マーケット市況情報

2022年01月12日 16時00分

2021年12月の貴金属市況2022年01月12日 16時00分

価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格

金(Gold)
■ドル建て金相場
1,786.80ドルでスタートした12月のドル建て金相場は月初、米新規失業保険申請件数の改善や米FRB議長の発言から金融政策の早期正常化が意識されると、2日には月間最安値の1,765.00ドルまで下落した。月半ばにかけては、弱い米雇用統計や新型コロナウイルスの新たな変異株の台頭に下値は支えられた一方で、量的緩和の縮小を加速するとの見方も強く、1,770ドル近辺から1,790ドル近辺で揉み合う展開が続いた。14日から開催された米FOMCでは、インフレ率について22年以降、低下するだろうとの見解が示されたが、市場には依然としてインフレに対する警戒感が根強く残っており、底堅い展開となった。その後は、英中央銀行が利上げに踏み切り、欧州中央銀行も新型コロナウイルスに起因した緊急資産購入政策を22年3月末で打ち切ると決めたことで、ユーロなどの欧州通貨に対しドル安が進み1,810ドル近辺まで急騰した。月末にかけては、米長期金利が低下していく中で下値を切り上げ、月末31日には月間最高値の1,820.10ドルまで続伸して終了した。

■円建て金相場
6,513円でスタートした12月の円建て金相場は月初、ドル建て金相場の下落に伴い、3日には月間最安値の6,491円まで下落した。その後は、ドル建て相場が底堅く推移し、為替相場も円安方向に進んだことで値を伸ばすと、24日には月間最高値の6,694円で終了した。

プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
953ドルでスタートした12月のドル建てプラチナ相場は月初、製造業関連の経済指標が市場予想を下回ったことで景気回復期待が後退すると、徐々に上値を削り930ドル近辺まで下落した。その後、安値を拾う動きや、米株式市場が上昇に転じたことを好感した買いから、一時960ドル近辺まで回復した。しかし、オミクロン株の感染拡大を材料に下落に転じると、米物価関連の経済指標が市場予想を上回り、米早期利上げ観測が改めて広まったことでドル買いが先行し、14日と15日には月間最安値の911ドルまで下落した。その後は、英中央銀行が利上げ実施を発表し、欧州中央銀行も緊急資産購入政策を22年3月に終了すると発表したことで、ユーロなどの欧州通貨に対しドル売りが優勢となると940ドル近辺まで反発した。また、市場予想を上回る米経済指標が景気拡大継続の可能性を示唆し、オミクロン株の重症化リスクが限定的であるとの見方が広がったことで、23日には月間最高値の973ドルまで続伸した。その後、市場流動性が低下する中で、徐々に上値を削り月末31日には962ドルで終了した。

■円建てプラチナ相場
3,529円でスタートした12月の円建てプラチナ相場は、ドル建てプラチナ相場の下落を受け軟調な展開となると、15日には月間最安値の3,488円まで下げ幅を拡大した。その後は、ドル建て相場が切り返したことに加え、為替相場も円安が進んだことで値を伸ばし、24日には月間最高値の3,642円で終了した。-

銀(Silver)
■ドル建て銀相場
22.86でスタートした12月のドル建て銀相場は月初、中国経済指標が市場予想を下回ったことで、景気回復期待が後退すると22.30ドル近辺まで下落した。その後は、米新規失業保険申請件数が改善し、ドル高が進行したことで値を下げると22.00ドル近辺まで続落すると、米FOMCを前に調整売りから更に値を下げ、15日には月間最安値の21.81ドルまで下げ幅を拡大した。同会合では、インフレ率の低下について言及されたものの、市場には根強く警戒感が残っていることから金相場が上昇すると、これを追随し22.50ドル近辺まで回復した。年末にかけても堅調地合いを維持し、徐々に下値を切り上げると、月末31日には月間最高値の23.09ドルまで続伸して終了した。

■円建て銀相場
86.10円でスタートした12月の円建て銀相場は、月半ばにかけて軟調に推移するドル建て相場を受け、10日には月間最安値の83.30円まで下落した。月後半にかけて、ドル建て相場が反発し、為替相場が円安方向に進んだことで値を伸ばすと、24日には月間最高値の87.30円で終了した。

■為替
113.26円でスタートした12月の為替相場は月初、米国内でオミクロン株の感染が確認されるとドル売りが強まり、2日には月間最安値の112.98円まで下落した。その後、113.50円近辺まで回復するも、米非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回ったことを受けてドル売りが進み、一時113円を割る水準までドル安が進んだ。しかし、失業率が改善されていることで、FRBの量的緩和の早期縮小の姿勢は変わらないとの見方が強まり、徐々に買い戻される展開となり再び113.50円近辺まで上昇した。同値近辺で揉みあったあとは、米FOMCで量的緩和縮小の終了時期が前倒しされ、22年の政策金利見通し予想が2回から3回にとなっていたことからドル買いが進み114円を超える水準まで上昇した。月末にかけては、米年末商戦の小売売上高が堅調だったことで、米経済への楽観が広がり115円近辺まで急騰すると、月末30日には月間最高値の115.02円で終了した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会 FOMC:米連邦公開市場委員会
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