マーケット市況情報

2021年09月07日 11時00分

2021年8月の貴金属市況2021年09月07日 11時00分

価格ベース
金 プラチナ 銀 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格

金(Gold)
■ドル建て金相場
1,807.55ドルでスタートした8月のドル建て金相場は月初、米7月ADP雇用統計が市場予想を大幅に下回る結果だったことで急騰すると、4日には月間最高値の1,829.10ドルまで上昇した。しかし、その後発表された米7月雇用統計で雇用環境の改善が確認され、米金融当局者の利上げに対する強気な発言もありドル買いが旺盛となると急落し、10日には月間最安値の1,723.35ドルまで下げ幅を拡大した。月半ばにかけては、弱い米経済指標を材料に買い戻され徐々に下値を切り上げると、1,780ドル近辺まで値を戻した。その後は1,800ドルを挟み推移すると、米FRB議長がジャクソンホール経済シンポジウムにて、年内に量的緩和策の縮小を開始することが適切であろうとした一方で、利上げ開始を区別することが強調され、米長期金利の低下を眺めながら、月末31日には1,814.85ドルまで回復して終了した。

■円建て金相場
6,458円でスタートした8月の円建て金相場は月初同値近辺で推移したあとは、ドル建て金相場の急落を受け11日に月間最安値の6,200円まで下落した。月後半にかけて、ドル建て相場が上昇に転じ、為替相場も底堅く推移したことで30日には月間最高値の6,465円まで値を伸ばした。その後はやや値を下げ、月末31日には6,450円で終了した。

プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
1,053ドルでスタートした8月のドル建てプラチナ相場は月初、欧米の経済指標が好調な結果だったことで景気回復への期待感が高まり、同日ロンドン時間午後に月間最高値の1,061ドルまで上昇した。その後は、好調な米7月雇用統計を受けた早期利上げ観測や、利食い売りから値を下げ980ドル近辺まで下落した。月半ばにかけては、米7月消費者物価指数の伸びが前月から鈍化し、早期金融緩和縮小への圧力が弱まったことでドル売りが強まると1,020ドルを超える水準まで回復した。しかし、弱い米経済指標や軟調な米株式市場を嫌気し売りが強まると、再び1,000ドルを割り込み19日には月間最安値の971ドルまで下げ幅を拡大した。月末にかけては、980ドル近辺から1,020ドル近辺でレンジ相場を形成すると、月末31日には1,001ドルで終了した。

■円建てプラチナ相場
月間最高値の3,830円でスタートした8月の円建てプラチナ相場は、弱いドル建てプラチナ相場を受けて値を下げると、20日には月間最安値の3,538円まで下落した。その後は、ドル建て相場が反発し、為替相場もやや円安方向に動いたことで、月末31日には3,655円まで回復して終了した。

銀(Silver)
■ドル建て銀相場
25.41ドルでスタートした8月のドル建て銀相場は月初、同値近辺で推移したあとは弱い米経済指標を受けドルが下落し、4日に月間最高値の25.67ドルまで上昇した。その後、米7月雇用統計で雇用の改善が示され、早期利上げへの期待感から急速にドル高が進むと23.50ドル近辺まで急落した。月半ばにかけて底堅く推移する金相場に連れ高となり24ドル近辺まで回復する場面も見られたが、良好な経済指標などを材料にドル高が進んだことで、20日には月間最安値の23.21ドルまで下落した。月末にかけては、安値を拾う動きや米FRB議長の発言を受けた米長期金利の低下から、月末31日には24.05ドルまで回復して終了した。

■円建て銀相場
月間最高値の93.30円でスタートした8月の円建て銀相場は、急速に下げ幅を拡大するドル建て銀相場を受け、月後半まで軟調な展開となると23日には月間最安値の84.60円まで下落した。その後は、ドル建て相場が上昇に転じたことで値を戻すと、月末31日には88.30円まで回復して終了した。

■為替
109.65円でスタートした8月の為替相場は月初、米7月ISM製造業景況指数が市場予想を下回り、米長期金利が低下する中でドル売りが強まると、4日には月間最安値の109.07円まで下落した。その後は、米金融当局者の利上げに対する積極的な発言や、力強い米雇用統計の結果も相俟って、11日には月間最高値の110.69円まで急速に値を伸ばした。月半ばにかけては、市場予想を大幅に下回る米経済指標を材料に米長期金利が低下しドル売りが強まると、109.30円近辺まで急落した。しかし、世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大を受けた経済鈍化を嫌気し、主要通貨に対してドル買いが強まり110円近辺まで回復すると、月末にかけては新規材料に欠ける中、同値近辺で推移し月末31日には109.90円で終了した。

略語注釈

ADP:オートマティック・データ・プロセッシング社 FRB:米連邦準備制度理事会 ISM:全米供給管理協会
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