マーケット市況情報

2021年12月07日 12時00分

週報(11/29~12/3)2021年12月07日 12時00分

980ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は週初、新型コロナウイルス新変異株への警戒感から売りが先行すると、パウエル米FRB議長が議会証言で資産購入の段階的縮小のペース加速に意欲をみせたことでドル高が進み940ドル近辺まで続落した。週央には、安値を拾う動きから960ドル近辺まで回復したものの、米国内で初の新変異株感染が確認されると再び940ドル近辺まで下落した。週末にかけて同水準でサポートされる展開が続いていたあとは、軟調な米株式市場を嫌気した売りから930ドル近辺まで続落して越週した。

1,790ドル近辺でスタートした先週の金相場は週初、1,780ドル台中盤まで下落したあとは、米大手製薬会社CEOが新型コロナウイルス新変異株に対し、既存ワクチンの効果が低いとの見解を示したことで一時1,800ドル近辺まで買い戻された。その後は、パウエル米FRB議長が資産購入の段階的縮小の完了を計画よりも早める可能性を示唆したことで、ドル全面高となると1,770ドル台中盤まで下落した。週央には安値を拾う動きから1,790ドル近辺まで回復したものの、米新規失業保険申請件数が市場予想よりも改善したことなどを材料に1,760ドル台中盤まで値を下げた。しかし、週末に発表された米11月雇用統計で、雇用者数が市場予想を大幅に下回ると1,780ドル台中盤まで買い進められて越週した。

23.40ドル近辺でスタートした先週の銀相場は、新型コロナウイルス変異株の感染拡大懸念が産業用メタルとしての側面を意識させ、週を通して上値の重い展開が続いた。週初22.80ドル近辺まで値を下げたあとは、パウエル米FRB議長の発言を受け下落する金相場に連れ安となり週央には22.30ドル近辺まで続落した。その後は売り買いが交錯する展開が継続し、同値近辺で越週した。

113.40円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、新型コロナウイルスの新変異株感染拡大を警戒し日本が外国人の新規入国を停止する意向が伝わると、本邦株式市場が下げ幅を拡大し113.20円近辺まで円買いが旺盛となった。その後、米大手製薬会社CEOが新変異株に対し既存ワクチンの効果が限定的との見解を示したことで112.60円まで急速に円買いが強まった。週半ばにかけては、パウエル米FRB議長が議会証言で資産購入の段階的縮小をこれまでの計画よりも早期の完了を検討する方針を示したことで113.60円近辺まで回復する展開となった。しかし、米国内で初の新変異株感染が確認されたと伝わると、一転ドル売りが先行し113円を割り込む水準まで下落した。週末にかけては、一時113.40円近辺まで回復したものの、米11月雇用統計で雇用者数が市場予想を下回ったことに加え、新たな変異株の感染拡大懸念から米長期金利が9月以来の低水準となったことなどからドル売りが強まると113.80円近辺で越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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