マーケット市況情報

2022年03月01日 12時00分

週報(2/21~2/25)2022年03月01日 12時00分

1,080ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、引き続きウクライナ情勢への緊迫感の高まりやインフレへの警戒感を背景に底堅く推移すると、24日のアジア時間にロシアがウクライナに対して領土侵攻を開始したことを背景としたドル安や金相場の上昇により一時1,130ドル近辺まで急騰した。しかし、欧米時間に入り過熱感が収束し始めると利食い売りから週初水準を割り込むみ、一時1,040ドル近辺まで値を落とした。その後、割安感から反発し1,050ドルを回復すると、週末も同値近辺を推移し越週した。

1,900ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週後半までウクライナにおけるロシアの動静を見極めるためか目立った動きはなく1,900ドルを挟んで推移した。しかし、24日のアジア時間、ロシア軍がウクライナに対し軍事作戦の実施を宣言し、攻撃が始まると有事の金の側面が意識され1,980ドル近辺まで上昇した。その後、欧米時間にはNATOや米国が派兵しない旨の報道が入ると、大規模戦闘への警戒感が和らぎ値を落とし、利食い売りも加わると一時1,880ドル近辺まで反落した。週末には安値拾いから反発し一時1,920を回復したが、欧米株式市場が反発したことやロシアとウクライナの停戦交渉再開へ動きを背景に再び値を落とし1,880ドル台中盤にて越週した。

24.00ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、週後半まで金相場と同様に目立った動きはなく24.00ドルを挟んで推移した。ウクライナでのロシア軍の侵攻懸念が高まりを見せると堅調に推移し24.50ドル近辺まで上昇し、24日のアジア時間にロシアがウクライナに対して軍事作戦の実施を宣言すると、金相場の急騰に追随し25.50ドル台中盤まで急騰した。その後は急激な上昇に対する利食い売りや、周辺各国や米国が戦闘に直接参加しない旨が発表されると反落し、週初スタート時点の水準まで下落すると、週末も売り買い交錯し24.05ドル近辺にて越週した。

115.00円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米国市場が祝日の中、米露首脳会談開催合意報道がなされるも、懐疑的な見方が広がったことからリスク回避先として円が買い進まれ下落したが、その後に米国で発表された経済指標が市場予想を上回ったことや、バイデン米大統領が会見で外交交渉において事態緩和継続に努めるとの発言を受けて115.00円近辺まで上昇した。24日にはウクライナにロシア軍が軍事措置に講じる旨の発表がなされたことで114.40円近辺まで下落するも、欧米時間に入ると、懸念されていた周辺国の軍事的参加や米国の介入は行われず、経済措置に留まる旨の発表されたことで、米株式市場も安心感から買い戻され、115.60円近辺まで反発した。週末には一時的に下落する場面も見受けられたが、欧米株式市場が上昇したことから反発し、115.60円台中盤にて越週した。

略語注釈
NATO:北大西洋条約機構
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