- ホーム
- 貴金属価格情報
- マーケット市況情報一覧
- 週報(4/25~5/6)
マーケット市況情報
2022年05月10日 14時00分
週報(4/25~5/6)2022年05月10日 14時00分
930ドル近辺でスタートした25日からのプラチナ相場は、週初中国の主要都市で行われている新型コロナウイルス感染拡大防止策に対するロックダウンの影響を背景とした中国経済への先行き不透明感の台頭や、FRBによる積極的な金融引き締め策が意識される展開となり上値の重い展開が続いた。しかし、直近の最安値となる910ドルに近づくと安値拾いによる買いが旺盛となり、週を通して920ドルを挟んで推移し930ドル台後半にて越月した。5月に入ると、週初こそ落ち着いた値動きをしていたものの、FOMC後の発表を前にしたポジション調整の買い戻しから960ドルを回復した。注目されていたFOMCでは、市場の予想通りに利上げがなされたものの、ほぼ織り込み済みな内容だったことに加え、今後の利上げに対してはやや慎重ともとれる発言がなされた。これを受けて米国株式市場が上昇、プラチナ相場もこの上昇に好感し1000ドル近辺まで上昇したが、週末にかけては利食い売りから反落し、970ドル台中盤で越週した。
1,940ドル近辺でスタートした25日からの金相場は、5月に開催されるFOMCにおいての積極的な金融引き締め策を警戒して軟調に推移し1900ドル近辺まで下値を切り下げる展開となった。週央にかけては売り買いが交錯し同値近辺を推移したものの、週後半には欧州の対ロシア政策の影響による経済の先行き不透明感の高まりから1870ドル台前半まで下落した。その後、米国で発表された3月の個人消費支出(PCE)指数がおよそ40年ぶりの高い伸び率を示したことが意識され、1900ドルを回復して越月した。5月に入ると、週初めは前月29日の上昇に対する利食い売りや、FOMCを前にした調整から再び1860ドルまで値を下げ、同値近辺で推移した。発表後は市場予想通りの内容だったことや、今後の0.75ポイントの利上げに対しては「積極的に」検討しないとの表明がされたことで、1900ドルを回復するまで上昇した。週末には一時反落し1860ドル台中盤まで値を下げるも、米国で発表された雇用統計が市場予想を上回る結果だったことでインフレへの警戒感が高まり1880ドル台中盤まで上昇し越週した。
24.20ドル近辺でスタートした25日からの銀相場は、週初から中国での新型コロナウイルス感染拡大防止策に伴うロックダウンの影響を背景とした中国経済の先行き不透明感の台頭から、週を通して上値の重い展開が続き4月末には23.00ドルを割り込むまで下落して越月した。5月に入ると下落の勢いも失速したものの、反発する材料は乏しく22.50ドルを挟んで推移した。そして、注目されていたFOMCでは市場が警戒していたようなサプライズはなく、概ね想定の範囲内の内容だったことや、今後の利上げに対しても過度な発言がなされなかったことが好感され23.00ドルを回復したが、週末にかけては反落し22.40ドル近辺で越週した。
128.55円近辺でスタートした25日からの為替相場は、中国の主要都市でのロックダウン措置導入の動きによる中国経済の後退懸念やそれに伴う欧米株式市場の下落を背景にドルが弱含み、128.00円近辺まで下落した。加えて、米国で発表された経済指標が低調だった事などから米長期債利回りが低下、これを受けて円買い・ドル売りが先行し一時127.10円近辺まで下落する展開となった。一巡後は再び128.00円を回復すると、注目されていた日銀金融政策決定会合では、金融緩和の強化を示す内容だったことで円売りが一気に強まり、131.00円近辺まで円安に推移し越月した。5月に入ると、FOMCを前に様子見ムードが漂い目立った動きがなかったものの、発表後は市場が警戒していた程の内容ではなかったことや、今後の利上げに関しても0.75%の利上げは「積極的に」検討しないとの表明がなされたことが材料視され129.00円近辺まで下落した。しかし、週末にかけては米国で発表された雇用統計の結果を受けてドルが買い進まれ130.60円近辺まで推移し越週した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会
1,940ドル近辺でスタートした25日からの金相場は、5月に開催されるFOMCにおいての積極的な金融引き締め策を警戒して軟調に推移し1900ドル近辺まで下値を切り下げる展開となった。週央にかけては売り買いが交錯し同値近辺を推移したものの、週後半には欧州の対ロシア政策の影響による経済の先行き不透明感の高まりから1870ドル台前半まで下落した。その後、米国で発表された3月の個人消費支出(PCE)指数がおよそ40年ぶりの高い伸び率を示したことが意識され、1900ドルを回復して越月した。5月に入ると、週初めは前月29日の上昇に対する利食い売りや、FOMCを前にした調整から再び1860ドルまで値を下げ、同値近辺で推移した。発表後は市場予想通りの内容だったことや、今後の0.75ポイントの利上げに対しては「積極的に」検討しないとの表明がされたことで、1900ドルを回復するまで上昇した。週末には一時反落し1860ドル台中盤まで値を下げるも、米国で発表された雇用統計が市場予想を上回る結果だったことでインフレへの警戒感が高まり1880ドル台中盤まで上昇し越週した。
24.20ドル近辺でスタートした25日からの銀相場は、週初から中国での新型コロナウイルス感染拡大防止策に伴うロックダウンの影響を背景とした中国経済の先行き不透明感の台頭から、週を通して上値の重い展開が続き4月末には23.00ドルを割り込むまで下落して越月した。5月に入ると下落の勢いも失速したものの、反発する材料は乏しく22.50ドルを挟んで推移した。そして、注目されていたFOMCでは市場が警戒していたようなサプライズはなく、概ね想定の範囲内の内容だったことや、今後の利上げに対しても過度な発言がなされなかったことが好感され23.00ドルを回復したが、週末にかけては反落し22.40ドル近辺で越週した。
128.55円近辺でスタートした25日からの為替相場は、中国の主要都市でのロックダウン措置導入の動きによる中国経済の後退懸念やそれに伴う欧米株式市場の下落を背景にドルが弱含み、128.00円近辺まで下落した。加えて、米国で発表された経済指標が低調だった事などから米長期債利回りが低下、これを受けて円買い・ドル売りが先行し一時127.10円近辺まで下落する展開となった。一巡後は再び128.00円を回復すると、注目されていた日銀金融政策決定会合では、金融緩和の強化を示す内容だったことで円売りが一気に強まり、131.00円近辺まで円安に推移し越月した。5月に入ると、FOMCを前に様子見ムードが漂い目立った動きがなかったものの、発表後は市場が警戒していた程の内容ではなかったことや、今後の利上げに関しても0.75%の利上げは「積極的に」検討しないとの表明がなされたことが材料視され129.00円近辺まで下落した。しかし、週末にかけては米国で発表された雇用統計の結果を受けてドルが買い進まれ130.60円近辺まで推移し越週した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
FOMC:米連邦公開市場委員会