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マーケット市況情報
2022年09月06日 15時00分
週報(8/29~9/2)2022年09月06日 15時00分
850ドル台中盤からスタートした先週のプラチナ相場は、週初は安値拾いの買いが見られて小幅に上昇した。しかしその後は、欧州のインフレ指標が前月比で悪化したことがECBの利上げ材料と目されたことや、複数の米連邦銀行総裁がインフレ抑制を意図したさらなる利上げに関して前向きな発言をしたことを受け各国債券の利回りが上昇したことからインフレの長期化が想起され、景気後退リスクによる需要減少が意識されて続落し820ドル台中盤を示現するに至った。週末の引けにかけて発表された米雇用統計は賃金上昇率が前月比で下落するなど、FRBの利上げが効果を発揮している兆候を一部うかがわせたことで、インフレの鎮静化に徐々に向かっている印象を与えたことから幾分買い戻され、830ドル台中盤で越週した。
1,730ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、前週末のパウエルFRB議長の利上げに関連した発言や、複数の米連邦準備銀行総裁のインフレ対応での利上げに関する見通し発言を受けて米債券利回りが上昇すると、金利のつかない資産である金には逆風となって続落する展開となり、週央には1,700ドルの節目を割り込んで一時1,690ドル近辺を示現するまで下落した。しかし、週末にかけては安値拾いの買いや、米雇用統計で失業率が前月比で上昇するなど、労働市場に一部変調の兆しが見えたことから、FRBの金融政策が効果を現しているとの見方が強まったことで次回のFOMCでの利上げ加速見通しは後退し、その結果米債券利回りは下落に転じて買い戻され、1,710ドル近辺まで上昇して越週した。
18.70ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初より軟調な推移となると、米連邦銀行総裁の発言や、欧米各国の経済指標を背景としたインフレ加速の抑制に向けた欧米政策金利の先高観から下落した金相場に追随する流れで推移し、週央には17.60ドル近辺を示現するまで続落した。週末にかけては、米経済指標が前月比で横ばいだったことや、米雇用統計の発表を受けた米利上げ加速見通しの後退を受けて買い戻され、一時は18.20ドル近辺を示現するも、その後は上値を削って18.00ドル近辺で越週した。
137.50円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初より前週末のパウエルFRB議長の物価安定の目的達成に向けて金利を引き続き上昇させていくとの趣旨の発言を受け、低金利政策を継続する日本との金利差の拡大が意識されたことから急速な円安が進行し、139.00円近辺を示現するも、その後は週末に控える米経済指標の発表を待つ展開で、138.50円近辺から139.00円近辺の広いレンジでの推移となった。週末にかけて、米新規失業保険申請数の改善を背景にFRBの強い金融引き締め姿勢が意識されたことで、円安が加速して節目の140.00円を突破すると、週末の米雇用統計で失業率が前月比で若干の上昇を見せたことや、賃金上昇率に鈍化が見られたことを受け、FRBの利上げ幅が下振れる可能性が意識され、為替相場の上値は抑えられた格好となり、140.20円近辺で越週した。
略語注釈
ECB:欧州中央銀行
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会
1,730ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、前週末のパウエルFRB議長の利上げに関連した発言や、複数の米連邦準備銀行総裁のインフレ対応での利上げに関する見通し発言を受けて米債券利回りが上昇すると、金利のつかない資産である金には逆風となって続落する展開となり、週央には1,700ドルの節目を割り込んで一時1,690ドル近辺を示現するまで下落した。しかし、週末にかけては安値拾いの買いや、米雇用統計で失業率が前月比で上昇するなど、労働市場に一部変調の兆しが見えたことから、FRBの金融政策が効果を現しているとの見方が強まったことで次回のFOMCでの利上げ加速見通しは後退し、その結果米債券利回りは下落に転じて買い戻され、1,710ドル近辺まで上昇して越週した。
18.70ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初より軟調な推移となると、米連邦銀行総裁の発言や、欧米各国の経済指標を背景としたインフレ加速の抑制に向けた欧米政策金利の先高観から下落した金相場に追随する流れで推移し、週央には17.60ドル近辺を示現するまで続落した。週末にかけては、米経済指標が前月比で横ばいだったことや、米雇用統計の発表を受けた米利上げ加速見通しの後退を受けて買い戻され、一時は18.20ドル近辺を示現するも、その後は上値を削って18.00ドル近辺で越週した。
137.50円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初より前週末のパウエルFRB議長の物価安定の目的達成に向けて金利を引き続き上昇させていくとの趣旨の発言を受け、低金利政策を継続する日本との金利差の拡大が意識されたことから急速な円安が進行し、139.00円近辺を示現するも、その後は週末に控える米経済指標の発表を待つ展開で、138.50円近辺から139.00円近辺の広いレンジでの推移となった。週末にかけて、米新規失業保険申請数の改善を背景にFRBの強い金融引き締め姿勢が意識されたことで、円安が加速して節目の140.00円を突破すると、週末の米雇用統計で失業率が前月比で若干の上昇を見せたことや、賃金上昇率に鈍化が見られたことを受け、FRBの利上げ幅が下振れる可能性が意識され、為替相場の上値は抑えられた格好となり、140.20円近辺で越週した。
略語注釈
ECB:欧州中央銀行
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会