マーケット市況情報

2022年03月29日 15時00分

週報(3/21~3/25)2022年03月29日 15時00分

1,020ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初こそ底堅く推移して1,040ドル近辺まで上昇したが、その後は取引材料に乏しい中で米債券利回りの上昇を受けて貴金属市場全般から資金が流出したために下落基調となり、1,010ドル近辺まで小幅に下落した。週末にかけては、原油価格の下落を受けた米株式市場の上昇が好感されて1,030ドル近辺まで上昇する局面もあったが、ドル高が進行する中で利益確定売りが優勢となり、1,000ドル近辺まで下落して越週した。



1,920ドル近辺からスタートした先週の金相場は、停戦の見込みが薄いウクライナ情勢の不安定感を背景に買いが優勢となるも、パウエルFRB議長がインフレ対応における利上げ幅を0.25%に限らない可能性を講演で示したことで、債券価格が下落すると連れ安となって金相場は1,910ドル台中盤まで一時下落した。しかし、週央にかけてはロシアでのパイプライン停止や、市場予想に反した原油在庫の減少などを背景に上昇した原油相場がインフレ懸念を再燃させて金相場は底堅く推移し、1,960ドル台中盤まで上昇した。週末にかけては米金利の上昇を受けて上げ幅を縮小し、1,960ドル近辺で越週した。



25.00ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、停戦合意の進展が見られないウクライナ情勢を背景に上昇した金相場に追随して25.40ドル近辺まで上昇するも、FRBが柔軟に利上げの実施をする可能性について言及すると下落に転じて24.70ドル近辺まで値を下げた。その後はインフレ懸念から上昇した金相場に追随する流れとなって25.80ドル近辺まで上昇するも、週末にかけては米金利の上昇を受けて上げ幅を縮小し、25.50ドル近辺で越週した。



119.00円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初こそ動意薄の展開から119.00円台前半で推移したものの、パウエルFRB議長が21日に行った講演でインフレ抑制に向けてFRBは迅速な行動を行うと明言し、また3月に実施した0.25%よりも大きな幅での利上げも視野にあることを示すと、主要通貨に対するドル高が進行した。前週末には日本銀行は現行の政策を継続することを発表していたことから、日米の金利差が意識されたとみられる円売りが進行し、一時122.50円近辺まで円安となった。週末にかけて利益確定の動きから一時121.50円近辺まで円高に進行するも、その後は再び円売りが優勢となって122.10円近辺で越週した。



略語注釈
FRB: 米連邦準備制度理事会
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