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マーケット市況情報
2022年05月10日 17時00分
2022年4月の貴金属市況2022年05月10日 17時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,933.35ドルでスタートした4月のドル建て金相場は月初、米労働市場に改善がみられたことや、FRB理事の発言を受け資産縮小ペースの加速が見込まれ、米長期金利が上昇する中で1,920ドル近辺まで下落した。その後は、ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻が長期化するとの見方が強まり、高騰するエネルギー価格がインフレに拍車をかけるとの懸念が高まると、米3月消費者物価指数の伸びが前月から加速したことも相俟って、13日には月間最高値の1,976.75ドルまで値を伸ばした。月半ばから後半にかけては、米金融当局者の積極的な利上げへの発言が相次ぎ1,940ドル近辺まで下落し、中国で新型コロナウイルス感染が拡大を続け都市封鎖継続の懸念が高まる中、中国景気後退への警戒感からドルへ資金流入が加速すると、27日には月間最安値の1,885.80ドルまで続落した。1,900ドルを割る水準では安値を拾う動きが強まり、月末29日には1,911.30ドルまで回復して終了した。
■円建て金相場
7,639円でスタートした4月の円建て金相場は月初、上値の重いドル建て金相場を受けて4日には月間最安値の7,617円まで下落した。その後は、ドル建て相場が堅調な展開となり、為替相場が円安方向に動いたことで、20日には月間最高値の8,154円まで上昇した。月末にかけてドル建て相場が下落すると、月末28日には7,831円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
988ドルでスタートした4月のドル建てプラチナ相場は月初、FRB理事の利上げに対する積極的な発言や、3月FOMC議事要旨で早期資産縮小について言及があったことで、米経済の鈍化が意識され株式市場が軟調な展開となると950ドル近辺まで下落した。その後、ウクライナ危機を背景に、4月8日以降に生産されるロシア産ブランドがLPPM認定リストから除外されたことで急騰するパラジウム相場に連れ高となり、1,000ドル近辺まで反発した。月半ばにかけて節目の1,000ドルを前に売り買いが交錯する展開が続いたあとは、ウクライナ危機の長期化が意識され19日には月間最高値の1,023ドルまで値を伸ばした。しかし、同水準を下支えするほどの材料も無く、利食い売りが強まると1,000ドルを割り込み980ドル近辺まで反落した。その後は、FRBが積極的な利上げ姿勢を示す中、ドル全面高となると、27日には月間最安値の910ドルまで続落。同水準では安値を拾う動きもみられ、月末29日には932ドルまで回復して終了した。
■円建てプラチナ相場
3,953円でスタートした4月のプラチナ相場は、堅調なドル建てプラチナ相場と円安が進む為替相場が相俟って下値を切り上げると、19日には月間最高値の4,240円まで値を伸ばした。その後は、ドル建て相場が急落したことで値を下げ、月末28日には月間最安値の3,875円で終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
24.690ドルでスタートした4月のドル建て銀相場は月初、FRB理事の発言を受け、米追加利上げに期待感が高まりドル高となると24.200ドル近辺まで下落した。その後発表された米経済指標を材料に、インフレに対する警戒感から上昇する金相場に連れ高となり、徐々に下値を切り上げると19日には月間最高値の25.915ドルまで上昇した。月後半から月末にかけては、利食い売りが強まったことに加え、中国で新型コロナウイルス感染が拡大し、都市封鎖継続の懸念が高まり、同国経済の先行き不透明感が強まると急速に上げ幅を打ち消し、28日には月間最安値の23.160ドルまで下落した。その後は買い戻しの動きもあり、月末29日には23.445ドルまで回復して終了した。
■円建て銀相場
99.70円でスタートした4月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場の下落を受け6日には月間最安値の99.10円まで値を下げた。その後、ドル建て相場が反発し、為替相場が円安方向に動いたことで19日には月間最高値の108.20円まで上昇した。月末にかけてドル建て相場が下落したことで、月末28日には99.60円まで値を下げて終了した。
■為替
月間最安値の122.20円でスタートした4月の為替相場は、月を通して堅調な推移となった。月初、FRB理事の利上げに対する積極的な発言を材料に124円近辺まで上昇したあとは、米3月消費者物価指数が高水準を維持し、ウクライナ危機の長期化が意識されたことも相俟って126円近辺まで値を伸ばした。その後も堅調地合いを維持する中で、日米の金融政策の方向性の違いが意識されると更にドル買いが強まり、20日には月間最高値の129.43円まで続伸した。月末にかけては、急速な円安に対する警戒感から127.20円近辺まで下落する場面もみられたが、FRBの追加利上げに対する期待感から、月末28日には128.86円まで反発して終了した。その後開催された本邦金融政策決定会合で、現状の金融緩和政策の継続が決定され、加えて長期金利も当面0.25%を上限で固定化させる方針が示されると、日米金利差拡大が一段と意識され一時131円近辺まで円安が進行した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,933.35ドルでスタートした4月のドル建て金相場は月初、米労働市場に改善がみられたことや、FRB理事の発言を受け資産縮小ペースの加速が見込まれ、米長期金利が上昇する中で1,920ドル近辺まで下落した。その後は、ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻が長期化するとの見方が強まり、高騰するエネルギー価格がインフレに拍車をかけるとの懸念が高まると、米3月消費者物価指数の伸びが前月から加速したことも相俟って、13日には月間最高値の1,976.75ドルまで値を伸ばした。月半ばから後半にかけては、米金融当局者の積極的な利上げへの発言が相次ぎ1,940ドル近辺まで下落し、中国で新型コロナウイルス感染が拡大を続け都市封鎖継続の懸念が高まる中、中国景気後退への警戒感からドルへ資金流入が加速すると、27日には月間最安値の1,885.80ドルまで続落した。1,900ドルを割る水準では安値を拾う動きが強まり、月末29日には1,911.30ドルまで回復して終了した。
■円建て金相場
7,639円でスタートした4月の円建て金相場は月初、上値の重いドル建て金相場を受けて4日には月間最安値の7,617円まで下落した。その後は、ドル建て相場が堅調な展開となり、為替相場が円安方向に動いたことで、20日には月間最高値の8,154円まで上昇した。月末にかけてドル建て相場が下落すると、月末28日には7,831円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
988ドルでスタートした4月のドル建てプラチナ相場は月初、FRB理事の利上げに対する積極的な発言や、3月FOMC議事要旨で早期資産縮小について言及があったことで、米経済の鈍化が意識され株式市場が軟調な展開となると950ドル近辺まで下落した。その後、ウクライナ危機を背景に、4月8日以降に生産されるロシア産ブランドがLPPM認定リストから除外されたことで急騰するパラジウム相場に連れ高となり、1,000ドル近辺まで反発した。月半ばにかけて節目の1,000ドルを前に売り買いが交錯する展開が続いたあとは、ウクライナ危機の長期化が意識され19日には月間最高値の1,023ドルまで値を伸ばした。しかし、同水準を下支えするほどの材料も無く、利食い売りが強まると1,000ドルを割り込み980ドル近辺まで反落した。その後は、FRBが積極的な利上げ姿勢を示す中、ドル全面高となると、27日には月間最安値の910ドルまで続落。同水準では安値を拾う動きもみられ、月末29日には932ドルまで回復して終了した。
■円建てプラチナ相場
3,953円でスタートした4月のプラチナ相場は、堅調なドル建てプラチナ相場と円安が進む為替相場が相俟って下値を切り上げると、19日には月間最高値の4,240円まで値を伸ばした。その後は、ドル建て相場が急落したことで値を下げ、月末28日には月間最安値の3,875円で終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
24.690ドルでスタートした4月のドル建て銀相場は月初、FRB理事の発言を受け、米追加利上げに期待感が高まりドル高となると24.200ドル近辺まで下落した。その後発表された米経済指標を材料に、インフレに対する警戒感から上昇する金相場に連れ高となり、徐々に下値を切り上げると19日には月間最高値の25.915ドルまで上昇した。月後半から月末にかけては、利食い売りが強まったことに加え、中国で新型コロナウイルス感染が拡大し、都市封鎖継続の懸念が高まり、同国経済の先行き不透明感が強まると急速に上げ幅を打ち消し、28日には月間最安値の23.160ドルまで下落した。その後は買い戻しの動きもあり、月末29日には23.445ドルまで回復して終了した。
■円建て銀相場
99.70円でスタートした4月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場の下落を受け6日には月間最安値の99.10円まで値を下げた。その後、ドル建て相場が反発し、為替相場が円安方向に動いたことで19日には月間最高値の108.20円まで上昇した。月末にかけてドル建て相場が下落したことで、月末28日には99.60円まで値を下げて終了した。
■為替
月間最安値の122.20円でスタートした4月の為替相場は、月を通して堅調な推移となった。月初、FRB理事の利上げに対する積極的な発言を材料に124円近辺まで上昇したあとは、米3月消費者物価指数が高水準を維持し、ウクライナ危機の長期化が意識されたことも相俟って126円近辺まで値を伸ばした。その後も堅調地合いを維持する中で、日米の金融政策の方向性の違いが意識されると更にドル買いが強まり、20日には月間最高値の129.43円まで続伸した。月末にかけては、急速な円安に対する警戒感から127.20円近辺まで下落する場面もみられたが、FRBの追加利上げに対する期待感から、月末28日には128.86円まで反発して終了した。その後開催された本邦金融政策決定会合で、現状の金融緩和政策の継続が決定され、加えて長期金利も当面0.25%を上限で固定化させる方針が示されると、日米金利差拡大が一段と意識され一時131円近辺まで円安が進行した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会