米長期金利の上昇が一服すると1,720ドル近辺まで回復して越週した。

18.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、前週末の上昇基調を継続し一時18.60ドル近辺まで値を伸ばしたが、市場予想を上回る米経済指標を材料に下落する金相場に連れ安となり週央には17.80ドル近辺まで値を下げた。その後は、安値を拾う動きから18.00ドルを回復すると、週後半にかけてはドル安が進んだことで続伸し18.60ドル近辺まで上昇した。週末にかけては、利食い売りから一時値を下げたものの、金相場の上昇に連れ高となり18.80ドル近辺まで上昇して越週した。

140.00円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米祝日休場の中で動意に欠ける展開となったあとは、市場予想を上回る米経済指標を材料に上昇する米長期金利を眺め、ドル買いが強まると週央には145.00円近辺まで上昇した。週後半から末にかけては、急速な円安に対する調整や、本邦中央銀行総裁らによる円安を強くけん制する発言を受け、円買いが強まると142.60円近辺まで下落して越週した。


略語注釈
PGM:白金族金属
ECB:欧州中央銀行
FRB:米連邦準備制度理事会
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