マーケット市況情報

2006年05月12日 19時00分

2006年4月の貴金属市況2006年05月12日 19時00分

価格ベース
金 US$ London Fixing 円建 税抜参考小売価格
プラチナ US$ N.Y.F.M  円建   〃

金(Gold)
■海外金相場
4月の金相場は580ドル台中盤と約25年振りの高値圏で寄り付いた後も、イランの核開発問題、ナイジェリア情勢などの地政学的要因、インフレ懸念、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測、更には原油高・銅地金高等を背景に底堅い展開を続けました。しかし600ドルを目前としてやや過熱感が台頭したことや、中旬(14日〜16日)に予定されているイースター休暇を前に、一部手持ち筋がポジション調整の為の手仕舞い売りを行なった事から、月初から16日にかけて580ドル〜590ドル台と昨今の金相場にしては比較的狭いレンジ内での持合い相場が続きました。その後イースター休暇の明けた17日(NY時間)では、米国金利引き上げ政策の早期終結観測が台頭。ヨーロッパが引き続きイースター休暇で休場しており取引量の少ない中、為替市場において米ドルが他の主要通貨に対して全面安となると、金相場に投機筋の資金が急激にシフトされる形となり同日に600ドルを超えました。その後も、原油価格が当面の上値と目された70ドルを超え75ドルに達した事や、銅価格の上昇(7,000ドル超)、更にはETF(上場投資信託)を背景に高値追いを続ける銀相場などが金相場を後押し、ほぼ調整局面を迎える事なく一方的に買われる形で640ドル台での越月となりました。27日には、中国人民銀行(中央銀行)が2004年10月以来約1年半ぶりに、1年物貸出金利を5.58%から5.85%に引上げた事から投機資金の流動性が減少するとの観測が台頭し一時的に値を崩す場面も見受けられましたが、金市場を取巻く環境は引き続き強いとの認識に変化なく一時的な下げに留まりました。尚、COMEXにおける投機家の買持ち玉数は月末時点で400トン台後半と見られ、昨月末(400トン前後)より増加しました。しかし、価格の上昇と比較した場合、思った程増加していないと言う印象が強く、4月の金相場上昇は投機筋の先物市場での買い以外の現物需要も相当量含まれていたものと見られます。


■ 為替相場
 ドル円為替相場は、FOMC(米連邦公開市場委員会)の金利引上げ政策の先行き(続行・打切り)が不透明感を増し方向感に乏しい展開の中118円近辺でスタートしました。その後、米金利引き上げ政策の打ち切り観測が優勢になるにつれて円高・ドル安方向に進み、5日には一時116円台前半まで円高傾向が続きました。しかしその後は、原油高や商品市況の上昇がインフレを彷彿とさせる事に加え、イランがウラン濃縮に成功したと発表した事から、米国が軍事的強行に訴えるという観測も台頭。原油・商品高からドル金利上昇、そして為替市場におけるドル高という構図が主流となり、円は米ドルに対して弱含み基調に転換しました。結果、中旬にかけて118円台中盤までドル高・円安は進みましたが、その後米国金利引下げ政策打切りの観測が支配的になると再度、ドル安・円高方向に転換。加えて21日の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、米中の貿易摩擦から、米国の経常赤字の拡大→世界的貿易不均衡と言う構造的問題に再び焦点の集まる展開となり、不均衡解消の為には為替レートの調整が必要との認識がG7参加国の間で構築されたと見られる展開。その後ドル円為替相場は急激なドル安・円高傾向となり22日に116円台を割り込むと月末の113円台までほぼ間断なくドル安・円高傾向での取引となりました。

■国内金相場
 つれて国内円建て相場は、金ドル建て価格の上昇を受けて月初から中旬にかけて右肩上がりの上昇となりました。その後、金ドル建て相場の上昇は続いたものの、為替相場においてドル安・円高傾向が顕著となったことから円建て金相場は上値を抑えられる形となりました。結果4月月初2,233円の月間の最安値で寄り付いた後、徐々に底値を切上げる形で2,300円台を突破すると、その後は金ドル建て価格の急上昇(600ドル超)により、20日に月間の最高値となる2,419円まで上昇しました。月末には2,358円と若干値を下げましたが、概ね高値圏を維持しての越月となりました。

プラチナ(Platinum)
■ 海外プラチナ相場
4月のプラチナ相場は、1,070ドル台でスタートした後、堅調な地合を見せる金・銀相場に追随する形で上昇し、6日には1,080ドル台を回復しました。 新年度入りした本邦の工業用実需筋からの需要も高値の割には堅調で相場を支える要因として作用しました。その後は、1,100ドルの台代わりを前に一部投機筋の手仕舞い売りが出た事や、14日〜16日にかけてのイースター休暇を前にしたポジション調整も出て、上値を抑えられる形で1,070ドル台〜1,090ドル程度での往来相場を形成しました。しかし17日のNY時間では米国金利引き上げ政策の早期終結観測台頭を背景に更に強含み、金・銀相場に追随する形で上昇し当面の上値と見られた1,100ドルをあっさりと突破しました。その後は手持ち筋の利食い売りに、一時的に値を下げる場面も見受けられましたが、他の貴金属のみならず、原油を含む商品相場全般の堅調地合、加えて月末には米ドルが他の主要通貨に対して全面安の展開となったこと等も支援材料として作用し、1,149ドルの月間最高値で越月しました。

■国内プラチナ相場
一方国内円建て相場は、金の円建て価格同様、月初から中旬にかけてはドル建てプラチナ価格の上伸を反映して上昇基調を維持。20日に月間の最高値となる4,293円を付けるまで、大きな調整局面を向かえる事無く買い進まれました。しかし、ドル建てプラチナ相場の上昇はその後も続いたものの、為替相場においてドル安・円高が進行した事から、上値を抑えられる展開となり、その後は高値圏での持合い相場に終始。結果、月末は4,248円と最高値と比べて若干値を下げましたが、月初と比べた場合は100円以上の上昇と高値圏を維持しての越月となりました。
                                 以上
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