マーケット市況情報

2022年05月24日 16時00分

週報(5/16~5/20)2022年05月24日 16時00分

950ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、ドル高から一時930ドル台中盤まで値を下げたものの、上昇する金相場に連れ高となり950ドル近辺まで回復した。その後発表された米4月小売売上高で、前月分が上方修正されたことで景気減速懸念が和らぎ、960ドル近辺まで続伸した。しかし、週央にはパウエルFRB議長の金融引き締めに対する積極的な発言を受け、景気減速への警戒感が高まると米株価が急落し、これを嫌気した売りから930ドル近辺まで下落した。その後は、軟調な米株価と市場予想を下回る米経済指標を背景にドルが全面安となると、割安感から買われ970ドル近辺まで回復した。週末には弱い米株価を眺め、上値重く推移すると950ドル近辺で越週した。


1,810ドル台中盤でスタートした先週の金相場は週初、米経済指標が市場予想を下回ったことで景気減速への警戒感が強まり、買いが旺盛となると1,830ドル台中盤まで値を伸ばした。その後は、米4月小売売上高で前月分が上方修正されたことなどを好感し、米長期金利が上昇すると週初と同水準まで下落した。週央から週後半にかけては、インフレによる欧州圏の景気減速を警戒し対ユーロでドルが強含んだことで一時1,810ドル近辺まで下落する場面も見られたが、米株価の急落を材料に買い戻しが強まり、弱い米経済指標の発表も相俟って1,840ドル近辺まで回復し、同水準を維持して越週した。


21.20ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、市場予想を大幅に下回る米経済指標を受け、景気減速に対する警戒感の高まりから上昇する金相場に連れ高となり21.60ドル近辺まで値を伸ばした。その後は、好調な米経済指標と米長期金利の上昇を材料に同値近辺で揉み合う展開となった。週後半から週末にかけては、欧州の景気減速を警戒した動きから、対ユーロでドルが強含むと上値を削り21.40ドル近辺まで値を下げるも、米株価の急落などを材料に買い戻され22.00ドル近辺まで反発した。週末にはドル高を受けて値を下げ、21.70ドル近辺まで下落して越週した。


129.30円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、弱い米経済指標を受け米長期金利が低下する中でドルは値を下げ129.00円近辺まで下落したあとは、米4月小売売上高で前月分が上方修正されたことや、パウエルFRB議長の金融引き締めに対する積極的な発言を受けたドル買いから129.50円近辺まで反発した。週央には、米小売り大手が発表した決算内容が低調だったことから、インフレが企業収益の重荷になるとの見方が強まり、米株価が急落すると128.00円近辺まで急速に下落した。その後は、米経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで更にドル売りが強まり127.00円近辺まで続落する場面もみられたが、週末には買い戻しの動きが強まり127.90円近辺まで上昇して越週した。



略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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