マーケット市況情報

2022年08月09日 17時00分

週報(8/1~8/5)2022年08月09日 17時00分

890ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、米国の利上げペース後退との見方が強まる中でドル安が進むと、節目の900ドルを突破し910ドル近辺まで上昇した。しかし、連銀総裁の発言を受け、利上げペース鈍化の見方が後退しドル高となると890ドル近辺まで下落した。週後半には、米新規失業保険申請件数が悪化したことでドル安が進んだことや、米下院議長の訪台を受け中国軍が軍事演習を実施したことで上昇する金相場に連れ高となり940ドル近辺まで急騰した。週末には、市場予想を大幅に上回る米7月雇用統計を受けドル高が進むと、930ドル近辺まで下落して越週した。

1,760ドル台中盤でスタートした先週の金相場は週初、米国の景気減速懸念が強まる中、FRBが金融引き締めペースを減速させるとの見方が強まったことや、米下院議長の台湾訪問で米中間の緊張感が高まると1,780ドル台中盤まで上昇した。しかし週央にかけては、連銀総裁の発言を受け、市場で台頭していた利上げペースが減速するとの見方が後退し、ドル高が進むと1,760ドル近辺まで反落した。週後半には、中国軍が台湾付近で軍事演習を開始し、両国の緊張感が高まったことで1,800ドル近辺まで急騰した。週末に発表された7月米雇用統計は市場予想を大きく上回り、ドル高が進んだことで値を下げると1,770ドル近辺で越週した。

20.30ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、米利上げペース鈍化との見方が強まる中でドル安が進むと20.50ドル近辺まで上昇した。しかし、連銀総裁の発言を受け、利上げペース鈍化の見方が後退すると、急速にドルへの還流が進み19.80ドル近辺まで急落した。週後半には、米中間の緊張が高まる中、上昇する金相場に連れ高となり20.30ドル近辺まで値を戻したが、世界的な景気後退懸念から産業用メタルとしての側面が意識され、上げ幅は限定的だった。週末には、良好な米7月雇用統計を受けドル高が進むと、19.90ドル近辺まで下落して越週した。

133.50円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、経済の先行き不透明感が強まる中、米国の長期国債利回りが低下したことに加え、米下院議長の訪台報道も円高に拍車をかけ、130.50円近辺まで急速に下げ幅を拡大した。しかし、連銀総裁の発言を受け、金融引き締めペース減速の見方が後退するとドルへの還流が強まり、週半ばには週初と同水準まで回復すると、良好な米経済指標も相俟って134.50円近辺まで続伸した。週後半には、米下院議長の訪台を受け、中国軍が軍事演習を開始したことで円買いが強まり、一時133.00円近辺まで下落した。しかし、週末に発表された米7月雇用統計の力強い結果を好感し、ドル買いが旺盛となると、135.00円近辺まで回復して越週した。


略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
  • 「地金・コイン・RE:TANAKA」の
    店舗での取引に関するお問い合わせ

    0120-76-4143
    9:00~17:00(土日・祝日も受付)
  • 「田中貴金属 総合口座」、
    「純金積立」に関するお問い合わせ

    0120-43-5610
    9:00~17:00(土日祝・年末年始除く)

ご注意ください!田中貴金属の社名を利用した投資などの勧誘にご注意ください。