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マーケット市況情報
2021年12月14日 12時00分
週報(12/6~12/10)2021年12月14日 12時00分
930ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、週初より新型コロナウイルスの新たな変異型、オミクロン株への警戒感が後退する中で投資家のリスク選好が高まると上昇する欧米株式市場を好感、経済活動の拡大への期待感からプラチナ相場は上昇して970ドル近辺まで上昇した。しかし、週央以降は週初の上昇に対する利益確定の売りも見られると、欧州でのオミクロン株への警戒感の高まりや中国不動産大手2社に対して格付け機関が部分的なデフォルトと格付けを引き下げたことで、930ドル台中盤まで下落した。週末の米CPIの発表前には安値拾いの買いから940ドル台中盤まで上昇するも、その後は上値を削って940ドル近辺で越週した。
1,780ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、オミクロン株の感染拡大懸念が後退する中で1,770ドル台中盤から1,780ドル台中盤の間での往来相場に終始した。週央にかけては米製薬大手の新型コロナワクチンがオミクロン株に対しても効果があるとの報道を受け、対ユーロでドル安が進行して1,790ドルを超える局面もあったが、その後は利益確定の売りや堅調な米労働指標を受けた米経済の底堅い先行き見通しを背景に上値を削る展開となり1,770ドル近辺まで続落した。しかし、週末に発表された米CPIが市場予想通りであったことで、米FRBのテーパリングが加速するとの見通しが後退しドル安が進んだことと、インフレ懸念の長期化を警戒する見方による金買いを受けて上昇、1,780ドル台中盤で越週した。
22.50ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初より動意に乏しい展開での推移となり、22.30ドル近辺から22.50ドル近辺でのレンジ推移となった。しかし、中国不動産大手2社が格付け機関から部分的なデフォルトと認定され格下げを受けたことや、欧州においてオミクロン株の感染拡大への懸念が高まったことで産業用メタルとしての側面から需要減が想起されて急速に下落、節目の22.00ドルを割り込んで21.80ドル近辺まで下落した。その後週末に発表された米CPIの結果が市場予想通りであったことで、米FRBのテーパリング加速の見通しが後退したことからドル安が進行すると、上昇した金相場に連れ高となって22.00ドルの節目を再び上回って22.10ドル台中盤で越週した。
112.80円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初よりオミクロン株感染拡大懸念の後退を背景に対ドルでスイスフランや円は売られ、113.70円中盤まで円安が進行した。その後は手掛かり難から113.40円近辺から113.70円近辺のレンジ内で推移するも、米製薬大手が既に供給しているコロナワクチンがオミクロン株に対して効果ありとの報道から経済活動の活発化へ期待感が高まったことを受けてリスク選好が高まると、さらに円安が進行して113.90円近辺まで下落した。しかし、利益確定の売りや金曜日に発表される米CPIを待つ動きもあって徐々に対円でのドル安が進行して113.40円近辺まで円高が進行した。注目の米CPIの発表前には113.80円近辺まで上昇したものの、内容は市場予想通りの内容となると、インフレ率抑制のために米FRBが積極的な行動をとると考える向きは後退、主要通貨に対するドル安の流れが円相場にも波及、113.40円近辺まで戻して越週した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会 CPI:消費者物価指数
1,780ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、オミクロン株の感染拡大懸念が後退する中で1,770ドル台中盤から1,780ドル台中盤の間での往来相場に終始した。週央にかけては米製薬大手の新型コロナワクチンがオミクロン株に対しても効果があるとの報道を受け、対ユーロでドル安が進行して1,790ドルを超える局面もあったが、その後は利益確定の売りや堅調な米労働指標を受けた米経済の底堅い先行き見通しを背景に上値を削る展開となり1,770ドル近辺まで続落した。しかし、週末に発表された米CPIが市場予想通りであったことで、米FRBのテーパリングが加速するとの見通しが後退しドル安が進んだことと、インフレ懸念の長期化を警戒する見方による金買いを受けて上昇、1,780ドル台中盤で越週した。
22.50ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初より動意に乏しい展開での推移となり、22.30ドル近辺から22.50ドル近辺でのレンジ推移となった。しかし、中国不動産大手2社が格付け機関から部分的なデフォルトと認定され格下げを受けたことや、欧州においてオミクロン株の感染拡大への懸念が高まったことで産業用メタルとしての側面から需要減が想起されて急速に下落、節目の22.00ドルを割り込んで21.80ドル近辺まで下落した。その後週末に発表された米CPIの結果が市場予想通りであったことで、米FRBのテーパリング加速の見通しが後退したことからドル安が進行すると、上昇した金相場に連れ高となって22.00ドルの節目を再び上回って22.10ドル台中盤で越週した。
112.80円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初よりオミクロン株感染拡大懸念の後退を背景に対ドルでスイスフランや円は売られ、113.70円中盤まで円安が進行した。その後は手掛かり難から113.40円近辺から113.70円近辺のレンジ内で推移するも、米製薬大手が既に供給しているコロナワクチンがオミクロン株に対して効果ありとの報道から経済活動の活発化へ期待感が高まったことを受けてリスク選好が高まると、さらに円安が進行して113.90円近辺まで下落した。しかし、利益確定の売りや金曜日に発表される米CPIを待つ動きもあって徐々に対円でのドル安が進行して113.40円近辺まで円高が進行した。注目の米CPIの発表前には113.80円近辺まで上昇したものの、内容は市場予想通りの内容となると、インフレ率抑制のために米FRBが積極的な行動をとると考える向きは後退、主要通貨に対するドル安の流れが円相場にも波及、113.40円近辺まで戻して越週した。
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会 CPI:消費者物価指数