マーケット市況情報

2022年03月15日 13時00分

週報(3/7~3/11)2022年03月15日 13時00分

1,160ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、ウクライナ危機を背景に原油価格が高騰し、インフレ懸念が高まる中で米株式市場が軟調な展開となると、これを嫌気した売りから1,120ドル近辺まで下落した。その後は、米欧のロシアに対する追加経済制裁の発表を受けて上昇する金相場に連れ高となり、1,180ドル近辺まで反発した。週後半から週末にかけては、ウクライナ側が停戦へ向け一定の譲歩をする用意があるとしたことで、停戦交渉への期待感が高まり売りが旺盛となると、1,070ドル近辺まで下げ幅を拡大した。その後、安値を拾う動きから1,100ドルを試す場面もみられたものの、これまでの過熱感はやや一服し1,080ドル近辺で越週した。


1,990ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、2,000ドル近辺での揉み合いが続いたあとは、米欧によるロシアへの追加経済制裁が発表されると2,070ドル近辺まで上昇した。同水準では利食い売りが強まったことに加え、ウクライナ側が停戦へ向け一定の譲歩を用意しているとの報道を受け1,980ドル近辺まで下落した。その後発表された米2月消費者物価指数が高水準を維持し、インフレに対する警戒感が高まると再び2,000ドルを突破した。しかし週末には、ウクライナ危機への過度な緊張感は持続せず1,980ドル台中盤まで下落して越週した。


26.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、米国がロシア産の原油や天然ガス、石炭などの輸入を禁止すると発表したことで、インフレ加速への警戒感が高まり、選好される金相場に連れ高となると26.80ドル近辺まで上昇した。週半ばから後半にかけては、利食い売りが旺盛になったことや、ウクライナ危機への様子見から値を下げ、25.80ドル近辺で越週した。


114.60円近辺でスタートした先週の為替相場は、週を通して堅調な動きとなった。週初、米国がロシア産原油や天然ガスの輸入禁止を発表したことで115.80円近辺まで上昇した。週半ばから後半にかけては、ウクライナ危機への警戒感による動きは一服したものの、エネルギー価格の上昇からインフレ加速への警戒感が高まったことに加え、今月の米FOMCで利上げ実施が確実視される中で下値を切り上げると、約5年ぶりとなる117円台を付け、117.30円近辺で越週した。


略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会
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