マーケット市況情報

2021年11月04日 11時00分

週報(10/25~10/29)2021年11月04日 11時00分

1,040ドル近辺からスタートした先週のプラチナ相場は、週初こそ底堅い展開から1,060ドル近辺まで上昇するも、取引材料に乏しく同値近辺で上値の重い展開となった。しかしその後は、パラジウム相場の急落に連れ安となると、原油安を受けた米株式市場の下落も材料に、じり安の展開となって1,010ドル近辺まで続落した。週末にかけて、好決算を背景に欧米株式市場が堅調な推移となる中、プラチナ相場も1,030ドル近辺まで上昇して越週した。

1,790ドル台中盤からスタートした先週の金相場は、週初はFRBの金融引き締め策の実施時期が不透明であることやエネルギー価格の上昇に伴ったインフレ懸念を受けて、金相場は上昇するも、1,800ドルを超えてからは勢いに乏しく、予想に反して上昇した米経済指標を受けて1,790ドル近辺まで下落した。その後は各国中央銀行の声明が発表される中でドル安が進行し、再び1,800ドル近辺まで上昇したものの好調な欧米企業の第3四半期決算を背景にリスク選好も高く、上値は重い展開で1,790ドル台中盤での推移となった。週末にかけては、欧米の物価指標が高止まりを示したことから金利上昇圧力が高まると、金相場には逆風となって1,770ドル近辺まで下落、引けにかけて安値拾いの買いもあって1,780ドル台中盤で越週した。

24.40ドル近辺からスタートした先週の銀相場は、週初は欧米株式市場が好調な決算を背景に堅調推移となる中、24.40ドル近辺を挟んだもみ合い展開となるも、米経済指標を受けて下落する金相場に追随して24.00ドル近辺まで下落した。その後は取引材料に乏しく24.00ドル近辺から24.10ドル近辺の狭いレンジで推移したが、週末にかけて発表された欧米の経済指標が軒並み物価高を示したことから金利が上昇すると、急落した金相場に追随、23.80ドル近辺まで続落して越週した。

113.60円近辺からスタートした先週の為替相場は、週初は米株式市場の上昇を受けてドル相場が強含みとなると、月末の実需によるドル買いや米経済指標が市場予想に反して上昇したことも追い風となって114.20円台まで円安が進行した。しかし、週央にかけては各国中央銀行の声明が発表される中、強気な経済見通しを背景に一部で利上げの表明もあったことからドル売りが進むと、利益確定売りも見られた中でドル円相場は下げ足を速め、113.40円近辺まで続落した。しかし、週末にかけて米経済指標が前年比で上昇したことや、米長期金利の上昇を受けて急速なドル高が進むと、円相場も追随して上昇し、114.00円近辺で越週した。

略語注釈
FRB:米連邦準備制度理事
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