マーケット市況情報

2021年11月16日 13時00分

週報(11/8~11/12)2021年11月16日 13時00分

1,040ドルでスタートした先週のプラチナ相場は週初、米国における早期利上げ観測が後退したことでドル安となると1,060ドル近辺まで上昇した。その後は、軟調な米株式市場を受け上値の重い展開となったが、市場予想を上回る米経済指標を材料に、インフレに対する警戒感が高まったことで上昇する金相場に連れ高となり1,090ドル近辺まで急伸した。その後、高値警戒感から一時的に弱含む場面もみられたが、週末にかけても底堅さを維持し1,080ドル台中盤まで回復して越週した。

1,820ドル近辺でスタートした先週の金相場は、週を通して堅調地合いを維持した。週初、米FRB高官の発言を受け、早期利上げ観測が後退したことで徐々に下値を切り上げると、週央に発表された米10月消費者物価指数が市場予想を上回ったことで、インフレに対する警戒感が一層強まり1,860近辺まで急騰した。その後は、利食い売りから1,840ドル台中盤まで値を下げる場面もみられたが、弱い米経済指標を受けドル安が進んだことで、1,860ドル台中盤まで上昇して越週した。

24.20ドルでスタートした先週の銀相場は週初、24.40ドル近辺までの小幅な推移となったあとは、米経済指標の結果を受け上昇する金相場に連れ高となり25.00ドル近辺まで値を伸ばした。その後は、利食い売りなどから一時24.60ドル近辺まで反落したものの、週末にかけては弱い米経済指標を受けたドル安などから買い進められ25.30ドル近辺で終了した。

113.40円近辺でスタートした先週の為替相場は週初、米FRB高官による早期利上げを牽制する発言を受けてドル売りが強まると、米長期金利の低下も相俟って112.80円近辺まで下落した。週央にかけて、113円を下回る水準で推移したあとは、米10月消費者物価指数が市場予想を上回り、インフレ懸念に加え早期利上げ観測が再び強まったことで、ドル全面高となり114円近辺まで急騰した。週後半には、米国が祝日休場につき市場参加者が少ない中、114.20円近辺まで続伸するも、週末に発表された米経済指標が弱い結果だったことからドル売りが強まり113.90円近辺で越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事会
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