マーケット市況情報

2022年02月15日 12時00分

週報(2/7~2/10)2022年02月15日 12時00分

1,020ドル台中盤からスタートした先週のプラチナ相場は、週初は前週のFOMCを受けた米債券利回りの上昇を背景に軟調な米株式市場の流れから、1,000ドルをうかがう水準まで下落した。しかし、債券利回り上昇に一服感が見られたことや好調な企業決算を背景に米株式市場が上昇に転じると、底堅く推移、1,020ドル近辺から1,030ドル近辺でのレンジ推移となった。木曜日に発表された米消費者物価指数を受けて一時1,050ドル近辺まで上昇するも、利益確定売りもあり1,020ドル近辺まで下落に転じたが、金曜日の大引けにかけてウクライナ情勢の緊迫化の報道を受けて上昇したパラジウム相場に連れ高となり1,030ドル近辺で越週した。

1,810ドル近辺からスタートした先週の金相場は、週初よりウクライナ情勢をめぐる地政学的リスクの高まりや、インフレへの懸念を背景に底堅く推移、1,830ドル近辺まで上昇した。木曜日に発表された米消費者物価指数が市場予想を上回ったことから、一時はドル安を背景に1,840ドル近辺まで上昇したものの利益確定売りも見られて1,820ドル近辺まで下落した。しかし、金曜日に米高官がウクライナ情勢についてロシアの侵攻が近いうちに実施される可能性があることに言及したことから、地政学的緊張の高まりが意識されて1,860ドル近辺まで急速に上昇して越週した。

22.40ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、金相場の上昇に連れ高となり、木曜日の米消費者物価指数の発表まで上昇基調で推移、市場予想を上回ったことから一時23.70ドル近辺まで上昇した。その後は、利益確定売り等で23.00ドル近辺まで値を下げたものの、米政府の安全保障担当者がロシアによるウクライナ侵攻の可能性の高まりに言及すると、リスク回避先として金が選好されたとみられ、それに追随し23.60ドル近辺まで急騰して越週した。

115.20円近辺からスタートした先週の為替市場は、週初ECBのラガルド総裁のユーロ圏のインフレ見通しに関する発言を受けて115.00円近辺まで下落する局面もあった。しかし、ユーロ圏と米国の利上げ見通しでは、米国の利上げが先行するとの見方が強く、対ユーロのドル高基調を背景に円安基調で115.60円近辺まで円安が進行した。木曜日に発表された米消費者物価指数は市場予想を上回り、FRBの利上げへの期待感が高まったことで116.10円台中盤までさらに円安が進行した。ところが週末の大引け前に、米高官がロシアのウクライナ侵攻が近いとの発言を受けて円買いが急速に進行し、115.40円近辺で越週した。

略語注釈
FOMC:米連邦公開市場委員会 ECB:欧州中央銀行 FRB:米連邦準備制度理事会
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