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マーケット市況情報
2022年02月04日 13時00分
2022年1月の貴金属市況2022年02月04日 13時00分
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,809.05ドルでスタートした1月のドル建て金相場は月初、新型コロナウイルスの新変異株が世界的に蔓延しているものの、重症化リスクが低いとの見方が強まった一方、インフレへの警戒感などが材料視される中で売り買いが交錯し、1,810ドルを挟んだレンジ推移となった。その後は、米FRB議長が公聴会にて、利上げ時期や量的緩和縮小について具体的な予定に関しては決定していないとしたことで、市場のインフレ対応への期待と相反した内容であったことからドルが弱含むと1,820ドル近辺まで上昇した。月半ばにかけて同値近辺で揉みあったあとは、ウクライナを巡る米露間の緊張の高まりを受け、25日には月間最高値の1,847.30ドルまで上昇した。月末にかけては、高値警戒感から投機的な売りが強まったことに加え、米FOMCにて早期利上げの実施と、保有資産の大幅縮小が示唆されたことで、急速に資金流出が進み28日には月間最安値の1,788.15ドルまで急落した。月末31日にはやや回復し1,795.25ドルで終了した。
■円建て金相場
月間最高値の6,811円でスタートした1月の円建て金相場は、月半ばにかけてドル建て金相場の下落を受けて徐々に上値を削る展開となった。月後半には、ドル建て相場の反発を受け、上昇に転じた場面も見られたが、月末にドル建て相場が急落したことで下落すると、31日には月間最安値の6,680円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
963ドルでスタートした1月のドル建てプラチナ相場は月初、オミクロン株の重症化リスクが低いとの見方が強まったことや、米製造業関連の指標が市場予想を下回ったことによるドル安から値を伸ばし、一時1,000ドル近辺まで上昇した。しかし、1,000ドルを維持するほどの材料もなく下落へと転じると、米金融引締めへの警戒感から下げ幅を拡大する米株価を嫌気した売りから、10日には月間最安値の931ドルまで急落した。同水準では安値を拾う動きや、米FRB議長の発言を受け、早期利上げ観測が後退しドル売りとなったことで980ドル近辺まで回復した。その後は、ウクライナ情勢の緊迫化から供給不安が意識され急騰し、20日には月間最高値の1,055ドルまで上げ幅を拡大した。月末にかけては利食い売りや、市場予想を上回る米経済指標や米FRBの早期利上げ観測などを材料にドル高が進んだことで値を下げ、月末31日には1,022ドルまで下落して終了した。
■円建てプラチナ相場
3,706円でスタートした1月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ相場の下落し、為替相場が円高に進んだことで、11日には月間最安値の3,621円まで値を下げた。月後半にかけて、ドル建て相場が上昇に転じたことで下値を切り上げると、27日には月間最高値の3,887円まで値を伸ばした。その後、ドル建て相場が上値重く推移すると、月末31日には3,817円まで下落して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
22.89ドルでスタートした1月のドル建て銀相場は月初、オミクロン株の重症化リスクが低いとの見方が強まったことに加え、米FRBの早期利上げ実施への期待感が高まる中で下落し、7日には月間最安値の22.24ドルまで値を下げた。月半ばにかけて、弱い米経済指標を材料にドル安が進むと徐々に下値を切り上げ、23.00ドル近辺まで回復した。その後、ウクライナ情勢の緊迫化を材料に上昇する金相場に追随し、21日には月間最高値の24.32ドルまで続伸した。月末にかけて、利食い売りが強まったことに加え、米FOMCで早期利上げの実施や保有資産縮小が示唆されたことでドル全面高となると急落し、月末31日には22.50ドルで終了した。
■円建て銀相場
89.10円でスタートした1月の円建て銀相場は、軟調なドル建て銀相場と円高が進行する為替相場が相俟って7日には月間最安値の85.80円まで下落した。月後半にかけてドル建て相場が上昇に転じると、21日には月間最高値の92.30円まで値を伸ばした。月末にかけてドル建て相場が急落すると、月末31日には86.10円まで下落して終了した。
■為替
115.44円でスタートした1月のドル円為替相場は月初、堅調な本邦株式市場を眺め円売りが強まると、米長期金利の上昇も相俟って5日には月間最高値の116.21円まで上昇した。その後は、米12月雇用統計など弱い米経済指標を材料に上値重く推移したあとは、米12月消費者物価指数の上昇率が想定を超える程の水準ではなかったことで、急速な米金融緩和縮小への警戒感が後退し、米長期金利が低下する中で114円を割る水準まで下落した。月後半にかけては、米長期金利の低下を受け再び115円を試す展開となるも、弱い米経済指標やウクライナを巡る米露間の緊張感の高まりを材料に、21日には月間最安値の113.84円まで値を下げた。その後は、米FOMCで早期利上げの実施と保有資産の大幅な縮小の可能性が示唆され急騰すると、月末31日には115.44円まで上昇して終了した。
以上
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会 FOMC:米連邦公開市場委員会
■ドル建て金相場
1,809.05ドルでスタートした1月のドル建て金相場は月初、新型コロナウイルスの新変異株が世界的に蔓延しているものの、重症化リスクが低いとの見方が強まった一方、インフレへの警戒感などが材料視される中で売り買いが交錯し、1,810ドルを挟んだレンジ推移となった。その後は、米FRB議長が公聴会にて、利上げ時期や量的緩和縮小について具体的な予定に関しては決定していないとしたことで、市場のインフレ対応への期待と相反した内容であったことからドルが弱含むと1,820ドル近辺まで上昇した。月半ばにかけて同値近辺で揉みあったあとは、ウクライナを巡る米露間の緊張の高まりを受け、25日には月間最高値の1,847.30ドルまで上昇した。月末にかけては、高値警戒感から投機的な売りが強まったことに加え、米FOMCにて早期利上げの実施と、保有資産の大幅縮小が示唆されたことで、急速に資金流出が進み28日には月間最安値の1,788.15ドルまで急落した。月末31日にはやや回復し1,795.25ドルで終了した。
■円建て金相場
月間最高値の6,811円でスタートした1月の円建て金相場は、月半ばにかけてドル建て金相場の下落を受けて徐々に上値を削る展開となった。月後半には、ドル建て相場の反発を受け、上昇に転じた場面も見られたが、月末にドル建て相場が急落したことで下落すると、31日には月間最安値の6,680円で終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
963ドルでスタートした1月のドル建てプラチナ相場は月初、オミクロン株の重症化リスクが低いとの見方が強まったことや、米製造業関連の指標が市場予想を下回ったことによるドル安から値を伸ばし、一時1,000ドル近辺まで上昇した。しかし、1,000ドルを維持するほどの材料もなく下落へと転じると、米金融引締めへの警戒感から下げ幅を拡大する米株価を嫌気した売りから、10日には月間最安値の931ドルまで急落した。同水準では安値を拾う動きや、米FRB議長の発言を受け、早期利上げ観測が後退しドル売りとなったことで980ドル近辺まで回復した。その後は、ウクライナ情勢の緊迫化から供給不安が意識され急騰し、20日には月間最高値の1,055ドルまで上げ幅を拡大した。月末にかけては利食い売りや、市場予想を上回る米経済指標や米FRBの早期利上げ観測などを材料にドル高が進んだことで値を下げ、月末31日には1,022ドルまで下落して終了した。
■円建てプラチナ相場
3,706円でスタートした1月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ相場の下落し、為替相場が円高に進んだことで、11日には月間最安値の3,621円まで値を下げた。月後半にかけて、ドル建て相場が上昇に転じたことで下値を切り上げると、27日には月間最高値の3,887円まで値を伸ばした。その後、ドル建て相場が上値重く推移すると、月末31日には3,817円まで下落して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
22.89ドルでスタートした1月のドル建て銀相場は月初、オミクロン株の重症化リスクが低いとの見方が強まったことに加え、米FRBの早期利上げ実施への期待感が高まる中で下落し、7日には月間最安値の22.24ドルまで値を下げた。月半ばにかけて、弱い米経済指標を材料にドル安が進むと徐々に下値を切り上げ、23.00ドル近辺まで回復した。その後、ウクライナ情勢の緊迫化を材料に上昇する金相場に追随し、21日には月間最高値の24.32ドルまで続伸した。月末にかけて、利食い売りが強まったことに加え、米FOMCで早期利上げの実施や保有資産縮小が示唆されたことでドル全面高となると急落し、月末31日には22.50ドルで終了した。
■円建て銀相場
89.10円でスタートした1月の円建て銀相場は、軟調なドル建て銀相場と円高が進行する為替相場が相俟って7日には月間最安値の85.80円まで下落した。月後半にかけてドル建て相場が上昇に転じると、21日には月間最高値の92.30円まで値を伸ばした。月末にかけてドル建て相場が急落すると、月末31日には86.10円まで下落して終了した。
■為替
115.44円でスタートした1月のドル円為替相場は月初、堅調な本邦株式市場を眺め円売りが強まると、米長期金利の上昇も相俟って5日には月間最高値の116.21円まで上昇した。その後は、米12月雇用統計など弱い米経済指標を材料に上値重く推移したあとは、米12月消費者物価指数の上昇率が想定を超える程の水準ではなかったことで、急速な米金融緩和縮小への警戒感が後退し、米長期金利が低下する中で114円を割る水準まで下落した。月後半にかけては、米長期金利の低下を受け再び115円を試す展開となるも、弱い米経済指標やウクライナを巡る米露間の緊張感の高まりを材料に、21日には月間最安値の113.84円まで値を下げた。その後は、米FOMCで早期利上げの実施と保有資産の大幅な縮小の可能性が示唆され急騰すると、月末31日には115.44円まで上昇して終了した。
以上
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会 FOMC:米連邦公開市場委員会