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マーケット市況情報
2022年06月07日 16時00分
2022年5月の貴金属市況2022年06月07日 16時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
為替:TTM
金(Gold)
■ドル建て金相場
5月のドル建て金相場は、FOMCを控えドル高が進んだことから、前月までの1,900ドル近辺での揉み合いから急落し、1,857.90ドルでスタートした。4日に行われた同会合後のFRB議長の利上げ幅に関する発言などから急反発し、5日には月間最高値の1,895.20ドルまで上昇した。しかし、市場予想通り利上げが決定され、金融引き締めに積極的な態度が示されたことから買い一巡後は下落に転じると、米4月雇用統計の結果が良好だったことから1,840ドル近辺まで値を下げた。月半ばにかけては、FRBによる積極的な金融引き締めによる景況感の悪化が意識され、ドルに資金流入が続くと16日には月間最安値の1,805.80ドルまで続落した。その後は、安値を拾う動きや弱い米経済指標を材料に切り返すと1,860ドル近辺まで回復した。月末にかけて、同水準で揉み合いが続いたあとは、ECBが早期利上げを示唆し、金相場を取り巻く主要通貨市場での金融引き締めが意識され、月末31日には1,838.70ドルで終了した。
■円建て金相場
7,945円でスタートした5月の円建て金相場は月初、ドル建て金相場が揉み合う中、9日に月間最高値の7,957円をつけた。その後は、ドル建て相場が軟調な展開となり、為替相場も円高が進んだことで19日には月間最安値の7,537円まで下落した。月後半にかけて、ドル建て相場が反発すると、月末31日には7,662円まで上昇して終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
940ドルでスタートした5月のドル建てプラチナ相場は月初、アジア圏が祝日休場で流動性に乏しい中、リースレートが急騰。FRB議長の発言や市場予想を下回る米経済指標を受け、ドルが弱含む動きに加えて、急騰した借り入れコストを解消する動きも巻き込んで、5日には月間最高値の992ドルまで値を伸ばした。しかし、FOMCでは市場予想通り利上げを実施し、積極的に金融引き締めに動くと示唆したことからドルが買い戻されると940ドル近辺まで急落した。その後は、米4月消費者物価指数が高水準を維持し、インフレへの警戒感が再び強まったことでドル全面高となり軟調地合いとなると、19日には月間最安値の929ドルまで下落した。月後半から月末にかけては、弱い米経済指標を受けドル売りが強まったことで970ドル近辺まで上昇したが、世界経済の先行き不透明感は強く上値の重い展開となると、月末31日には963ドルで終了した。
■円建てプラチナ相場
3,968円でスタートした5月の円建てプラチナ相場は、堅調なドル建てプラチナ相場を受け12日には月間最高値の4,192円まで上昇した。その後は、ドル建て相場が急落したことに加え、為替相場も円高方向に進んだことから、19日には月間最安値の3,948円まで下落した。月末にかけてドル建て相場が回復し、為替も円安となったことで月末31日には4,059円まで上昇して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
22.630ドルでスタートした5月のドル建て銀相場は月初、FRB議長の発言を受けドルが弱含んだことで上昇すると、5日には月間最高値の22.915ドルまで値を伸ばしたが、FOMCで金融引き締めに対し積極的な態度が示されたことでドルが買い戻されると下落に転じた。その後は、インフレに伴う世界的な景気後退への警戒感が需要減退を想起させ値を下げると、13日には月間最安値の20.840ドルまで下落した。月後半にかけては、安値を拾う動きや弱い米経済指標を材料に上昇する金相場に連れ高となると22.000ドルを回復したものの、その後は上値重く推移し月末31日には21.770ドルで終了した。
■円建て銀相場
月間最高値の98.00円でスタートした5月の円建て銀相場は、軟調なドル建て銀相場に加え、為替相場がドル高に進んだことで値を下げると、13日には月間最安値の89.30円まで下落した。その後はドル建て相場が反発し、為替相場も円安が進行したことで月末31日には93.40円まで上昇して終了した。
■為替
130.10円でスタートした5月の為替相場は月初、FOMC後の声明発表でFRB議長が利上げ幅に関してやや消極的な発言をしたことで、一時129.00円を割る水準まで下落した。しかし、売り一巡後は同会合で市場予想通り利上げが実施されたことや、他国に比べ積極的に金融引き締めに動くとの見方が強まり買い戻されると、9日には月間最高値の130.78円まで上昇した。その後は、米株価の下落を受け、米長期金利が低下する中でドル売りとなると、128.00円近辺まで下落した。月半ばにかけては、129円台中盤まで回復する場面もみられたが、過度なドル買いが一服し徐々に上値を削ると、127.00円近辺まで下落した。その後は、ECBの利上げ期待が高まり対ユーロでドルが下落すると、これがドル円にも波及し25日に月間最安値の126.98円まで続落した。月末にかけて、再び世界的なインフレ加速への懸念が強まる中で、ドル買いが旺盛となり月末31日には128.21円まで反発して終了した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会
ECB:欧州中央銀行
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
為替:TTM
金(Gold)
■ドル建て金相場
5月のドル建て金相場は、FOMCを控えドル高が進んだことから、前月までの1,900ドル近辺での揉み合いから急落し、1,857.90ドルでスタートした。4日に行われた同会合後のFRB議長の利上げ幅に関する発言などから急反発し、5日には月間最高値の1,895.20ドルまで上昇した。しかし、市場予想通り利上げが決定され、金融引き締めに積極的な態度が示されたことから買い一巡後は下落に転じると、米4月雇用統計の結果が良好だったことから1,840ドル近辺まで値を下げた。月半ばにかけては、FRBによる積極的な金融引き締めによる景況感の悪化が意識され、ドルに資金流入が続くと16日には月間最安値の1,805.80ドルまで続落した。その後は、安値を拾う動きや弱い米経済指標を材料に切り返すと1,860ドル近辺まで回復した。月末にかけて、同水準で揉み合いが続いたあとは、ECBが早期利上げを示唆し、金相場を取り巻く主要通貨市場での金融引き締めが意識され、月末31日には1,838.70ドルで終了した。
■円建て金相場
7,945円でスタートした5月の円建て金相場は月初、ドル建て金相場が揉み合う中、9日に月間最高値の7,957円をつけた。その後は、ドル建て相場が軟調な展開となり、為替相場も円高が進んだことで19日には月間最安値の7,537円まで下落した。月後半にかけて、ドル建て相場が反発すると、月末31日には7,662円まで上昇して終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
940ドルでスタートした5月のドル建てプラチナ相場は月初、アジア圏が祝日休場で流動性に乏しい中、リースレートが急騰。FRB議長の発言や市場予想を下回る米経済指標を受け、ドルが弱含む動きに加えて、急騰した借り入れコストを解消する動きも巻き込んで、5日には月間最高値の992ドルまで値を伸ばした。しかし、FOMCでは市場予想通り利上げを実施し、積極的に金融引き締めに動くと示唆したことからドルが買い戻されると940ドル近辺まで急落した。その後は、米4月消費者物価指数が高水準を維持し、インフレへの警戒感が再び強まったことでドル全面高となり軟調地合いとなると、19日には月間最安値の929ドルまで下落した。月後半から月末にかけては、弱い米経済指標を受けドル売りが強まったことで970ドル近辺まで上昇したが、世界経済の先行き不透明感は強く上値の重い展開となると、月末31日には963ドルで終了した。
■円建てプラチナ相場
3,968円でスタートした5月の円建てプラチナ相場は、堅調なドル建てプラチナ相場を受け12日には月間最高値の4,192円まで上昇した。その後は、ドル建て相場が急落したことに加え、為替相場も円高方向に進んだことから、19日には月間最安値の3,948円まで下落した。月末にかけてドル建て相場が回復し、為替も円安となったことで月末31日には4,059円まで上昇して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
22.630ドルでスタートした5月のドル建て銀相場は月初、FRB議長の発言を受けドルが弱含んだことで上昇すると、5日には月間最高値の22.915ドルまで値を伸ばしたが、FOMCで金融引き締めに対し積極的な態度が示されたことでドルが買い戻されると下落に転じた。その後は、インフレに伴う世界的な景気後退への警戒感が需要減退を想起させ値を下げると、13日には月間最安値の20.840ドルまで下落した。月後半にかけては、安値を拾う動きや弱い米経済指標を材料に上昇する金相場に連れ高となると22.000ドルを回復したものの、その後は上値重く推移し月末31日には21.770ドルで終了した。
■円建て銀相場
月間最高値の98.00円でスタートした5月の円建て銀相場は、軟調なドル建て銀相場に加え、為替相場がドル高に進んだことで値を下げると、13日には月間最安値の89.30円まで下落した。その後はドル建て相場が反発し、為替相場も円安が進行したことで月末31日には93.40円まで上昇して終了した。
■為替
130.10円でスタートした5月の為替相場は月初、FOMC後の声明発表でFRB議長が利上げ幅に関してやや消極的な発言をしたことで、一時129.00円を割る水準まで下落した。しかし、売り一巡後は同会合で市場予想通り利上げが実施されたことや、他国に比べ積極的に金融引き締めに動くとの見方が強まり買い戻されると、9日には月間最高値の130.78円まで上昇した。その後は、米株価の下落を受け、米長期金利が低下する中でドル売りとなると、128.00円近辺まで下落した。月半ばにかけては、129円台中盤まで回復する場面もみられたが、過度なドル買いが一服し徐々に上値を削ると、127.00円近辺まで下落した。その後は、ECBの利上げ期待が高まり対ユーロでドルが下落すると、これがドル円にも波及し25日に月間最安値の126.98円まで続落した。月末にかけて、再び世界的なインフレ加速への懸念が強まる中で、ドル買いが旺盛となり月末31日には128.21円まで反発して終了した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
FRB:米連邦準備制度理事会
ECB:欧州中央銀行