マーケット市況情報

2022年08月30日 16時00分

週報(8/22~8/26)2022年08月30日 16時00分

900ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、ドル全面高となる中で軟調な展開となると870ドル近辺まで下落した。その後は、安値を拾う動きから一時890ドル近辺まで反発したものの、市場予想を下回る米経済指標を受け、景気後退懸念が意識されると、週央には再び870ドル近辺まで下落した。同水準では買い支えられたものの、経済に対する不透明感から上値は重く890ドルを前に売り買いが交錯する展開となった。週末には、パウエルFRB議長がジャクソンホール会議の講演にて、インフレ抑制を最優先に利上げ継続の方針を強調したことで、金融引き締めの長期化観測が高まり米景気の悪化が意識されると、870ドル近辺まで下落して越週した。


1,750ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、前週のFRB高官の利上げに対する積極的な発言を受け米長期金利の上昇が上値を抑え、一時1,730ドル近辺まで下落した。しかし、その後発表された米経済指標が軒並み市場予想を下回る結果だったことから、ドル安が進んだことで1,750ドル近辺まで回復した。週央から週後半にかけては、同値近辺で揉み合いが続いたあとは、米長期金利の上昇が一服したことで1,765ドル近辺まで上昇した。しかし、週末のパウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演やFRB高官の発言から高金利の状態が続きやすいとの見方が強まり、これが下押し圧力となると1,740ドル近辺まで下落して越週した。


19.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、ドル高が進行したことで18.80ドル近辺まで値を下げるも、安値拾いから19.00ドルを回復した。その後は、弱い米経済指標を材料に上昇する金相場に連れ高となり19.20ドル近辺まで上昇した。週後半から週末にかけては、米長期金利上昇の一服からドル安となり19.40ドル近辺まで上昇したあとは、利食い売りやパウエルFRB議長の講演を背景としたドル高などを受け下落すると、18.90ドル近辺で越週した。


137.00円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米長期金利の上昇や週末のFRB議長の講演で積極的な利上げ姿勢が示されるのではとの思惑からドル買いが強まり、137.50円近辺まで上昇した。その後は、米経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで136.00円近辺まで急落した。週央から週後半にかけて、米長期金利が約2ヵ月ぶりの高水準となったことでドル買いが促され137円を回復するも、週末のFRB議長のジャクソンホール会議での講演を前に大きな方向感は出にくかった。同講演では、インフレ抑制に向け高金利をしばらく維持する方針が示されたことでドル買いが強まり、137.50円近辺まで上昇して越週した。



略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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