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マーケット市況情報
2022年04月06日 17時00分
2022年3月の貴金属市況2022年04月06日 17時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,920.45ドルでスタートした3月のドル建て金相場は月初、ウクライナ情勢の悪化やそれを背景とした米欧のロシアに対する経済制裁の強化に加え、インフレへの警戒感から買われる展開となり8日には月間最高値の2,039.05ドルまで上昇した。同水準では利食い売りが強まったことで2,000ドルを割り込むと、ウクライナ停戦交渉の進展期待が高まったことも相俟って1,930ドル近辺まで続落した。その後開催された米FOMCでは、利上げ実施を決定したものの、市場は既に織り込み済みで相場の反応は限定的だった。月末にかけて、良好な米経済指標を材料に、利上げペースが加速するのではとの観測からドル買いが強まると、29日には月間最安値の1,910ドルまで下落した。売り一巡後は買い戻しの動きが優勢となり、月末31日には1,942.15ドルまで反発して終了した。
■円建て金相場
月間最安値の7,087円でスタートした3月の円建て金相場は、月を通して円安が進行したことで底堅い展開となった。月半ばから月末にかけてドル建て金相場が上昇し、為替も円安方向に進んだことで、25日には月間最高値の7,728円まで値を伸ばした。その後は、円高から値を下げ月末31日には7,630円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,059ドルでスタートした3月のドル建てプラチナ相場は月初、ウクライナ情勢の悪化から供給懸念や物流の混乱が意識され値を伸ばすと、8日には月間最高値の1,151ドルまで急騰した。その後は利食い売りが強まったことで上げ幅を打ち消すと、停戦交渉の進展期待の高まりとともに下げ幅を拡大し、月半ばには1,000ドル近辺まで急落した。その後は、米FOMCで利上げが決定されたことや、ロシアの債務不履行の可能性が後退したことで米株価が堅調な動きとなると、これを好感した買いから1,050ドル近辺まで回復した。月末にかけては、米金融当局者の発言から利上げペース加速の見方が強まり、ドル高が進行する中で値を下げると、29日には月間最安値の964ドルまで下落した。その後は、安値を拾う動きから反発し、月末31日には983ドルで終了した。
■円建てプラチナ相場
3,934円でスタートした3月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ相場の上昇を受け9日には月間最高値の4,382円まで値を伸ばした。月半ばにかけてドル建て相場が急落したことで、16日には月間最安値の3,856円まで下落した。その後は、為替相場が円安方向に動いたことで上昇すると、月末31日には3,977円まで回復して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
24.640ドルでスタートした3月のドル建て銀相場は月初、市場予想を上回る米中の製造業関連の経済指標を受け上昇すると25.50ドル近辺まで値を伸ばした。その後は、ウクライナ危機やインフレへの警戒感から上昇する金相場に連れ高となると、9日には月間最高値の26.175ドルまで続伸した。同水準では利食い売りが強まり上げ幅を打ち消すと、ウクライナ停戦交渉への進展期待も相俟って15日には月間最安値の24.635ドルまで急落した。月半ばから月末にかけては、米FOMCで市場予想通り利上げが決定され、今後の利上げペースに対する見極めや、ウクライナ情勢を眺めた動きとなり、売り買いが交錯すると方向感なく推移し、月末31日には24.815ドルで終了した。
■円建て銀相場
月間最安値の93.40円でスタートした3月の円建て銀相場は月初、ドル建て銀相場の上昇から下値を切り上げると、月末にかけて為替相場が円安に動いたことで続伸し、25日には月間最高値の103.20円まで上昇した。その後、ドル建て相場が下落し、為替相場も円高が進行したことで、月末31日には100.30円まで値を下げて終了した。
■為替
115.28円でスタートした3月の為替相場は、月を通して堅調な推移となった。月初、ウクライナ情勢の行方に注目が集まる中、小幅なレンジで揉み合う展開が続くと2日には月間最安値の115.01円まで値を下げた。その後は、ウクライナ情勢の緊迫化や月半ばに開催される米FOMCでの利上げ実施観測の高まりからドル買いが強まると、120円近辺まで下値を切り上げた。同会合では市場予想通り利上げが決定された一方、本邦金融政策決定会合では政策の現状維持がされたことでドル買いは継続した。月末にかけても、米金融当局者の発言を受け利上げペース加速の見方が強まったことや、本邦中央銀行が連続指値オペを実施したことで、緩和的政策の継続が意識され、諸外国との温度差が印象付けられると更に円売り・ドル買いが強まり、29日には月間最高値の124.22円まで続伸した。その後は、急速な円安に対する警戒感から値を下げ、月末31日には122.39円で終了した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,920.45ドルでスタートした3月のドル建て金相場は月初、ウクライナ情勢の悪化やそれを背景とした米欧のロシアに対する経済制裁の強化に加え、インフレへの警戒感から買われる展開となり8日には月間最高値の2,039.05ドルまで上昇した。同水準では利食い売りが強まったことで2,000ドルを割り込むと、ウクライナ停戦交渉の進展期待が高まったことも相俟って1,930ドル近辺まで続落した。その後開催された米FOMCでは、利上げ実施を決定したものの、市場は既に織り込み済みで相場の反応は限定的だった。月末にかけて、良好な米経済指標を材料に、利上げペースが加速するのではとの観測からドル買いが強まると、29日には月間最安値の1,910ドルまで下落した。売り一巡後は買い戻しの動きが優勢となり、月末31日には1,942.15ドルまで反発して終了した。
■円建て金相場
月間最安値の7,087円でスタートした3月の円建て金相場は、月を通して円安が進行したことで底堅い展開となった。月半ばから月末にかけてドル建て金相場が上昇し、為替も円安方向に進んだことで、25日には月間最高値の7,728円まで値を伸ばした。その後は、円高から値を下げ月末31日には7,630円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,059ドルでスタートした3月のドル建てプラチナ相場は月初、ウクライナ情勢の悪化から供給懸念や物流の混乱が意識され値を伸ばすと、8日には月間最高値の1,151ドルまで急騰した。その後は利食い売りが強まったことで上げ幅を打ち消すと、停戦交渉の進展期待の高まりとともに下げ幅を拡大し、月半ばには1,000ドル近辺まで急落した。その後は、米FOMCで利上げが決定されたことや、ロシアの債務不履行の可能性が後退したことで米株価が堅調な動きとなると、これを好感した買いから1,050ドル近辺まで回復した。月末にかけては、米金融当局者の発言から利上げペース加速の見方が強まり、ドル高が進行する中で値を下げると、29日には月間最安値の964ドルまで下落した。その後は、安値を拾う動きから反発し、月末31日には983ドルで終了した。
■円建てプラチナ相場
3,934円でスタートした3月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ相場の上昇を受け9日には月間最高値の4,382円まで値を伸ばした。月半ばにかけてドル建て相場が急落したことで、16日には月間最安値の3,856円まで下落した。その後は、為替相場が円安方向に動いたことで上昇すると、月末31日には3,977円まで回復して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
24.640ドルでスタートした3月のドル建て銀相場は月初、市場予想を上回る米中の製造業関連の経済指標を受け上昇すると25.50ドル近辺まで値を伸ばした。その後は、ウクライナ危機やインフレへの警戒感から上昇する金相場に連れ高となると、9日には月間最高値の26.175ドルまで続伸した。同水準では利食い売りが強まり上げ幅を打ち消すと、ウクライナ停戦交渉への進展期待も相俟って15日には月間最安値の24.635ドルまで急落した。月半ばから月末にかけては、米FOMCで市場予想通り利上げが決定され、今後の利上げペースに対する見極めや、ウクライナ情勢を眺めた動きとなり、売り買いが交錯すると方向感なく推移し、月末31日には24.815ドルで終了した。
■円建て銀相場
月間最安値の93.40円でスタートした3月の円建て銀相場は月初、ドル建て銀相場の上昇から下値を切り上げると、月末にかけて為替相場が円安に動いたことで続伸し、25日には月間最高値の103.20円まで上昇した。その後、ドル建て相場が下落し、為替相場も円高が進行したことで、月末31日には100.30円まで値を下げて終了した。
■為替
115.28円でスタートした3月の為替相場は、月を通して堅調な推移となった。月初、ウクライナ情勢の行方に注目が集まる中、小幅なレンジで揉み合う展開が続くと2日には月間最安値の115.01円まで値を下げた。その後は、ウクライナ情勢の緊迫化や月半ばに開催される米FOMCでの利上げ実施観測の高まりからドル買いが強まると、120円近辺まで下値を切り上げた。同会合では市場予想通り利上げが決定された一方、本邦金融政策決定会合では政策の現状維持がされたことでドル買いは継続した。月末にかけても、米金融当局者の発言を受け利上げペース加速の見方が強まったことや、本邦中央銀行が連続指値オペを実施したことで、緩和的政策の継続が意識され、諸外国との温度差が印象付けられると更に円売り・ドル買いが強まり、29日には月間最高値の124.22円まで続伸した。その後は、急速な円安に対する警戒感から値を下げ、月末31日には122.39円で終了した。
略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会