マーケット市況情報

2022年08月02日 15時00分

週報(7/25~7/29)2022年08月02日 15時00分

875ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、26日から開催されるFOMCの結果を見定めたいとの思惑が広がったことで概ねレンジ相場となり、880ドルを挟んで推移する展開となった。注目されていた同会合では、市場の予想通り政策金利を0.75%の引き上げにとどまり、警戒されていた1%には届かなかった。また、発表後の会見内容を背景に米国経済の景気後退懸念が台頭したことにより、週後半にはドル売りから一時900ドルを試みる動きが散見されたものの、超えられない事への失望売りから上値を削る結果となった。週末にかけては、米GDPが市場予想を下回ったことによるドル安から一時910ドル近辺まで上昇するも、引けにかけては反落し900ドル近辺で越週した。


1,720ドル近辺でスタートした先週の金相場は、26日から開催されるFOMCの発表内容を見定めたいとの思惑の広がりから1,710ドルから1,730ドル近辺のレンジ相場を形成した。注目されていた会合では、市場で警戒されていた1%の利上げは行われず0.75%に留まる結果となったものの、発表後の会見で米国経済の後退懸念が意識される形となった。それにより投機資金が流入し1,740ドル近辺まで上昇すると、週後半には1,750ドル近辺まで続伸した。その後、米GDPが市場予想を下回ったことによるドル安から1,770ドル近辺まで上昇すると、週末にかけても同値近辺を維持し越週した。


18.50ドルでスタートした先週の銀相場は、金相場と同様に26日から開かれるFOMCの結果を見極めたいとの思惑から目立った動きはなく同値近辺を推移した。注目されていた会合では市場予想通りの内容だったものの、発表後の会見内容が材料視され、ドル安に推移した。これを受けて銀相場も上昇する展開となり、19.50ドル近辺まで上昇した。また、週後半に発表された米GDPが市場予想を下回る結果となると、利上げに伴う米国経済への後退懸念を背景とした金相場の上昇に追随し20.00ドル近辺まで上昇した。この流れは週末にかけても継続し、20.20ドル台中盤で越週した。


136.50円近辺でスタートした先週の為替相場は、27日に発表されるFOMCの政策金利発表を見定めたいとの思惑の広がりから目立った動きはなく136.00円から137.00円のレンジ相場となった。そして、注目されていた会合後の発表では、利上げについて市場が警戒していた1%ではなく、0.75%にとどまる結果となった。しかし、その後の会見内容で米国経済の景気後退懸念が意識されたために136.00円を割り込むまで下落した。また、その後発表された米GDPが市場予想を下回る結果となった為にドル売り円買いが加速し一時132.50円近辺まで下落した。しかし、急な下落に対しての買戻しから133.00円を回復すると、133.20円台中盤で越週した。



略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
GDP:国内総生産
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