マーケット市況情報

2022年02月22日 12時00分

週報(2/14~2/18)2022年02月22日 12時00分

1,030ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、ウクライナ情勢の過度な緊張状態が和らいだことでドルが買い戻されると1,010ドル近辺まで下落した。しかし、週央から週末にかけては、米政府が温室効果ガス排出削減へ向け、水素関連技術の開発に95億ドル規模の資金投入を発表し需要拡大への期待感が高まったことに加え、ウクライナ情勢の緊迫化やインフレへの警戒感から値を伸ばす金相場にもサポートされ1,100ドル近辺まで上昇した。週末には上昇が一服し、利食い売りから値を下げると1,080ドル近辺で越週した。

1,860ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、ロシアによるウクライナ侵攻が現実味を帯びてくると1,880ドル近辺まで上昇した。しかしその後、ロシア軍がウクライナ国境付近での軍事演習を終え撤退すると発表し、ロシア大統領が欧米との安全保障について協議継続の意思を示したことで、過度な警戒感が一服し1,850ドル近辺まで急落した。週半ばから後半にかけては、FOMCの議事要旨を受け、市場予想よりも積極的な利上げ姿勢ではなかったことでドル売りが進み下値を切り上げると、米新規失業保険申請件数の増加や、再燃するウクライナ情勢への警戒感などが相俟って、昨年6月以来の高値となる1,900ドル近辺まで急騰した。週末には利食い売りからやや値を下げたものの、引き続きウクライナ情勢に対する警戒感は根強く、下値は限定的となると1,890ドル台中盤で越週した。

23.60ドル近辺でスタートした先週の銀相場は週初、ウクライナ情勢の悪化から徐々に下値を切り上げると節目の24.00ドル近辺まで上昇。しかし、24.00ドルを超えられないことへの失望感やウクライナ情勢の過度な緊張感が一服したことで売りが強まり、23.10ドル近辺まで急落した。その後発表されたFOMC議事要旨では、金融緩和縮小に対しFRBが市場の期待よりも積極的ではなかったと受け止められたことでドル売りが強まると、23.60ドル近辺まで反発した。週後半から週末にかけては、再びウクライナ情勢が緊迫したことで24.00ドルを試す展開となり同水準で越週した。

115.30円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米金融当局者が利上げに対して積極的な姿勢を示したことでドル全面高となり底堅く推移すると、ウクライナ情勢の過度な警戒感が一服し、欧米株価が反発する中で115.80円近辺まで続伸した。週央から後半にかけては、FOMCの議事要旨を受け、FRBが金融緩和縮小に対し市場が期待していたほど積極的な姿勢ではなかったことでドル売りが強まった。加えて、ウクライナ情勢の緊迫化が再燃したことで米株価が弱含み、米長期金利が低下したことで114.90円近辺まで下落した。その後は、米国がロシア外相との会談を受け入れとの報を受け、ドル買い戻しの動きが強まると115.10円近辺まで反発して越週した。

略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 FRB:米連邦準備制度理事会
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