マーケット市況情報

2021年11月30日 13時00分

週報(11/22~11/26)2021年11月30日 13時00分

1,040ドル近辺でスタートした先週のプラチナ相場は、前週までの下落基調を引き継ぎ軟調に推移すると、パウエルFRB議長の続投が濃厚となったことにより、金融緩和縮小への見方が強まり、ドルが大幅に買い進まれ一時960ドル近辺まで下落した。その後、買い戻しが散見されたものの、米国が祝日に入ることからも薄商いとなり目立った動きもなく推移した。週末にかけて再び1,000ドルを目指す流れになったものの、新型コロナウイルス変異株の世界中での感染拡大懸念から値を下げ960ドル近辺で越週した。

1,840ドル近辺でスタートした先週の金相場は、パウエルFRB議長の続投報道を背景とした米国での金融緩和縮小への見方の高まりによるドル高や同国の長期金利の上昇から1,800ドル近辺まで下落する展開となった。その後発表された米失業保険申請件数が記録的低水準を記録したことが金相場には重石となり上値の重い展開が続いた。週末には南アフリカで新型コロナウイルスの変異株が確認されると、感染再拡大の警戒感の広がりにより反発し1,820ドル近辺まで急伸したが、引けにかけては反落し1,800ドルで越週した。

24.50ドルでスタートした先週の銀相場は週初、前週までの下落基調を引き継ぐと、金相場と同様に、パウエルFRB議長の続投報道を背景としたドル高から底値を探る展開となり24.00ドルを割り込むと、一時23.30ドル近辺まで続落する展開となった。しかし、急激な下げによる買戻しが散見され始めると、米国が祝日休場により市場参加者が減った為に23.50ドルを挟んで推移した。そして、週末には新型コロナウイルス変異株への警戒感から、工業系需要の後退が意識され23.20ドル近辺で越週した。

114.00円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、パウエルFRB議長の再任報道を背景に金融緩和の早期縮小への見方が高まった為にドル買いが加速し、およそ4年ぶりとなる115.40年近辺までの円安水準となった。その後も米国で発表された経済指標が好調だったことがドル買いを加速する展開となり115.50円を付けるまで推移した。しかし、週末に新型コロナウイルスの変異株が南アフリカで発見されたとの報道を背景に一転して円が買い戻され113.45円で越週した。

略語注釈
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