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マーケット市況情報
2022年06月14日 16時00分
週報(6/6~6/10)2022年06月14日 16時00分
1,010ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初こそ中国のロックダウン解除を背景に需要への楽観的な見方から一時は1,030ドル近辺まで上昇したものの、各国中央銀行の金融政策を背景とする金利先高観と景気減速懸念から下落に転じて1,000ドル近辺まで下落、1,000ドル近辺から1,010ドル台でのレンジ推移となった。9日に発表されたECBの金融政策は緩和から引き締めへの転換を示すものであったことから、欧州経済の減速が意識されて1,000ドルの節目を割り込むと、インフレ継続を示唆する米CPIもあって960ドル近辺まで続落した。しかし、引けにかけては安値拾いの買い戻しも見られ、980ドル近辺で越週した。
1,850ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初こそ対ユーロで進んだドル高を背景に売られて1,840ドル近辺まで下落した。その後は米債券利回りの上昇や原油価格の高騰から、金利見通しやインフレ懸念が悪化する中で買われたものの上げ幅は限定的で、1,850ドル台中盤までの上昇にとどまった。週末にかけてはECBの利上げ開始方針が欧州経済の減速を意識させ、対ユーロでのドル高が進む中で売られて一時1,830ドル台中盤まで下落したが、市場予想を上回った米CPIがインフレの長期化を示唆、市場参加者のインフレ警戒感を背景に買われて1,870ドル近辺まで急騰すると同値近辺で越週した。
21.90ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初中国でのロックダウン解除を受けて一時は22.40ドル近辺まで上昇した。しかし、その後は各国の中央銀行の利上げ姿勢を受けた軟調な推移となって21.90ドル近辺まで下落すると、9日のECBの利上げ開始方針による対ユーロでのドル高も下落材料となって21.30ドル台を示現する局面もあった。ところが、週末に発表された米CPIがインフレの高止まりを意識させたことから上昇した金相場に追随するも、産業用貴金属としての側面から上げ幅は限定的となり、週初と同水準の21.90ドル近辺で越週した。
131.00円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初こそ一時130.50円近辺までドルが下落するも、週央までは日本銀行と欧米各国の中央銀行の金融政策の違いを背景に進む金利差を背景に円売り一辺倒の推移となり、134.50円近辺まで円安が進行した。週末にかけては約20年ぶりの円安に対して利益確定売り等もみられて133.40円近辺まで下落するも、ECBの利上げの表明や、週末に発表された米CPIが高止まりしたことを受けて日本と他の主要国の金利差が意識され、再び円売りが進行し、134.50円近辺で越週した。
略語注釈
ECB:欧州中央銀行
CPI:消費者物価指数
1,850ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週初こそ対ユーロで進んだドル高を背景に売られて1,840ドル近辺まで下落した。その後は米債券利回りの上昇や原油価格の高騰から、金利見通しやインフレ懸念が悪化する中で買われたものの上げ幅は限定的で、1,850ドル台中盤までの上昇にとどまった。週末にかけてはECBの利上げ開始方針が欧州経済の減速を意識させ、対ユーロでのドル高が進む中で売られて一時1,830ドル台中盤まで下落したが、市場予想を上回った米CPIがインフレの長期化を示唆、市場参加者のインフレ警戒感を背景に買われて1,870ドル近辺まで急騰すると同値近辺で越週した。
21.90ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週初中国でのロックダウン解除を受けて一時は22.40ドル近辺まで上昇した。しかし、その後は各国の中央銀行の利上げ姿勢を受けた軟調な推移となって21.90ドル近辺まで下落すると、9日のECBの利上げ開始方針による対ユーロでのドル高も下落材料となって21.30ドル台を示現する局面もあった。ところが、週末に発表された米CPIがインフレの高止まりを意識させたことから上昇した金相場に追随するも、産業用貴金属としての側面から上げ幅は限定的となり、週初と同水準の21.90ドル近辺で越週した。
131.00円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初こそ一時130.50円近辺までドルが下落するも、週央までは日本銀行と欧米各国の中央銀行の金融政策の違いを背景に進む金利差を背景に円売り一辺倒の推移となり、134.50円近辺まで円安が進行した。週末にかけては約20年ぶりの円安に対して利益確定売り等もみられて133.40円近辺まで下落するも、ECBの利上げの表明や、週末に発表された米CPIが高止まりしたことを受けて日本と他の主要国の金利差が意識され、再び円売りが進行し、134.50円近辺で越週した。
略語注釈
ECB:欧州中央銀行
CPI:消費者物価指数