- ホーム
- 貴金属価格情報
- マーケット市況情報一覧
- 2021年11月の貴金属市況
マーケット市況情報
2021年12月07日 15時00分
2021年11月の貴金属市況2021年12月07日 15時00分
価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,786.55ドルでスタートした11月のドル建て金相場は月初、市場予想を上回る米経済指標を材料に値を下げると、3日には月間最安値の1,763.45ドルまで下落した。しかしその後は、欧米各国が早期利上げへ慎重な姿勢を示したことで、米長期金利が低下すると、1,820ドル近辺まで上昇。更には月半ばにかけて米10月消費者物価指数が市場予想を上回る伸びを記録したことでインフレに対する警戒感が急速に高まり16日には月間最高値の1,872.25ドルまで続伸した。その後は、1,860ドル近辺で売り買いが交錯する展開となり、米FRB議長が再任を指名されたことで金融緩和縮小への期待感が高まり、ドル全面高となる中で1,790ドル近辺まで急速に上げ幅を打ち消し、月末30日には1,804.40ドルで終了した。
■円建て金相場
6,584円でスタートした11月の円建て金相場は月初、ドル建て金相場の下落に伴い軟調な展開となると、4日には月間最安値の6,557円まで値を下げた。その後、ドル建て相場が上昇に転じ、為替相場が円安方向に動いたことで18日には月間最高値の6,897円まで値を伸ばした。月後半にかけては、ドル建て相場が軟調地合いとなり、為替相場も円高に推移すると、月末30日には6,597円まで下落して終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,034ドルでスタートした11月のドル建てプラチナ相場は、市場予想を上回る米経済指標を材料に米株式市場が堅調地合いとなる中、景気回復への期待感から選好されたことに加え、インフレに対する警戒感などもあり、月初から資金流入が続くと16日には月間最高値の1,106ドルまで値を伸ばした。1,100ドルを超える水準では利食い売りも強まり値を下げると、パウエル米FRB議長の再任を指名される見通しとなったことで、金融緩和政策の早期縮小に対する期待感からドル買いが旺盛となり970ドル近辺まで急速に下げ幅を拡大。その後再び1,000ドルを目指す場面も見られたが、南アフリカで新型コロナウイルスの新変異株が確認されると、行動制限強化による景気後退懸念が強まり、これを嫌気した売りから値を下げると、月末30日には月間最安値の944ドルまで下落して終了した。
■円建てプラチナ相場
3,852円でスタートした11月の円建てプラチナ相場は、月半ばにかけてドル建てプラチナ相場が値を伸ばしたことで12日には月間最高値の4,057円まで上昇した。しかし月末にかけて、ドル建て相場が下落に転じ、為替相場が円高方向に動いたことで値を下げ、月末30日には月間最安値の3,653円まで下落して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
23.87ドルでスタートした11月のドル建て銀相場は月初、市場予想を上回る米経済指標を受けドル高が進むと、23.00ドル近辺まで下落した。その後月半ばにかけて底堅い展開となると、米10月消費者物価指数の伸びが市場予想を大幅に上回り、インフレに対する警戒感が強まり上昇する金相場に連れ高となり、16日には月間最高値の25.27ドルまで上昇した。月後半にかけて、25.00ドル近辺で揉み合う展開が続いたあとは、米FRB議長の再任が決定し、早期金融緩和正常化へ向けた期待感からドル全面高となると、23.50ドル近辺まで急落した。月末にかけては、市場予想を上回る米経済指標を材料にドルが高止まりしたことで続落し、月末30日には月間最安値の22.87ドルまで下落して終了した。
■円建て銀相場
90.40円でスタートした11月の円建て銀相場は、堅調なドル建て銀相場を受けて値を伸ばすと、15日には月間最高値の95.90円まで上昇した。月末にかけて、ドル建て相場が下落に転じ、為替相場も円高が進行したことで値を下げると、月末30日には月間最安値の87.00円まで下落して終了した。
■為替
114.09円でスタートした11月の為替相場は月初、米製造業関連の経済指標が市場予想を上回ったものの、前月より低下したことでドル売りが進み軟調地合いとなった。5日に発表された、米10月雇用統計では総じて好結果であったものの、米FRBが利上げを早める程の材料には至らないとの見方が強く、米長期金利の低下を眺め徐々に上値を削ると、10日には月間最安値の112.86円まで下落。しかしその後発表された、米10月消費者物価指数は市場予想を上回り、インフレ懸念に加え早期利上げ観測が再び高まったことで値を戻すと114円台を回復。その後も力強い米経済指標を背景に続伸すると月末にかけて、パウエル米FRB議長の続投に米長期金利が反応するとドル買いが強まり、25日には月間最高値の115.33円まで上昇した。その後、南アフリカで新型コロナウイルスの新変異株が確認されると、感染拡大懸念から米早期利上げ期待が後退、株式市場も大幅安となる中でドル売りが強まり急落する展開となると、月末30日には113.77円で終了した。
以上
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
金(Gold)
■ドル建て金相場
1,786.55ドルでスタートした11月のドル建て金相場は月初、市場予想を上回る米経済指標を材料に値を下げると、3日には月間最安値の1,763.45ドルまで下落した。しかしその後は、欧米各国が早期利上げへ慎重な姿勢を示したことで、米長期金利が低下すると、1,820ドル近辺まで上昇。更には月半ばにかけて米10月消費者物価指数が市場予想を上回る伸びを記録したことでインフレに対する警戒感が急速に高まり16日には月間最高値の1,872.25ドルまで続伸した。その後は、1,860ドル近辺で売り買いが交錯する展開となり、米FRB議長が再任を指名されたことで金融緩和縮小への期待感が高まり、ドル全面高となる中で1,790ドル近辺まで急速に上げ幅を打ち消し、月末30日には1,804.40ドルで終了した。
■円建て金相場
6,584円でスタートした11月の円建て金相場は月初、ドル建て金相場の下落に伴い軟調な展開となると、4日には月間最安値の6,557円まで値を下げた。その後、ドル建て相場が上昇に転じ、為替相場が円安方向に動いたことで18日には月間最高値の6,897円まで値を伸ばした。月後半にかけては、ドル建て相場が軟調地合いとなり、為替相場も円高に推移すると、月末30日には6,597円まで下落して終了した。
プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,034ドルでスタートした11月のドル建てプラチナ相場は、市場予想を上回る米経済指標を材料に米株式市場が堅調地合いとなる中、景気回復への期待感から選好されたことに加え、インフレに対する警戒感などもあり、月初から資金流入が続くと16日には月間最高値の1,106ドルまで値を伸ばした。1,100ドルを超える水準では利食い売りも強まり値を下げると、パウエル米FRB議長の再任を指名される見通しとなったことで、金融緩和政策の早期縮小に対する期待感からドル買いが旺盛となり970ドル近辺まで急速に下げ幅を拡大。その後再び1,000ドルを目指す場面も見られたが、南アフリカで新型コロナウイルスの新変異株が確認されると、行動制限強化による景気後退懸念が強まり、これを嫌気した売りから値を下げると、月末30日には月間最安値の944ドルまで下落して終了した。
■円建てプラチナ相場
3,852円でスタートした11月の円建てプラチナ相場は、月半ばにかけてドル建てプラチナ相場が値を伸ばしたことで12日には月間最高値の4,057円まで上昇した。しかし月末にかけて、ドル建て相場が下落に転じ、為替相場が円高方向に動いたことで値を下げ、月末30日には月間最安値の3,653円まで下落して終了した。
銀(Silver)
■ドル建て銀相場
23.87ドルでスタートした11月のドル建て銀相場は月初、市場予想を上回る米経済指標を受けドル高が進むと、23.00ドル近辺まで下落した。その後月半ばにかけて底堅い展開となると、米10月消費者物価指数の伸びが市場予想を大幅に上回り、インフレに対する警戒感が強まり上昇する金相場に連れ高となり、16日には月間最高値の25.27ドルまで上昇した。月後半にかけて、25.00ドル近辺で揉み合う展開が続いたあとは、米FRB議長の再任が決定し、早期金融緩和正常化へ向けた期待感からドル全面高となると、23.50ドル近辺まで急落した。月末にかけては、市場予想を上回る米経済指標を材料にドルが高止まりしたことで続落し、月末30日には月間最安値の22.87ドルまで下落して終了した。
■円建て銀相場
90.40円でスタートした11月の円建て銀相場は、堅調なドル建て銀相場を受けて値を伸ばすと、15日には月間最高値の95.90円まで上昇した。月末にかけて、ドル建て相場が下落に転じ、為替相場も円高が進行したことで値を下げると、月末30日には月間最安値の87.00円まで下落して終了した。
■為替
114.09円でスタートした11月の為替相場は月初、米製造業関連の経済指標が市場予想を上回ったものの、前月より低下したことでドル売りが進み軟調地合いとなった。5日に発表された、米10月雇用統計では総じて好結果であったものの、米FRBが利上げを早める程の材料には至らないとの見方が強く、米長期金利の低下を眺め徐々に上値を削ると、10日には月間最安値の112.86円まで下落。しかしその後発表された、米10月消費者物価指数は市場予想を上回り、インフレ懸念に加え早期利上げ観測が再び高まったことで値を戻すと114円台を回復。その後も力強い米経済指標を背景に続伸すると月末にかけて、パウエル米FRB議長の続投に米長期金利が反応するとドル買いが強まり、25日には月間最高値の115.33円まで上昇した。その後、南アフリカで新型コロナウイルスの新変異株が確認されると、感染拡大懸念から米早期利上げ期待が後退、株式市場も大幅安となる中でドル売りが強まり急落する展開となると、月末30日には113.77円で終了した。
以上
略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会